アジア太平洋地域債券市場の成長要因に取引の自動化が含まれていることが、ブルームバーグの調査で明らかに
ブルームバーグのセルサイド債券トレーディングに関するレポートによると、市場参加者の46%はコロナ禍でセルサイド企業による取引の自動化が進むと予想。また、67%は自動化取引を少なくとも3分の1は増加させる計画だと回答。
【シンガポール-2020年12月17日】5.9兆米ドル[1]に及ぶアジア太平洋地域の債券市場で、電子取引における技術革新と富裕層向け資産管理や資産運用ビジネスの成長が、今後2年間の市場成長を促進する主な要因となります。この調査結果は、2020年9月にブルームバーグがWBR Insightsに委託して実施した、セルサイドの債券に関する調査によって明らかとなりました。本調査では、オーストラリア、香港、日本、シンガポールを拠点とする銀行や証券会社の最高デジタル責任者(CDO)、デジタル化推進責任者、債券市場の運用責任者100名から回答を得ました。
回答者は、取引における技術革新や、アジア太平洋地域の債券投資の増加が続いていることを背景に、技術革新とバイサイドの需要が同程度重要だと評価しました。ブルームバーグのデータによると、当該地域全体での年初来の債券発行額は27億米ドルとなり、前年同期の25億米ドルを上回りました。さらに、2018年の同期比では、今年の債券発行額は50%増加しました。
回答者の67%は、自社の債券トレーディング部門が今後12カ月間に自動化による取引執行を少なくとも30%増加させる計画をしていると回答しました。また、新型コロナウイルスの影響により、自動化されていないプロセスのデジタル化がさらに進むとみられ、回答者の46%が、コロナ禍によってセルサイド企業での取引自動化が今後12カ月間で進むと回答しました。
価格発見機能とセーフガードで自動化の機が熟す
本調査では、回答者の半数近く(44%)が価格発見機能のプロセスは自動化に適していると示唆しており、現在のトレーディングのワークフローにおいて、価格発見機能の自動化が主な焦点になることが明らかになりました。続いて、41%が富裕層向け資産管理を中心としたリテールおよび端債のトレーディングの自動化は好機だとみています。また、回答者の40%は、自動化によって強化すべき最も重要な分野は、市場のボラティリティに対応するためのセーフガード機能だとしています。
ブルームバーグのアジア統括副責任者であるサニー・チャブリアは次のように述べています。「投資家がより良い選択をできるよう、債券トレーディングのワークフローにおいて価格発見機能が自動化の最初のステップとなることも多くあります。アジア太平洋地域のプライベートバンクで一般的なリテールおよび端債の取引も、十分な電子取引の流動性を利用したルールベースの取引であるため、これらの取引の執行の自動化を可能にすることは自然に描かれる次のステップです」
AIにおける業界セキュリティの増加
回答者の約3分の1は、新しいAI技術を導入するために、すでにAIチームを組成していると回答しました。より優れた業界別の債券プライシング・コンポジットは、取引後のパフォーマンス・ベンチマーキングの改善など、AI技術によって最大の利益をもたらすことが可能な分野だと、回答者の34%が認識しています。
「ディーリングデスクが規制やコスト面の圧力に直面し、市場がますます複雑化・不安定化しているため、アジア太平洋地域では、債券トレーディングの自動化に対する需要は増加が続くでしょう。トレーダーがより効率的になり、付加価値のある取引に集中できるようにするために、今後も新たなテクノロジーが出現するでしょう。ブルーバーグはお客様と協力して、言語処理機能を利用した取引を含め、当社のシステムを通じて取引を自動化させることで、多くの人員を要するビジネスから、より少人数でのビジネスへの移行を進めてきました」とチャブリアはさらに述べています。
ブルームバーグの受賞歴を誇る統合型セルサイドオファリングには、電子的なマーケットメイキングと価格配信のための取引注文管理ソリューションであるトレードオーダー・マネジメント・システム(TOMS)や電子トレードオーダー・マネジメント・ソリューション(ETOMS)、マルチアセット・リスクシステム(MARS)、営業担当者のための機械学習による分析ツールであるDASH Enterprise、ストラクチャード商品のプライシングとリスク管理のためのクロスアセットソリューションであるデリバティブ・ライブラリー(DLIB)などが含まれます。
本調査レポート『アジアのセルサイド債券トレーディング:自動化技術への着目』はこちら(https://spotlight.bloomberg.com/story/sell-side-fixed-income-trading-in-asia/?_ga=2.110101634.64265565.1608255237-2080661361.1583479551)をご参照ください。債券トレーディング市場におけるブルームバーグの自然言語処理機能の詳細については、こちら(https://www.bloomberg.com/professional/blog/bloomberg-adds-new-nlp-capabilities-to-toms/)をご覧ください。
[1]ブルームバーグのデータに基づき国際資本市場協会(International Capital Markets Association)は、2020年7月時点でのアジア太平洋地域債券市場(日本と中国を除く)の規模を、額面ベースで約5.9兆米ドルと推定しています。
ブルームバーグについて
ブルームバーグは、世界のビジネス・金融情報およびグローバルニュースを提供する情報サービス企業です。情報・人・アイデアをダイナミックなネットワークでつなぎ、有力な意思決定権者にビジネスの勝敗を左右する強力な情報ツールを提供します。ブルームバーグの最大の強みは、迅速かつ正確なデータ、ニュース、分析機能を革新的な技術を用いて提供していることで、これがブルームバーグ ターミナル・サービスの中核を成しています。ブルームバーグのエンタープライズ・ソリューションは、この中核となる情報・技術の上に構築されており、組織全体におけるデータや情報へのアクセスから統合、配信、管理まで、より効率的かつ効果的な業務遂行を支援します。詳細については、www.bloomberg.comをご覧いただくか、こちら(https://www.bloomberg.com/professional/request-demo/)からデモをリクエストしてください。
回答者は、取引における技術革新や、アジア太平洋地域の債券投資の増加が続いていることを背景に、技術革新とバイサイドの需要が同程度重要だと評価しました。ブルームバーグのデータによると、当該地域全体での年初来の債券発行額は27億米ドルとなり、前年同期の25億米ドルを上回りました。さらに、2018年の同期比では、今年の債券発行額は50%増加しました。
回答者の67%は、自社の債券トレーディング部門が今後12カ月間に自動化による取引執行を少なくとも30%増加させる計画をしていると回答しました。また、新型コロナウイルスの影響により、自動化されていないプロセスのデジタル化がさらに進むとみられ、回答者の46%が、コロナ禍によってセルサイド企業での取引自動化が今後12カ月間で進むと回答しました。
価格発見機能とセーフガードで自動化の機が熟す
本調査では、回答者の半数近く(44%)が価格発見機能のプロセスは自動化に適していると示唆しており、現在のトレーディングのワークフローにおいて、価格発見機能の自動化が主な焦点になることが明らかになりました。続いて、41%が富裕層向け資産管理を中心としたリテールおよび端債のトレーディングの自動化は好機だとみています。また、回答者の40%は、自動化によって強化すべき最も重要な分野は、市場のボラティリティに対応するためのセーフガード機能だとしています。
ブルームバーグのアジア統括副責任者であるサニー・チャブリアは次のように述べています。「投資家がより良い選択をできるよう、債券トレーディングのワークフローにおいて価格発見機能が自動化の最初のステップとなることも多くあります。アジア太平洋地域のプライベートバンクで一般的なリテールおよび端債の取引も、十分な電子取引の流動性を利用したルールベースの取引であるため、これらの取引の執行の自動化を可能にすることは自然に描かれる次のステップです」
AIにおける業界セキュリティの増加
回答者の約3分の1は、新しいAI技術を導入するために、すでにAIチームを組成していると回答しました。より優れた業界別の債券プライシング・コンポジットは、取引後のパフォーマンス・ベンチマーキングの改善など、AI技術によって最大の利益をもたらすことが可能な分野だと、回答者の34%が認識しています。
「ディーリングデスクが規制やコスト面の圧力に直面し、市場がますます複雑化・不安定化しているため、アジア太平洋地域では、債券トレーディングの自動化に対する需要は増加が続くでしょう。トレーダーがより効率的になり、付加価値のある取引に集中できるようにするために、今後も新たなテクノロジーが出現するでしょう。ブルーバーグはお客様と協力して、言語処理機能を利用した取引を含め、当社のシステムを通じて取引を自動化させることで、多くの人員を要するビジネスから、より少人数でのビジネスへの移行を進めてきました」とチャブリアはさらに述べています。
ブルームバーグの受賞歴を誇る統合型セルサイドオファリングには、電子的なマーケットメイキングと価格配信のための取引注文管理ソリューションであるトレードオーダー・マネジメント・システム(TOMS)や電子トレードオーダー・マネジメント・ソリューション(ETOMS)、マルチアセット・リスクシステム(MARS)、営業担当者のための機械学習による分析ツールであるDASH Enterprise、ストラクチャード商品のプライシングとリスク管理のためのクロスアセットソリューションであるデリバティブ・ライブラリー(DLIB)などが含まれます。
本調査レポート『アジアのセルサイド債券トレーディング:自動化技術への着目』はこちら(https://spotlight.bloomberg.com/story/sell-side-fixed-income-trading-in-asia/?_ga=2.110101634.64265565.1608255237-2080661361.1583479551)をご参照ください。債券トレーディング市場におけるブルームバーグの自然言語処理機能の詳細については、こちら(https://www.bloomberg.com/professional/blog/bloomberg-adds-new-nlp-capabilities-to-toms/)をご覧ください。
[1]ブルームバーグのデータに基づき国際資本市場協会(International Capital Markets Association)は、2020年7月時点でのアジア太平洋地域債券市場(日本と中国を除く)の規模を、額面ベースで約5.9兆米ドルと推定しています。
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