学校で教わった勉強法でうまくいかないときはどうする? 発達障害のある子が工夫と努力で編み出した、多様な学び方・大公開!
この本では多数派とは学び方が異なることをLearning Difference(ラーニング・ディファレンス=LD)と呼んでいます。当事者と家族に協力してもらい、これまでの学校生活での困りごとに対してどのような工夫をしてきたのかを1冊にまとめました。
支援者や保護者が読んで参考にしたり、困難さを感じているLDの子どもたちが活用できるようにイラストを使って編集しています。工夫の事例だけでなく、インタビューも多数盛り込みました。
今の学校は、残念ながら多数派を中心としたやり方に少数派があわせているため、学び方にバリアを感じる人たちがたくさんいます。バリアを解消するための合理的配慮の求め方、周囲への理解の仰ぎ方、勉強に対する考え方などを知って、自分に合った学び方を見つけて見ませんか?
体育で当事者が工夫してきたこと
LD当事者へのインタビューも掲載!
目次
1 私たちが工夫してきたこと
漢字の読みがわからないときはアプリで判別!
板書をICTにまかせて聞くことに集中
やることを付箋に書いて机に貼る
単語帳アプリと黒板の撮影で暗記
不器用な私が選んだ定規コンパス
緊張を和らげるおまじない
自分ができる役割で参加する
さりげないSOSサインで別室利用
学校で試せないことは家で試してみる
移動教室シミュレーション
ビーズクッションと段ボールでストレス発散
環境にあったイヤホン選び・・・など
2 LD当事者と家族へのインタビュー
インタビュー1 辻さん 「イギリスでのディスレクシア支援と日本での大学生活」
インタビュー2 マキさん 「子どものころと大人になった今の自分の特徴との付き合い方」
インタビュー3 N さん 「子どもが 6 年生になった今、保護者として合理的配慮のプロセスを振り返る」
インタビュー4 長坂さんと母 「親子の対話からうまれる相互理解」
インタビュー5 K さん 「自分に合った工夫と母親との対話、フェードアウト」
3章 応援者からのメッセージ
【支援者からのメッセージ】
・医療者からのメッセージ 本田秀夫
・文部科学省からのメッセージ 加藤典子
・読み書き困難を支援する NPO からのメッセージ 藤堂栄子
・スクールカウンセラーからのメッセージ 初川久美子
【当事者からのメッセージ】
・公認心理師・NPO 法人東京都自閉症協会役員 綿貫愛子
・落語家 柳家花緑
書誌情報
『LDの子が見つけたこんな勉強法 「学び方」はひとつじゃない!』
【編著】野口晃菜+田中裕一
□定価=本体1,800円+税
□A5判/176ページ
□ISBNコード:978-4-7726-1539-6
□Amazon
https://amzn.asia/d/3YGHs4S
□楽天ブックス
https://books.rakuten.co.jp/search?sv=30&v=2&oid=000&f=A&g=001&p=0&s=0&e=0&sitem=9784772615396
著者プロフィール
野口晃菜
一般社団法人UNIVA理事/国士舘大学非常勤講師。小6でアメリカへ渡り、障害児教育に関心を持つ。その後筑波大学にて多様な子どもが共に学ぶインクルーシブ教育について研究。小学校講師を経て、株式会社LITALICO研究所長として、学校・少年院等との共同研究や連携などに取り組み、その後一般社団法人UNIVAの立ち上げに参画、理事に就任。インクルージョン実現のために研究と実践と政策を結ぶのがライフワーク。経産省産業構造審議会教育イノベーション小委員会委員、文科省新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議委員、日本LD学会国際委員など。共著に『発達障害のある子どもと周囲の関係性を支援する』などがある。
田中裕一
前文部科学省特別支援教育調査官/兵庫県立山の学校 学校長。
1970 年生まれ。兵庫教育大学大学院特別支援教育コーディネーターコース修了。企業の社会人野球チームに所属した後、兵庫県内の知的障害者施設、県立特別支援学校(知的障害)に勤務。2014 年から文部科学省に勤務。文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官を歴任後、2020 年、兵庫県教育委員会に戻り、特別支援教育課副課長。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像