エミレーツスカイカーゴ、ドバイで医薬品専用の低温流通設備を拡張し、ワクチン輸送力を強化
- ドバイ国際空港にある、EUの適性流通基準(以下、GDP)認証を受けた医薬品専用設備の保管冷蔵室にパレット・ポジションを94箇所追加したことにより、新型コロナウイルスワクチンを含む温度変化に敏感な医薬品の取扱可能量が増加しました。
- エミレーツスカイカーゴは、これまで新型コロナウイルスのワクチンを7,500万本輸送しており、2021年6月末までに1億本の輸送を目指します。
エミレーツスカイカーゴは、EUのGDP認証を受けたドバイ国際空港の医薬品専用施設にて、航空貨物用パレット・ポジションを新たに94箇所設置し、全自動冷蔵室を拡張することで、温度変化に敏感な医薬品およびワクチンの取扱能力をさらに強化しました。
これにより、ワクチンやその他医薬品の保管および取り扱いのために温度管理(2〜25℃)されているエリアが2,600平方メートル増加します。ドバイのハブ空港で取扱える医薬品の量が増えることで、高まる新型コロナウイルスワクチンの輸送需要に対応することが可能となり、エミレーツスカイカーゴは医薬品航空輸送における業界リーダーとしての地位が一層強化されます。今回の拡張エリアでは、1度に約6,000万~9,000万本の新型コロナワクチンを保管することが可能になりました。
新型コロナウイルスのワクチン輸送
2020年下旬以降、エミレーツスカイカーゴは250便以上で60都市以上に向けて7,500万本を超える新型コロナワクチンを輸送しており、国際流通において主導的な役割を果たし続けています。
エミレーツ航空貨物部門上級副社長のナビル・スルタンは次のように述べています。「エミレーツスカイカーゴは、パンデミックの影響を現在も強く受けている地域に必要な支援を提供しており、これまで世界各地に新型コロナワクチンを350トン以上輸送していることを誇りに思っています。また、我々は常に先を見越しており、今年の下半期には発展途上国へのワクチン輸送の需要が増えると予想しています。すでに、新型コロナワクチンの生産量増加に伴い、ここ数週間で輸送量が急増しています。今月末までに1億本の輸送を一つの目標としています。
この半年間は、エミレーツスカイカーゴおよび製薬会社や物流パートナーの各社同士が互いに学び合える貴重な時間となりました。これらの学びを生かすことで、ワクチン輸送方法の迅速化および効率化を図ることができました。さらに、今後の新型コロナワクチンおよび温度変化に敏感なその他医薬品の輸送を次の段階へ促進させるための価値ある契機となりました。」
エミレーツスカイカーゴは、新型コロナウイルスのパンデミックの初期段階で、大規模なワクチン輸送準備を最初に開始した航空貨物会社の1つです。2020年10月には、ドバイのハブ空港にGDP認証を受けたワクチン輸送専用のエアサイドハブの設置を発表しました。ドバイには、新型コロナワクチンの保管と取り扱いのために、広さ20,000平方メートルを超えるEUのGDP認証を受けた低温流通施設を設けています。エミレーツスカイカーゴは、ハブ内に医薬品専用のクールドーリーを50台以上保有しており、ワクチンなどの温度変化に敏感な貨物の航空機と貨物ターミナル間の輸送中の温度管理を徹底することができます。
2021年1月、エミレーツスカイカーゴは、DP ワールド、国際人道都市、ドバイ・エアポーツと手を組み、ドバイ経由で新型コロナワクチンを発展途上国に速やかに輸送することを目的とした『ドバイ・ワクチン・ロジスティクス・アライアンス(ワクチン物流同盟)』を設立しました。続いて2021年2月には、ユニセフ(国連児童基金)と基本合意書を締結し、COVAX(コバックス)の取り組みの下でワクチン輸送の迅速化を進めました。
新型コロナワクチンに加えて、エミレーツスカイカーゴはPPE(医療用個人防護用具)、医薬品、関連物資など、数千トンにも及ぶ重要物資を輸送してきました。また、最近では新型コロナウイルス関連の緊急救援物資輸送のため、ドバイとインド間に人道的輸送ルートを開設しました。この取り組みで、エミレーツスカイカーゴはドバイからインド9都市に向かう全ての便で、医療品や救援物資の輸送に必要な貨物搭載スペースを利用可能な限り無償でNGO(非政府組織)に提供しています。
エミレーツについて
エミレーツ航空は2002年に日本への就航を開始しました。成田国際空港や関西国際空港からドバイまで、最も快適な空の旅を提供しています。エミレーツ航空はその商品やサービスが評価され、世界のアワードの数々を受賞しており、今年のワールド・トラベル・アワードでは「リーディング・エコノミークラス」「エアライン・リワード・プログラム」「ビジネスクラス空港ラウンジ」の3部門で受賞しています。
お問い合わせ先
エミレーツグループ 広報
REDHILL株式会社
Email: ekjapan@redhill.asia
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