岡山市が協働で実証事業に取り組むスタートアップを発表「教員不足解消に向けた、ニーズの把握とアプローチの模索」など

「GovTech Challenge OKAYAMA(ガブテック・チャレンジ岡山)」実証期間は2026年2月末まで

Urban Innovation JAPAN

アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)(事務局:特定非営利活動法人コミュニティリンク/兵庫県神戸市 代表:中西雅幸)が運営をサポートする、岡山市とスタートアップの協働実証事業「GovTech Challenge OKAYAMA」において、協働企業3社が採択・発表されました(https://urban-innovation-japan.com/past/past-okayama-city/)。2026年2月までを協働期間とし、3月に成果を発表します。

■「GovTech Challenge OKAYAMA」とは

UIJはスタートアップ企業との協働実験を通じて自治体が抱える社会課題を解決するプロジェクトで、2018年の兵庫県神戸市における取り組みを皮切りにこれまで全国の自治体とプロジェクトに取り組んできました。岡山市の実証プロジェクト「GovTech Challenge OKAYAMA(ガブテック・チャレンジ岡山)」は2022年から4年連続の実施となります。特定非営利活動法人コミュニティリンクは事務局としてその運営をサポートします。

岡山市は、瀬戸内海特有の風土により、年間を通じて温暖で穏やかな気候で、中心部は商業、医療・福祉、教育・文化などの高次の都市機能が集積し、また、身近な自然も感じられる住みやすい生活環境が整っています。スタートアップ支援の拠点として「ももスタ(ももたろう・スタートアップカフェ)」があり、スタートアップが自然に生み出されるエコシステムの構築を目指しています。

岡山市では「GovTech Challenge OKAYAMA」を通じて、スタートアップの成長支援をさらに加速していきたいと考えており、最先端の技術や斬新なアイデアで課題解決のご提案をお持ちのスタートアップ企業の参加をお待ちしています。

課題解決に向けて、実証実験を行うプロジェクト一覧

1)岡山市の未来を担う教員を!「やってみたい」を引き出す出会いと情報伝達の革新

教職に関心ある層へ、魅力や多様な働き方を伝え、ネガティブなイメージを払拭し志望者を増やしたい。情報発信や体験機会で効果を検証し、教員採用に繋がるアプローチを模索したい。(課題詳細はこちら
所管課:岡山市 教職員課

採択企業:合同会社Quicken.

実証実験概要:現状の課題を診断し、それに合わせた解決策を実行。解決策には、講師求人に特化した日本初のプラットフォーム「ミツカルセンセイ」の活用を視野に入れ、教員採用にどこまで効果がでるか、検証を行う。

採択企業:合同会社Quickenの意気込み

教員不足は複雑な課題ですが、講師のなり手不足は「就労までの不安解消」に検証の余地があります。弊社はこれまで複数の自治体と連携し、求人情報の透明化で潜在層を動かす実績を積んできました。特に今年度は島根県や奈良県といった県単位の連携にも挑んでおり、講師採用の持続的なサポート体制に向き合ってまいりました。この実績と知見を活かし、岡山市でも、講師不足の解消に向けて取り組んでいきます。

2)どんな中小企業でも迅速に必要な支援情報が手に入る環境を

中小企業に向けた支援策は多種多様にあるが、情報が複雑で探しにくく、本当に必要とする事業者が情報を手に入れることが難しい。生成AIなどの新技術で、必要な支援を最大限に活用し、事業を成長させるための情報共有・活用システムを検証する。(課題詳細はこちら
所管課:岡山市 産業振興課 創業支援・雇用推進課

採択企業:OKKO株式会社

実証実験概要:AIチャットボットを利用した簡易な補助金診断を行い、企業への最適な施策・支援策を提案することで、企業に必要な情報提供ができるか、検証を行う。

採択企業:OKKO株式会社企の意気込み

弊社は生成AIを活用した情報検索・案内システムの設計・実装、UI/UX設計に強みがあります。本事業では、中小企業が自ら必要な支援を見つけられる環境づくりを支援し、将来的には他自治体へ展開可能なモデル構築を目指します。行政と協調し、地域に根ざした実証に貢献します。

3)公園の隠れた声を発掘!真のニーズ把握で公園をよりよい場所に

現在のアンケート等の意見収集では、公園利用者の多様なニーズや民間企業の活用アイデアを十分に把握できていない。浦安総合公園で新たな手法を検証し、利用者行動や潜在ニーズ、満足度を多角的に分析して、遊具の入れ替えや施設整備に活かしたい。(課題詳細はこちら
所管課:岡山市 庭園都市推進課

採択企業:株式会社はこぶん

実証実験概要:デジタル手紙型の顧客コミュニケーションサービス「ホンネPOST」 を活用し、従来の形式的なアンケートでは拾いきれなかった市民の「生の声」を収集。感情分析AIで隠れたニーズを見える化し、大型遊具のリニューアルの方向性・機能設計に反映できる有益なデータとして活用できるかを検証する。

採択企業:株式会社はこぶんの意気込み

公共空間の利活用では、利便性などの“見える要素”だけでなく、「居心地のよさ」といった感情や体験価値が重要ですが、これらは形式的なアンケートでは捉えきれていません。弊社は、店舗・イベント・まちづくりなど幅広い領域で“サイレントカスタマーの声”を可視化してきました。この経験を活かし、市民が自然に発信したくなる仕掛けと分析の仕組みを公園に実装することで、岡山市の公共空間の価値向上に貢献します。

■「Urban Innovation JAPAN」とは

Urban Innovation JAPAN(アーバン・イノベーション・ジャパン、UIJ)は神戸市から生まれ、日本全国の自治体の課題とスタートアップ・事業者をマッチングするオープンイノベーション・プラットフォームです。

DXに取り組む自治体のニーズを、本当に課題を解決できる人のところにまで届け、適材適所に課題を解決できる事業者との出会いが加速する姿勢が高い評価を受け、2021年にはグッドデザイン賞を受賞しました。

▼これまでの事例(24自治体 2025年12月16日時点)

https://urban-innovation-japan.com/past/

【人口減少】元職員が語る、自治体サービスの未来とは?

▼公式ウェブサイト/公式アカウント

・公式ウェブサイト:https://urban-innovation-japan.com/

・YouTube「UIJ CHANNEL」(写真左上):https://bit.ly/UIJ_CHANNEL

・Facebook:https://www.facebook.com/UrbanInnovationJapan/

・X(旧Twitter):https://twitter.com/UIJ_info

<イベントレポート>「Government Innovation Gathering」開催~社会課題の解決を目指して~

・note(写真左下)https://note.com/uij_info

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
兵庫県神戸市中央区八幡通3丁目2-5 IN東洋ビル504
電話番号
078-200-6544
代表者名
中西 雅幸
上場
未上場
資本金
-
設立
2008年08月