台湾文化センター×『美術手帖』オンライントークvol.3「アートシーンをひらく『台湾と日本のアートのいまを考える』」
台湾文化部(省)は国家文化芸術基金会の林曼麗理事長を総監督に迎え、東京オリンピック・パラリンピックが開催される記念すべき年に台日共創のコンテンポラリーアートフェス「Taiwan NOW」(台湾ナウ)を企画し、10月30日に盛大に開幕した。
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは、台湾の出展アーティストと日本のアート界の交流をサポートするため、『美術手帖』とコラボレーションしたオンライントーク三部曲のvol.3「アートシーンをひらく『台湾と日本のアートのいまを考える』」を11月2日の日本時間夜8時より開催した。「Taiwan NOW」に出展している台湾人アーティストの林明弘(マイケル・リン)氏と日本の森美術館の片岡真実館長が対談。アジアの芸術文化に詳しい文化研究者の山本浩貴氏がモデレーターを務め、新型コロナウイルス禍における国際出展とアートイベントの企画開催等の現代アートについての核心的テーマについて語った。
新型コロナの影響により、国境を越えた移動や芸術文化交流に多くの制限があるなか、アーティストが実際に会場まで来ることができないため、作品の創作や表現方法を調整する必要があったが、それは逆にポスト・コロナ時代の国際パフォーマンス上演およびアートの実践にまったく新しい視野が開かれることになった。「Taiwan NOW」も同様に台日のアーティストらによる「共創」、「バーチャル上演」というイノベーション精神を通して、チャレンジとチャンスの中で台湾カルチャー・ナショナルチームの芸術文化ブランド・ソフトパワーを示した。
今回のオンライントークでは、「Taiwan NOW」に『Untitled Gathering(Tokyo2020)』を出展した台湾の林明弘(マイケル・リン)氏と日本の森美術館の片岡真実館長によるオンライン対談が行われた。このなかで、アジアアート圏の伝統文化とイノベーションの連結、芸術の公共性、コロナ禍の下での出展とアートイベントの企画開催などのテーマで、台日のアート環境と産業の趨勢について深く掘り下げ、アジア現代アート分野における深みのある交流と価値を広げていくことに寄与することについて共に語った。
林明弘氏は、近年の主要作品について、その多くが特定の空間のための創作であり、その場所の独特性に合わせて創作したものであることを紹介した。片岡館長は、森美術館ではこれまでに林明弘(マイケル・リン)。李明維(リン・ミンウェイ)、陳界仁(チェン・ジエレン)、袁廣鳴(ユェン・グァンミン)、許家維(シュウ・ジャウェイ)、蔡佳葳(ツァイ・チャウエイ)ら台湾人アーティストの作品を展示したことがあり、同美術館で作品を展示した日本人アーティストの下道基行も台湾で創作のために訪問したことなどを紹介し、アジア現代アートの創作テーマの多様化と複雑性についての思考と観察について話した。
コロナ禍の下での出展とアートイベントの企画開催の現況について、林明弘氏は、長年にわたる国際出展の経験からオンライン会議や現地での創作は慣れているが、新型コロナの影響で、現地視察や環境を体感することができず、建築模型や他の方法で代替するしかなく、直接顔を合わせて接触や交流できることがいかに大切なことかを深く実感したと述べた。片岡館長は、国際芸術祭「あいち2022」のテーマは「STILL ALIVE 今、を生き抜くアートのちから」となったことを紹介し、コロナ禍の下で芸術創作やアートイベントを企画開催する意義と重要性を改めて強調した。
「Taiwan NOW」シリーズのイベントは、台湾と日本の代表的なアーティストや団体により、10月から12月にかけて日本の東京会場、バーチャル会場(オンライン)、台湾の高雄会場で開催され、ビジュアル・パフォーミングアーツや分野を超越した創作アート(インターディシプリナリー・アート)などの作品が公開される。これらを通して、台湾の優れた創意ある文化コンテンツを広げ、コロナ後の社会に光をもたらすポジティブなパワーとなることを期待している。
新型コロナの影響により、国境を越えた移動や芸術文化交流に多くの制限があるなか、アーティストが実際に会場まで来ることができないため、作品の創作や表現方法を調整する必要があったが、それは逆にポスト・コロナ時代の国際パフォーマンス上演およびアートの実践にまったく新しい視野が開かれることになった。「Taiwan NOW」も同様に台日のアーティストらによる「共創」、「バーチャル上演」というイノベーション精神を通して、チャレンジとチャンスの中で台湾カルチャー・ナショナルチームの芸術文化ブランド・ソフトパワーを示した。
今回のオンライントークでは、「Taiwan NOW」に『Untitled Gathering(Tokyo2020)』を出展した台湾の林明弘(マイケル・リン)氏と日本の森美術館の片岡真実館長によるオンライン対談が行われた。このなかで、アジアアート圏の伝統文化とイノベーションの連結、芸術の公共性、コロナ禍の下での出展とアートイベントの企画開催などのテーマで、台日のアート環境と産業の趨勢について深く掘り下げ、アジア現代アート分野における深みのある交流と価値を広げていくことに寄与することについて共に語った。
林明弘氏は、近年の主要作品について、その多くが特定の空間のための創作であり、その場所の独特性に合わせて創作したものであることを紹介した。片岡館長は、森美術館ではこれまでに林明弘(マイケル・リン)。李明維(リン・ミンウェイ)、陳界仁(チェン・ジエレン)、袁廣鳴(ユェン・グァンミン)、許家維(シュウ・ジャウェイ)、蔡佳葳(ツァイ・チャウエイ)ら台湾人アーティストの作品を展示したことがあり、同美術館で作品を展示した日本人アーティストの下道基行も台湾で創作のために訪問したことなどを紹介し、アジア現代アートの創作テーマの多様化と複雑性についての思考と観察について話した。
コロナ禍の下での出展とアートイベントの企画開催の現況について、林明弘氏は、長年にわたる国際出展の経験からオンライン会議や現地での創作は慣れているが、新型コロナの影響で、現地視察や環境を体感することができず、建築模型や他の方法で代替するしかなく、直接顔を合わせて接触や交流できることがいかに大切なことかを深く実感したと述べた。片岡館長は、国際芸術祭「あいち2022」のテーマは「STILL ALIVE 今、を生き抜くアートのちから」となったことを紹介し、コロナ禍の下で芸術創作やアートイベントを企画開催する意義と重要性を改めて強調した。
「Taiwan NOW」シリーズのイベントは、台湾と日本の代表的なアーティストや団体により、10月から12月にかけて日本の東京会場、バーチャル会場(オンライン)、台湾の高雄会場で開催され、ビジュアル・パフォーミングアーツや分野を超越した創作アート(インターディシプリナリー・アート)などの作品が公開される。これらを通して、台湾の優れた創意ある文化コンテンツを広げ、コロナ後の社会に光をもたらすポジティブなパワーとなることを期待している。
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