デンソーテンのVCU(Vehicle Control Unit)が、ダイハツ工業株式会社の「e-SNEAKER」に採用
~車両の電源制御・駆動力制御・ボディ制御を統合し小型化を実現。電費性能の向上に貢献~

株式会社デンソーテン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:米本 宜司、以下デンソーテン)は、車両統合制御電子機器「VCU※1」が、ダイハツ工業株式会社の歩行領域モビリティ「e-SNEAKER」(2025年8月25日発売)に採用されましたことをお知らせします。
本VCUは、多様な小型eモビリティに適用可能なVCUとして車両の電源制御・駆動力制御・ボディ制御を一つのECU※2に集約し統合的に制御する電子機器です。今回採用されたVCUは、用途ごとに三つの個別のECUを搭載する従来方式のうち例えば駆動力制御ECU単体と比較して、重量を37%・サイズを30%削減※3する小型化を実現しています。さらに、制御機器間の情報を通信でやり取りする従来の方式に比べ、より緻密な統合制御が可能となり、車両の電費向上にも貢献します。
【主な機能】
■左右輪の回転制御機能
パーソナルモビリティは歩行者と同じ空間を走行するため、人通りの多い場所でも安全かつスムーズに走行できるよう、左右輪の個別回転を制御します。
■Gセンサーによる傾斜検知機能
坂道などの傾斜を検知し、自動的に制御を行うことで、登降坂時の安定した走行をサポートします。
■高い防水性能
運転席などに水をかけて洗うような使用環境を想定し、高い防水性を備えた設計を採用しています。
デンソーテンは今後も、車両制御技術の深化とコンパクト化を通じて、次世代モビリティの安全性・環境性能の向上に貢献していきます。
※1 Vehicle Control Unit: 車両統合制御電子機器
※2 Electronic Control Unit: 電子制御機器
※3 当社従来ECUと比較した削減比率
デンソーテングループは、企業ビジョン「VISION2030」のもと、「人に寄り添うHMI」「環境にやさしい電動化」「クルマと社会をつなぐデータ連携」を軸に、クルマの魅力を高める“クルマの価値向上”に取り組んでいます。交通事故ゼロやカーボンニュートラルといったモビリティ社会の課題解決を目指し、移動に関する困りごとの解消を通じて、人々の生活を豊かにする“生活の価値向上”にも貢献していきます。「環境にやさしい」「安心・安全な」モビリティ社会の実現に向けて取り組みを具体化してまいります。
今回の取り組みを通じて、以下のSDGsの達成を目指します。



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