顔面部経穴への刺激が心身に及ぼす影響~鍼刺激とフェイシャルケアの比較~を検証し刺激方法による効果の違いを発見

第69回全日本鍼灸学会学術大会発表

「ホームケア+サロンケア」を特徴とする化粧品メーカーの株式会社シーボン(東証一部上場、以下シーボン.)は顔面部の経穴(ツボ)への鍼刺激と圧刺激(フェイシャルケア)による心身へ及ぼす影響を、脳科学や生化学の手法を用いて比較・検証しました。本研究結果を、第69回全日本鍼灸学会※1学術大会にて「顔面部経穴への刺激が心身に及ぼす影響(第3報)~鍼刺激とフェイシャルケアの比較~」と題して発表しましたのでご報告します。
研究の背景
シーボン.は、30年以上も前に、“健康は身体全体のバランスの上で成り立つ”という東洋医学の考え方に基づく「経絡理論」※2に着目。東洋の英知に基づいた「東洋式フェイシャルケア」をサロンケアとして提供しています。一方で、近年顔面への鍼施術(美顔鍼、美容鍼と呼ばれる)が流行し、東洋の伝統医療に代表される鍼灸がより身近なものとなっています。
そこで今回、「顔面部の経穴(ツボ)への刺激方法により効果に違いが現れる」という仮説のもと、鍼刺激と圧刺激(フェイシャルケア)による心身へ及ぼす影響を、脳科学や生化学の手法を用いて比較・検証しました。なお、この取組は日本初の鍼灸高等教育機関である明治国際医療大学との受託研究により実施しました。

顔面部経穴(イメージ)


研究結果 
<鍼刺激・圧刺激(フェイシャルケア)の効果の共通点>
①身体および気分状態の自覚症状改善
②肌触り時に左側前頭前野の脳血流が優位に増加
③心拍数の減少傾向がみられた

<刺激方法の違いによる効果の比較>
鍼刺激
①唾液中DHEA※3濃度が増加傾向
②身体的自覚症状において、頭重感、頭痛、胃部不快感、目の疲れ、末端の冷えに改善傾向がみられた
圧刺激(フェイシャルケア)
①唾液中オキシトシン※4濃度が増加
②創造性テスト(AUT)課題時に左側前頭前野脳血流が優位に増加

本研究結果から、顔面部経穴(ツボ)への刺激は、刺激方法に関わらず、リラックス効果と共に心身の自覚症状を緩和させることを発見しました。
さらに、経穴(ツボ)への鍼刺激では身体症状をより改善させること、圧刺激によるフェイシャルケアでは創造性の向上が示され、刺激方法の違いにより、心身に及ぼす効果が異なることが示唆されました。


※1 全日本鍼灸学会・・・鍼灸学術団体として文部科学省から許可された我が国唯一の法人格を持つ鍼灸医学の学術団体。今回の第69回大会は京都市での開催予定が、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止のため、現地開催を中止し「一般演題抄録の誌面発表」となった。
※2 経絡理論・・・東洋医学の基礎理論をなすもの。体内エネルギーの相互の役割を体系づけた考え方。
※3 DHEA・・・主に副腎皮質から分泌される、男性ホルモンや女性ホルモンの前駆体となるホルモン。ストレスに対抗する「抗ストレスホルモン」でもある。
※4 オキシトン・・・リラックスやポジティブな気持ちに関わる神経伝達物質。ストレスを緩和し幸せな気分をもたらすとされ、幸せホルモンとも言われる。

顔面部の経穴(ツボ)刺激による効果を探求
本研究の結果は、2019年6月開催のSociety for Acupuncture Research (SAR) 2019国際学会※5(米国バーリントン)での「顔面部の経穴(ツボ)への鍼刺激による心身への効果」、2019年12月開催の第23回日本統合医療学会※6学術大会(鹿児島市)での「経穴への圧刺激を組み込んだフェイシャルケアによる心身への効果」に次ぐ第三報として、この度の第69回全日本鍼灸学会学術大会にて「顔面部経穴への刺激が心身に及ぼす影響(第3報)~鍼刺激とフェイシャルケアの比較~」と題して発表したものです。

本研究は、顔面部の経穴(ツボ)への刺激方法の使い分けにより、施術を受ける側のQOLを向上させるものとして、美容・治療の両側面からみても成果のある内容となりました。シーボン.はこれらの一連の取組を通じて、ホームケア&サロンケアの化粧品メーカーとして、より革新的なスキンケアの提案や製品・サービスの提供に努めてまいります。

※5 「Society for Acupuncture Research 国際学会」・・・1993年にアメリカにて設立された鍼灸学会。鍼治療と東洋医学の研究の進歩と問題に関する国際的な会議を隔年で開催している。
※6  日本統合医療学会・・・1998年に日本代替・相補・伝統医療連合会議(JACT)、2000年には日本統合医療学会(JIM)が設立され、2008年JACTとJIMが統合されて、現在の一般社団法人 日本統合医療学会(IMJ)が設立された。

(参考)研究の評価方法
鍼刺激群、フェイシャルケア群及びコントロール群(仰臥位閉眼安静)によるカウンターバランス、クロスオーバー試験。 介入前後において次の項目を測定・評価した。 
<主観的評価>
・POMS®2日本語版を用いた気分状態評価 
・視覚的アナログ尺度(VAS)を用いた身体及び精神状態の評価 
<客観的評価>
・生理学的評価:ストレス反応に関連する唾液中因子測定、心拍測定
・脳科学的評価:近赤外分光(NIRS)による課題①および②遂行時の脳血流動態測定 
 課題①肌触り②創造性テスト(AUT) 
研究協力者  : 健康成人女性10名(平均年齢52.5±1.6) 
実 施 期 間 : 2019年2月~3月

シーボン.について
 
シーボン.は、全国のシーボン.フェイシャリストサロン(会員制/直営104店舗、代理店4店舗)を中心に化粧品販売やアフターサービスを提供している化粧品メーカーです。「美を創造し、演出する」という企業理念に基づき、化粧品の力を最大限に引き出す独自の方法として、ホームケア (自宅でのスキンケア)+サロンケア(定期的なサロンでのプロのお手入れ)こそが、美肌への近道という結論にたどり着きました。シーボン.は、唯一無二のビューティ・システムで、美肌を適えるブランドとしてこれからも展開してまいります。
【会社概要】
株式会社シーボン(証券コード:4926) 化粧品、医薬部外品等製造販売
本店:東京都港区六本木七丁目18番12号/資本金:4億8,393万円/代表取締役会長兼社長 執行役員 犬塚雅大 
ホームページ www.cbon.co.jp 
 
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