難民人材の活躍が繋ぐ連続採用! アフガニスタン出身のAIエンジニアがアイアンドディーに正社員入社
〜WELgee Talentsを通じた企業との継続的な共創へ〜

特定非営利活動法人WELgee(代表理事:安齋耀太、以下「WELgee」)は、日本での就労に向けて伴走したアフガニスタン出身の難民人材・P氏が、株式会社アイアンドディー(東京都渋谷区 / 代表取締役:福重広文氏、以下「アイアンドディー」)にてAIエンジニアの正規職員として採用されたことを発表します。
本件は、アイアンドディーにおけるWELgeeからの難民人材採用の「2人目」の事例となります。同社では、1人目に採用された難民背景を持つ人材が、入社後に新事業を立ち上げるなど活躍をしており、その誠実な仕事ぶりと実績が今回の連続採用へと繋がりました。一度きりの雇用で終わらない、難民人材を企業の成長パートナーとして迎え入れる「継続的な共創モデル」の先駆的な事例となります。
アイアンドディーは、BtoBマーケティングを支援する各種ITソリューションの提供やシステム開発を多角的に展開する企業です。データとテクノロジーを駆使した高度なマーケティング支援を通じて顧客企業の価値最大化を目指しており、近年はAI技術の活用や最先端のシステム構築にも注力しています。
今回正社員として採用されたアフガニスタン出身のPさんは、母国の大学でコンピュータサイエンスの講師を務めた後、JICA奨学生として来日し早稲田大学大学院で修士号(グローバル情報通信工学)を取得。AI(機械学習等)およびフルスタック開発で10年以上の実務実績を持つエンジニアです。母国の緊迫した情勢により帰国が困難となる中、日本でのキャリア形成を目指していました。PさんはWELgeeの就労伴走プログラム「WELgee Talents」を通じてアイアンドディーと出会い、同社の技術ビジョンに深く共感。確かな技術力と誠実な人柄が評価され、選考を経て2026年6月1日付で正式採用となりました。
株式会社アイアンドディー 代表取締役 福重広文氏 からのコメント
まず、2年前に1名アフガニスタンからの難民Hさんを採用させて頂きました。彼は、インドの著名な大学や複数の大学院を卒業し、EUやカブールの日本大使館での勤務もある優秀な人材です。弊社の業務にも慣れた今年1月から、ほぼ彼にまかせてインドと日本の企業を相互に紹介するIJMAP(India Japan Marketing Platform)をゼロから構築し、現在では、加入企業を毎日のように増やしている段階です(IJPMAPについてはこちら)。日本語も通常のビジネス打ち合わせで問題なく利用できる段階になりました。
彼の実績があり、Pさんをさらに採用したいという決断に至りました。Pさんは物静かで、こつこつと業務をこなす人格者です。アフガニスタン人は宗教を重んじている関係か、人格ができていると感じることが多くあります。私も「京セラの稲盛和夫氏」の教えに従い経営していますので、彼らにとっても相互に同じような哲学を共有できているのではと考えております。入社半年ですが、AI Drivenのシステム開発に積極的に参加し、実力を発揮しています。今後、弊社はAIベースのEHSやESG関連のシステムを開発して行きますので、益々彼に期待するところです。合わせて、弊社が難民人財を採用することで世界の平和に少しでも貢献できることは幸いです。
ご紹介頂きましたWELgeeの皆様、ご担当者に心より感謝申し上げます。
WELgee 就労伴走事業部キャリアコーディネーター 寺阪ゆう子 からのコメント
Pさんと初めてお会いした当初、彼は非常に素晴らしい経歴や技術を持っていながらも、日本の就職活動特有の面接や職歴書の作成に慣れておらず、自身のキャリアビジョンも描ききれずに苦戦されていました。
そこでWELgeeのメンターシッププログラムを通じて、客観的な強みの整理や、本来お持ちの誠実なお人柄が伝わるような面接の準備を重ねていきました。Pさん自身が『本来の強み』を自信を持って表現できるようになった絶好のタイミングで、アイアンドディー様とのご縁を繋ぐことができたと感じています。
1人目のHさんに続き、Pさんという素晴らしい才能が再び同社で花開く機会を共に創出できたことを、コーディネーターとして心から嬉しく思います。
◎ 株式会社アイアンドディーの概要
設立:1999年1月
本社:東京都渋谷区大山町46-18 エステパ代々木上原2F
代表:代表取締役 福重広文氏
事業内容:BtoBマーケティング支援事業、各種ITソリューションの開発・提供、システムインテグレーション等
◎ NPO法人WELgeeの概要
「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」の実現を目指し、母国での迫害や紛争などから日本に逃れてきた人々が自身のキャリアや人生の目標を追求しながら企業で価値創造ができるようなサービスを展開しています。彼らが「難民」という背景を超えて、それぞれの「自分らしさ」を活かしながら日本で人生再建できるよう、企業・経済団体・行政など多様なステークホルダーと連携しながら、難民の背景をもった人との共創が、日本社会のスタンダードになっている状態を実現すべく、活動しています。
◎難民の定義
難民とは「人種・宗教・国籍・特定の社会的集団の成員資格・政治的意見を理由に迫害されるという十分に理由のある恐怖のために国籍国の外におり、かつ、その国の保護を受けられないか、そのような恐怖のためにそれを望まない者」(出典:UNHCR『難民の地位に関する条約』『難民の地位に関する議定書』)を指します。近年、UNHCRのガイドラインなどによって国際慣習では、紛争・ジェンダー・気候変動での強制移住をせざるを得なくなった人々についても難民として保護する流れが主流になっています。
◎WELgeeの「難民」の考え方
難民が生じる背景や社会情勢が多様化・複雑化する中で、従来の難民の定義にとどまらない多くの人々が、祖国を追われる状態に置かれています。WELgeeは、命の危険があって現在母国に戻れない状態にある人を活動の対象としており、認定難民・難民認定申請者・後発的難民(帰国困難な状態にある元留学生等)・避難民なども含んでいます。
◎WELgee活動のスタンス
WELgeeは「難民」を保護対象としてのみならず、一人ひとりが志や経験をもった個人として捉えています。政府による難民認定だけをゴールにするのではなく、難民の人生の再建の選択肢を増やす取り組みを行っています。
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