【職場の居心地WEB調査】一日「30分以上雑談する人」はしない人に比べて、「職場満足度が43.5%も高い」?!
一日の雑談時間が短い人が多い中、雑談が増えるほど職場満足度も向上という結果に
プラス株式会社ファニチャーカンパニー(東京都渋谷区)は、『職場の居心地WEB調査』と題し、従業員数100名以上の職場で働くオフィス勤務の会社員500名を対象に「オフィスでの雑談」についてのWEB調査を実施いたしました。その調査結果を発表いたします。

「これってうちの会社だけ?」「他社は何か工夫してる?」
他社の状況を知れば、自社の改善ポイントが見えてくる。
このコーナーでは、『職場の居心地』に関連する身近なテーマでウェブ調査を行い、
その結果をレポートしていきます。
今回の調査テーマは……
【オフィスでの雑談の効果とは?】

「うちの職場、雑談って多いのかな?」「他の会社はどうなんだろう?」
日常的に交わされる雑談について、そんな疑問を持ったことはありませんか?
一見すると「業務に関係のない会話」として軽視されがちな雑談。
しかし、気分転換や関係性づくりのきっかけになるなど、実際には働くうえで欠かせない役割を果たしているとも言われます。
今回の「職場の居心地WEB調査」では、オフィスでの雑談時間が「職場の満足度」や「今の職場で働き続けたい意思」にどう関わっているのかを明らかにするため、全国の会社員を対象にアンケートを実施しました。
◆記事ページはこちら(プラスファニチャーカンパニー公式ウェブサイト)
【調査結果サマリー】
■ 一日の雑談時間については、「5〜15分程度」が最も多く32.2%。
「15〜30分程度」21.8%、「ほとんどしない」22.2%と続き、
大多数が日常的に短時間の雑談をしているという結果に。
■ 雑談時間と職場満足度の関係を見たところ、
30分以上雑談している人は、そうでない人に比べて「今の職場に満足している」と答える割合が高い傾向が明らかに。
また、「これからもこの職場で働き続けたい」と答える割合も同様に高く、
雑談の量は居心地や定着意思に影響を与える可能性があると考えられる。
■ 雑談の効果としては、
「気分転換になった」(52.2%)が最多。
次いで「情報共有や認識合わせができた」(42%)、「アイデアや気づきが生まれた」(31.4%)が続く。
雑談は単なる息抜きにとどまらず、チームの連携や発想の広がりを支える重要な行動であることがうかがえる。
[アンケート実施情報]
方法:インターネット調査
回収日: 2025年9月10日
対象:従業員数100名以上の職場で働く会社員
サンプル数:500人
はじめに、事前調査で「オフィス勤務が中心」と回答したオフィス勤務者500人に対して、1日にオフィスで雑談をしている時間を尋ねました

最も多かったのは「5〜15分程度」(32.2%)、次いで「15〜30分程度」(21.8%)。
一方で、「ほとんどしない」と答えた人も22.2%と少なくありません。
つまり、一日のうち雑談に使う時間が30分以内という人が全体の約8割という結果になりました。
今回の調査では、「オフィスでの雑談」を“業務の合間に交わされる軽い会話”として広く定義しています。その中で、最も多かったのは「5〜15分程度」の短い雑談でした。
この結果は、単に時間がないということだけでなく、「人とのつながりにかける余裕」そのものが、今の働き方の中で少なくなっていることを映しているように感じられます。
次に、「雑談時間」と「職場満足度」・「職場への定着意思」との関係を分析しました。


結果はいずれも同様の傾向を示し、
「1日30分以上雑談をする層」で最もポジティブな傾向が見られました。
30分以上雑談をしている層では、「今の職場に満足している」と答えた人が71.4%
「これからもこの職場で働きたい」と答えた人も69.4%にのぼり、
いずれも他の層を大きく上回る結果となりました。
一方で、「ほとんど雑談をしない」層では、「今の職場に満足している」、「これからもこの職場で働き続けたい」いずれの回答も27.9%と低水準。
つまり、一日30分以上雑談をしている人は、ほとんど雑談をしないに比べて職場満足度が41.3%高いという結果です。
この結果からも分かるように、雑談の多い人ほど職場にポジティブな感情を持ちやすく、
逆に雑談が少ない人ほど、職場への満足度・定着意思の双方が下がる傾向がみられました。
この違いは単なる「会話好き」が多いかどうかではなく、雑談を通じて得られる心理的な余裕や関係性の深まりが職場への愛着やモチベーションにつながっていると考えられます。
グラフを細かく見ると、「5〜15分」や「15〜30分」といった短い雑談時間でも、
一定の満足度向上が確認されました。
しかし、「30分以上」になると数値は一段と高くなり、
“雑談の質や深さ”が職場体験の向上に寄与している可能性がうかがえます。
つまり、「雑談をすること」そのものよりも、「どれくらい話せる環境があるか」が重要。
単なる声かけや挨拶だけでなく、もう一歩踏み込んだ話ができる余白や文化がある職場ほど、人は安心して働けるのかもしれません。
まったく会話の生まれない職場環境は、
想像よりもストレスになっているのかもしれません。
一見「静かで集中できる環境」は理想的に思われますが、「話しかけづらい」「誰ともつながっていない」と感じるようになると、安心感は次第に薄れていきます。
特にリモートワークやフリーアドレスが進む現在では、「話しかけてもよい空気」が職場の雰囲気や居心地を大きく左右しているように感じました。
では、なぜ雑談が満足度を高めるのでしょうか。
その理由を探るため、「雑談によって役立ったこと」を複数回答で尋ねました。

最も多かったのは「気分転換になった」(52.2%)。
続いて「情報共有や認識合わせができた」(42%)、「アイデアや気づきが生まれた」(31.4%)など、雑談が“仕事のきっかけ”にもつながっていることがうかがえます。
また、「チームの雰囲気がよくなった」(32%)という回答も多く、
職場内での雑談がコミュニケーションの潤滑油として機能している様子が浮かび上がりました。
この結果から、雑談が「個人の集中力」や「心理的満足度」だけでなく、
チーム全体のよい雰囲気の醸成や情報の伝達の効率向上などにも寄与していることがわかります。
業務の合間に交わされる軽い会話が、
結果としてチームの生産性やエンゲージメントを支えているようです。
雑談は、自然な形でチームの温度を上げてくれる。
そこでこそ“仕事のアイデア”や“安心感のある関係性”が生まれていることに、
改めて気づかされました。人と人が何気なく交わす雑談という行為の中に、
組織の健全さや未来へのヒントが隠れているように感じます。
全体のまとめ
今回の調査では、1日のうち30分以上の雑談をする層で
職場満足度・定着意思のいずれも最も高い傾向が見られました。
雑談がある職場は、仕事がしやすい。
雑談がしやすい職場は、人が定着する。
そんなシンプルな関係性が、今回の結果からも見えてきます。
会話ができる距離に人がいること。
それが「居心地の良さ」を生む、いちばん基本的な条件かもしれません。
日々の何気ない会話の積み重ねで互いに心を開ける関係性が育つ。互いの考えや本音を自然と話せる空気が職場に根付き、信頼やチームワークにつながるのです。
そして、そうした「話しかけやすい雰囲気」は、
人の意識だけでなく、空間の工夫でも生み出すことができます。
たとえば、休憩スペースやカウンター席など、立ち止まって話しやすい場所を設けることや、チームの近くに「自然と会話が生まれる場」を配置することも効果的です。
「話しかけやすい雰囲気」をどうデザインするか。
それが、これからの「居心地の良いオフィス」をつくる第一歩になるかもしれません。
◆記事ページはこちら(プラス株式会社ファニチャーカンパニー公式ウェブサイト)

プラス株式会社ファニチャーカンパニーについて
プラス株式会社ファニチャーカンパニーは、オフィス家具・オフィスインテリア用品の製造・販売をはじめ、オフィス・ホテル・レジデンスや医療・福祉・教育施設の空間デザインを行っています。
東京・恵比寿ガーデンプレイスに展開する自社オフィス『PLUS DESIGN CROSS(プラスデザインクロス)』では、実際に働く社員の姿や、オフィスづくりの工夫をご覧いただける見学ツアーを実施しています(事前予約制)。詳しくはウェブサイトをご覧ください。
【調査結果の引用について】
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