三菱総合研究所、New Space Intelligence社と事業連携

衛星データを活用した国内外向けインテリジェンス・サービス開発・提供へ

株式会社三菱総合研究所

株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、株式会社New Space Intelligence(本社:山口県宇部市、CEO:長井裕美子、以下NSI)との事業連携に着手し、同社に出資を行いました。NSIが保有する「衛星データパイプライン」を活用したサービスの開発・提供を共同で進め、インフラの状況監視、被災状況や海外情勢の把握等を通じて、国内外のお客さまのさまざまな課題解決に貢献します。


1. 背景

近年、地球低軌道を周回する人工衛星の数は急速に増加し、それら衛星が取得した観測画像の利用が注目されています。衛星による広域かつ定期的な観測画像はさまざまな用途で活用可能で、例えば、災害の予兆把握・早期把握での利用は安全でレジリエントな社会の構築に大きく貢献しうるものです。

一方、衛星データの入手にはコストがかかり、解析に専門的知見と時間を要することが課題です。また今後さらに衛星データが増加した際、利用者が見たい情報を的確に選び提供することが求められます。NSIは、複数の衛星データを対象に、画像の選択・統合・解析・提供といった一連のプロセスを「パイプライン」として自動化する技術を有しており、こうした課題への対応が可能です。

MRIは、これまで衛星データ利用の社会実装に向けた調査検討や実証に取り組んできました。このたび、NSIの保有する技術に着目し、事業連携に着手し、同社に出資を行いました。

2. 事業連携の概要

多様な社会課題解決に取り組む総合シンクタンクであるMRIの知見と、NSIが保有する「衛星データパイプライン」(※)を活用し、国内外のインフラ監視サービスや、衛星データと他の空間情報・統計データを組み合わせた海外情勢の分析などのサービスの開発・提供に協力して取り組みます。

不確実性・不透明性の高い世の中においては、客観的エビデンスに基づいた意思決定に資する情報(インテリジェンス)が不可欠です。このような衛星などの空間情報に基づくインテリジェンスへのニーズは拡大傾向にあり、全世界で10兆円規模の市場になるともいわれています。MRIとNSIは国内外で活動を行うお客さまに対し、衛星データ等を活用したインテリジェンス提供に向けて事業開発を行うとともに、さらなるパートナーとの事業連携も積極的に進めていきます。

             
MRIとNSIの事業連携による価値提供

※衛星データパイプライン

複数の衛星データを組み合わせ、画像の選択・統合・解析・提供の一連のプロセスを「パイプライン」として自動化し、最適なデータを用いた高頻度・広域の地表監視を低コストで提供するプラットフォームサービス。顧客(鉄道等)が有する広域のインフラ施設等の状態を監視し、災害等で変化があれば自動通知される。     

        
「衛星データパイプライン」の概要

出所:NSI

参考:

株式会社New Space Intelligence (NSI)概要   

会社名      

株式会社New Space Intelligence      

所在地

山口県宇部市大字西岐波329番地22

代表者

長井裕美子

設立

2021年11月2日

資本金

1600万円

事業内容

「衛星データパイプライン」による変化検出・異常検知サービスの提供

URL

https://www.newspaceint.com/ja

  

New Space Intelligence、三菱総合研究所と事業連携(NSIプレスリリース 2023.12.25)

    

本件に関するお問い合わせ先 

株式会社三菱総合研究所

〒100-8141 東京都千代田区永田町二丁目10番3号

【内容に関するお問い合わせ】

  先進技術・セキュリティ事業本部 武藤、小久保

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会社概要

株式会社三菱総合研究所

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URL
https://www.mri.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区永田町2-10-3
電話番号
03-5157-2111
代表者名
籔田 健二
上場
東証プライム
資本金
63億3624万円
設立
1970年05月