2024年に女性たちが買って良かったモノを調査!女性ペルソナごとに異なる価値観やニーズが購入行動にどう影響するかが明らかに

株式会社ハー・ストーリィ

 女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(本社:東京都港区、代表取締役:日野佳恵子)は、女性消費者トレンドキーワードを発表しました。今月は2024年に女性たちが購入し、高い評価を得た商品やサービスについて調査。そこから、ペルソナごとに現れた傾向とキーワードが明らかになりました。

◆今月の調査背景

 2024年に女性たちの日常を豊かで笑顔あふれるものにしてくれたアイテムやサービスを通じて、⼥性たちの購買⾏動や消費トレンドを分析。その背景にある女性たちのインサイトを探り、企業が求められる商品やサービスのヒントを導き出しました。

回答期間:2024年10月16日(水)~2024年10月21日(月)

調査方法:インターネット調査

調査対象:15歳以上の女性503人

調査会社:株式会社ハー・ストーリィ

協力:一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会

◆女性たちの商品購入スタイルを探る量的調査(定量調査)

Q.2024年に買って良かった「もの・サービス」について 他の商品と比べて、何が決め手になりましたか。当てはまるものを全て教えてください。

[全世代の回答]

出展:HERSTORY REVIEW12月号WEBアンケート調査レポート

購入の決め手にはクラスターやペルソナによって特徴が現れ、購入プロセスにも違いが見られます。

15~24歳単身者女性(クラスター:プレ社会人層):流行に敏感で、商品のデザインや見た目を重視する

・デザインが気に入った 36.7%(全体比+6.5%)

・最新の機能が搭載されている 20.0%(全体比+11.3%)

・何となく気に入った 23.3%(全体比+16.9%)

購入商品の8割強が美容系、次いでガジェット系アイテムを挙げたこの層の女性は、デザイン性と最新かどうかが購入決定に大きく影響します。この2要素を満たしていれば直感的な判断や「これがいいかも」と思った瞬間の購入決定も見られます。

50代の女性クラスター:商品の購入プロセス全体に対する満足度が大きな影響を与える

・定員の対応が良かった 15.1%(全体比+6.9%)

WEBなどでの情報収集に慣れていないケースが多く、「プロに提案してほしい」と考えている方が多い層。店舗での店員とのコミュニケーションが購買決定において重要な役割を果たし、提案や説明を受けた上で購入する傾向が強いです。

Q.情報収集と情報シェアのツールは?

15~24歳単身者女性(クラスター:プレ社会人層)はSNSやWEBを複数利用し徹底した情報収集を行う

出展:HERSTORY REVIEW12月号WEBアンケート調査レポート

この層はオンライン検索スキルが高く、事前にSNSや口コミ情報を調べてから選ぶ傾向があります。学生や新卒社会人が多い層になるため他のクラスターよりも時間に余裕があるため商品によって調べるツールを使い分けたり、複数使用したりして徹底的に情報収集してからさらに店頭で実物を見て購入する傾向があります。

第一子が0~6歳のママ(クラスター:乳・幼児期ママ)が情報収集するSNSはInstagram一択!

出展:HERSTORY REVIEW12月号WEBアンケート調査レポート

慣れない育児に追われていてゆっくり調べ物をする時間がない乳・幼児のママが利用しているSNSは、視覚的に早く情報を得やすいInstagram。購入商品の多くが子どもの育児に関するアイテムかつ、乳・幼児のママの場合育児の悩みも共通しやすいため、お互いに良かった商品を教えあっている傾向も見られます。

◆購入した理由・評価の情的調査に現れた傾向(定性調査):クラスターでこんなに違う!家電選びに表れる生活スタイル

 家電選びのプロセスにも興味深い違いが。特に、生活スタイルや価値観の違いが選ばれる商品の価格帯やデザイン、購入場所に反映されています。

・若年夫婦層(39歳以下)

この層では、デザイン性と機能性を兼ね備えた黒色の家電が人気です。5万円以上の高級家電が中心で、夫婦でシェアして使えるアイテムが支持を集めています。例えば、コーヒーメーカーや調理家電など、ライフスタイルを充実させる製品が選ばれる傾向があります。

・中高年夫婦層(40~64歳)

この層は、有名ブランドやメーカーの家電を選ぶ傾向が顕著です。さらに、この層に限り、ペット関連の高価格アイテムが購入されるケースも目立ちました。家族(ペット含む)の快適さを重視した選択が特徴的です。


・単身者女性層(40~49歳)

単身者女性では、家電専門店ではなく、ニトリや無印良品などインテリアショップで購入するケースが多く見られました。選ばれる商品は、軽量でシンプルなデザインのものが中心で、必要最低限の機能に絞られた実用性の高いアイテムが好まれています。インテリアに馴染む淡いカラーも特徴的です。

<考察>家電選びが映す生活スタイルの違い

夫婦層では、黒色のものなどデザイン性・機能性が高く、高価格な家電が支持される一方、単身者層では手頃な価格でシンプルな家電が選ばれるなど、購入行動はクラスターごとに明確な違いが見られました。また、購入場所も異なり、夫婦層では家電専門店が主流ですが、単身者層ではインテリアショップでの購入が多い結果となりました。

このように、生活スタイルや価値観によって家電の選び方は大きく異なり、マーケティングや商品企画においては、クラスターごとの特性を理解することが重要です。

◆インサイトを深堀して誕生した商品の事例紹介「味の素株式会社/パスタキューブ®」

出典:HERSTORY REVIEW12月号

味の素株式会社から発売されたキューブ型のパスタ調味料「パスタキューブ®」。夏でも鍋が食べたいという声から「手軽で家族に栄養を与えられ、飽きない料理」というインサイトを導き出し、SNSで流行していたワンパンパスタをヒントに誕生しました。発売から8カ月で800万食突破のヒット商品となっています。

◆女性インサイトが示すヒットの法則

 2024年の「買って良かったモノ」は、女性たちのライフコースや価値観に応じて選ばれ方が異なる結果となりました。一方で、どの年代や生活環境でも共通して評価されたのは、日常の「ここがもっと楽になれば」という課題や小さな不便を解決してくれる視点を持つ商品でした。
女性たちに支持されるためには、対象者を明確にし、その当事者の声を丁寧に拾い上げることが必要です。表面的なニーズではなく、日常に潜む悩みや課題を深く掘り下げ、それに応える商品やサービスを提案することで、購入以上の価値を感じてもらい、長く愛されるブランドや商品へと成長させることができます。
女性インサイトを活かした取り組みが、これからのマーケティングにおいて新たなトレンドや価値を生み出す糸口となります。


◆詳細記事は法人クラブinherstory会報誌『HERSTORY REVIEW12月号』でご覧いただけます。

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◆女性インサイト総研 株式会社ハー・ストーリィについて

女性の拡散行動に着目し、“子どもたちのあした”をしあわせにすることをミッションとしています。

【会社名】株式会社ハー・ストーリィhttps://www.herstory.co.jp/

【所在地】〒106-0032 東京都港区六本⽊5-11-25 ⿃居坂アネックス5F

【TEL】03-5775-1581

【事業内容】⼥性視点マーケティング®事業(研究調査/専⾨情報出版/マーケティング⽀援/⼈材育成⽀援)

【設⽴】1990年8⽉20⽇

【代表取締役】⽇野 佳恵⼦

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会社概要

株式会社ハー・ストーリィ

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URL
https://www.herstory.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区六本木5-11-25 鳥居坂アネックス5階
電話番号
03-5775-1581
代表者名
日野佳恵子
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1990年08月