生活者見立て通信#019「“堂々とサボる”が今流らしい。真面目社会で見直される新たな「サボり」の定義」を公開。
~注目した生活者動向:生きづらさが増す中、「サボり」を前向きに捉え直す価値観の広がり。見立ての共感度は30代で66.5%~
リサーチとプランニングを手掛けるQO株式会社(代表取締役社長:恒藤優/本社:東京都中央区、以下「QO」)は、2026年4月28日に生活者見立て通信の第19回「“堂々とサボる”が今流らしい。真面目社会で見直される新たな「サボり」の定義」を公開しました。

生活者見立て通信は、主にマーケティングの戦略立案に関わる方々を対象に、世の中のトレンドや生活者インサイトを、QOのプランナー独自の「見立て」で解説し、マーケティング活動のヒントを提供するレポートです。
資料は以下よりご覧いただけます。
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【概要】生活者見立て通信#019「“堂々とサボる”が今流らしい。真面目社会で見直される新たな「サボり」の定義」
■着目した生活者動向
①生きづらさ・息苦しさの増大
robamimiの調査によると、「昔に比べて生きにくい世の中になったと思うか」という質問に対して、「とても/ややそう思う(TOP2)」と回答した人は72.4%にのぼりました。背景には、経済面の不安や価値観の多様化、ネット社会による疲労感、コンプライアンスの強化による息苦しさなどが挙げられており、生活者を取り巻く環境は複雑化しています。*¹
②「サボり」を前向きに捉え直す動き
こうした中、「サボる」という行為をポジティブに再解釈する動きも広がっています。「SABO LABO(サボラボ)研究所」*²や「OSABORI STUDIO」*³といった取り組みでは、「サボり」をネガティブな行為としてではなく、働き方や日常の中に余白やゆとりを生む行為として捉え直す取り組みが進んでいます。
また、いこーよ総研の調査では、「おでかけや旅行で子どもが学校を休むこと」に対して約70%が賛成(TOP2)と回答しており、従来の規範にとらわれない柔軟な判断が受け入れられつつある様子がうかがえます。*⁴
■QOプランナーの見立て:良い子ちゃんモード一次停止。大胆不敵にサボりを解禁して、人生にちょっとしたスパイスを。
QOプランナーは、これらの生活者動向を踏まえ、裏側にあるインサイトを読み取り、下記のように見立てています。

これは、目に見えない息苦しさが続く現代において、生活者が「サボり」を堂々と解禁することで、真面目すぎる自分からの解放や日常に小さな刺激をもたらす時間を求めているという見立てです。
実際に、「大人のキッザニア」*⁵のように社会的な役割から一時的に離れる体験や、「ぼーっとする大会」*⁶のように“何もしない時間”そのものに価値が置かれ、日常のタスクや思考を一時的に手放せるイベントが登場するなど、あえて役割や日々の過ごし方の前提から外れることに価値を見出す動きもみられます。
今回の見立てについて、QOが実施した検証調査*⁷では、10-20代の若者に加えて30代からの評価も高く、共感度は10代で75.8%、20代で67.9%、30代で66.5%でした。自由回答においても、「昨今の情報過多に伴うストレス社会では適度な解放感を得ないと潰れてしまう」など、共感の声がみられました。


■QOプランナーのコメント
今回担当した山本氏、待井氏、手島氏は、今回の生活者動向や裏側のインサイト、見立てについて以下のようにコメントしました。
『コンプライアンス意識の高まりやSNSの普及などにより、生活者は日常のあらゆる場面で“正しくあろうとする状態”に置かれているように見受けられます。こうした中で、経済的不安や価値観の多様化、ネット社会による疲れなども重なり、「生きづらさ」を感じる人が増えていることがうかがえます。
一方で、「サボり」をポジティブに再解釈する取り組みや、日常から一時的に離れる体験への関心の高まりなどから、真面目に頑張り続けることだけではない、新しい選択肢を受け入れる動きもみられます。
生活者は、これまでのように常に正しく振る舞い続けることに対して、どこか息苦しさを感じているのではないでしょうか。だからこそ、あえて「サボり」という選択を通じて、真面目すぎる自分から解放され、日常にちょっとした刺激や余白を取り戻したい——そうしたインサイトの表れだと考えられます。』
生活者見立て通信の詳細は、以下よりご覧いただけます。
※QOの見立てを使ったマーケティングサポートに興味がある方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。
*1 出典:株式会社エクスクリエ、robamimi、2022年「経済、監視社会、コロナ…約4人に3人が思う「昔に比べて生きづらくなった」「そう思わない」派の意見に見る処世術とは?」
*2 出典:モリリン株式会社、2023年「『サボる』をデザインする【SABO LABO(サボラボ)研究所】を設立。」
*3 出典:株式会社リコー、2023年「リコー、新企業CMに俳優の森川葵さんを起用」
*4 出典:アクトインディ株式会社、いこーよ総研、2025年「ラーケーション調査「おでかけや旅行に行くために学校を休ませてもいい」賛成派が約7割、反対派も「ラーケーションの日」なら参加したい「/いこーよ総研ユーザーアンケート」
*5 出典:KCJ GROUP 株式会社、2026年「キッザニア東京「大人のキッザニア」」
*6 出典:株式会社VIS「ぼーっとする大会」
*7 検証調査概要
調査対象者:全国の15-69歳 ※中学生以下は除く
回答者数 :1,236人
割付方法 :性年代別に均等回収
調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2026年4月15日(水)~16日(木)
調査企画 :QO株式会社
調査委託先:株式会社マクロミル
【ご参考】公式noteで「生活者見立て通信 編集部こぼれ話」を発信中
QO公式noteでは、生活者見立て通信の執筆にあたってのこぼれ話をご紹介しています。QOのプランナーがめぐらせた思考過程や苦労したこと、「見立て」をつくるコツなどざっくばらんにお届けしています。あわせてご覧いただけましたら幸いです。
https://note.com/qo__note/n/ne229cebdeed2
【ご参考】サイト「MITATE Insight Lens」内でもご紹介中
生活者見立て通信を活用いただきやすくするために「MITATE Insight Lens」(通称:MIL(ミル))をオープンしています。これまでのテーマも含め、QOプランナー独自の「見立て」をレポート形式で解説した見立て通信のアーカイブなどを掲載しています。ぜひご覧ください。
https://mitate.insight.lens.q4one.co.jp/

【担当者】山本 一歩(Ichiho Yamamoto)、待井 久美子(Kumiko Machii)、手島小春(Koharu Teshima)
QO株式会社 マーケティングプランナー
山本 一歩
マーケティングプランナーとして、食品・ファストフード業界を中心に、コミュニケーション戦略立案や商品開発、コンセプトワークなど多岐に渡って従事。
QO株式会社 マーケティングプランナー
待井 久美子
ブランディング、マーケティング戦略領域において、生活者視点とビジネス視点の両面から様々な分野のブランド・企業の課題解決支援に従事。
QO株式会社 リサーチャー
手島 小春
リサーチャーとして入社以来、シンクタンク系の社会調査を一貫して担当。社会課題に光をあてるプロジェクトのSocialIssueLabにも参画中。
【QO株式会社 会社概要】
QO 株式会社は、人と社会のために問いを探究する、リサーチとプランニングの会社です。
博報堂のストラテジックプラニングの知見と、マクロミルのデータアセットおよびリサーチケーパビリティを掛け合わせたJV 企業として、マーケティング機会の発見、戦略策定、コンセプト開発、施策実行のPDCA まで一連のマーケティング活動に伴走します。
代表取締役社長:恒藤優
本社:東京都中央区京橋2-7-19 京橋イーストビル9F
設立:1965年6月
事業内容:リサーチソリューション事業、マーケティングプランニング事業
【本件に関するお問い合わせ先】
QO株式会社 広報室
MAIL:corporate.info@q4one.co.jp
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