【10月M&Aレポート】前年比2件増の85件 マネックス証券がNTTドコモの傘下に
一方、10月の取引金額(公表分を集計)は2143億円と振るわず、月別で今年3番目の低水準でした。1000億円を超える大型M&Aは7月から4カ月連続でゼロ件に終わり、2013年以来10年ぶりの記録となりました。
上場企業に義務付けられている適時開示情報のうち、経営権の異動を伴うM&A(グループ内再編は除く)について、M&A Onlineが集計しました。
調査結果の概要
1, トップは英国社買収の協和キリン
2, マネックス証券、ドコモの傘下に
3, ティアが葬祭2社を大型買収
トップは英国社買収の協和キリン
10月の金額首位は協和キリンが573億円を投じて英国のバイオ医薬品企業オーチャード・セラピューティクスを完全子会社化する案件。
協和キリンとしては過去最大の買収で、急成長する遺伝子治療分野で有望な新薬候補と創薬技術を獲得する狙いがあります。オーチャードは、酵素の欠損や活性の低下で引き起こされるライソゾーム病(先天性代謝異常症)に対して、独自アプローチによる遺伝子治療法を開発しました。米国での承認など一定の条件が満たされた場合、買収金額は最大707億円となります。
マネックス証券、ドコモの傘下に
マネックスグループとNTTドコモは資本業務提携を発表しました。中間持ち株会社となる新会社「ドコモマネックスホールディングス」を設立し、この傘下にマネックスグループの中核会社であるマネックス証券を置きます。ドコモはこの新会社の株式49%を約485億円で取得し、2024年1月4日付で連結子会社します。ドコモはネット証券を取り込み、携帯各社の中で出遅れていた金融事業に本格的に進出します。
ネット証券ではSBI証券、楽天証券を2強とし、これにマネックス証券、auカブコム証券、松井証券、GMOクリック証券が続きます。来年1月の新NISA(少額貯蓄非課税制度)のスタートを前に、顧客獲得をめぐる競争が激しくなっており、マネックスとドコモはスマホ決済とのサービス連携やポイントの共有化などを進め、個人の投資家を取り込む狙いがあります。
ティアが葬祭2社を大型買収
目を引く動きがあったのは葬祭分野。ティアが葬祭事業の八光殿(大阪府八尾市)、東海典礼(愛知県豊川市)をそれぞれ傘下に置く持ち株会社2社の全株式を国内投資ファンドの日本産業推進機構(東京都港区)から取得し、子会社化すると発表しました。ティアは名古屋を地盤とする葬祭大手ですが、近年、関東圏、関西圏への展開を強化しています。
レポート全文はこちら
https://maonline.jp/articles/ma_summary_20231106?page=2#toc4
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