【ABABA総研】就活生の生成AI活用に関する意識調査

タイパ・コスパを求める現代の就活生は、生成AIの活用にメリットを実感、さらに、企業の生成AI活用にも肯定的その理由は“就活の効率化や公平性の担保”

株式会社ABABA

 就活の過程を評価したスカウトが受け取れる「ABABA」、企業と人のミスマッチを最小化する「REALME」を提供する株式会社ABABA(本店:東京都目黒区、代表取締役:久保駿貴・中井達也、以下「ABABA」)は、2026年3月卒業予定の大学4年生のうち、「就職活動時に生成AIを活用したことがある」という就活生245名を対象に、「就職活動時の生成AI活用に関するアンケート調査」を行いました。

【調査概要】

調査対象:2026年3月卒業予定の大学4年生

調査機関:株式会社ABABA

調査方法:インターネット調査

調査期間:2025年5月27日~6月9日

有効回答数:245名

【調査結果の要約】

事前調査:就職活動時に生成AIを活用したことがある就活生は4割以上と半数近くに。

本調査:

6割前後が「エントリーシートの作成・推敲」に利用、約3割が「面接対策」、「自己分析」に利用。

就活生の9割以上が就職活動時の生成AI活用のメリットを実感。メリットを感じた就活生の半数以上は「就活を効率的に進められた」、メリットを感じられなかった就活生の半数は「結果に不信感を覚えたから」と回答。

③企業の生成AI活用に対して、8割以上が肯定的な回答。その理由として、企業の採用活動も効率的に進めて欲しいという回答が約4割に。否定的な回答は、感情面に訴えるような回答が約半数を占める。

④生成AIに対して、「親身になってくれる、親近感がある、頼れる」と感じる就活生が3割以上。

事前調査:就職活動時に生成AIを活用したことがある就活生は4割以上と半数近くに。

 本調査を行うにあたり、就職活動時に生成AIを活用したことがある学生245名を募るための事前調査を実施しました。2026年3月卒業予定の就活生818人のうち、活用したことがあると回答した就活生は42.9%と半数近くに上っています。生成AIは技術進歩が日々続いており、一般への普及を始め、近年では企業への導入も進んでいます。就活生にとってもそれは同様であることが分かりました。

本調査:「就職活動時に生成AIを活用したことがある」という就活生245人を対象としたアンケート調査

 以下は、上記の事前調査により「就職活動時に生成AIを活用したことがある」と回答した就活生を対象としたアンケート調査です。

①6割前後が「エントリーシートの作成・推敲」に利用、約3割が「面接対策」、「自己分析」に利用。

Q. 就職活動時にどのような場面で生成AIを活用していますか?

 「エントリーシートの作成に利用した」という回答が63.3%と最も多く、次いで「エントリーシートの推敲に利用した(ブラッシュアップ、誤字脱字チェック、添削など)」(55.5%)と、エントリーシートの作成段階における活用が多くみられました。多くの企業の選考で求められるエントリーシート作成の効率化を目的として、生成AIを利用していることが考えられます。

 また、比較的少数ではありますが、「面接対策に利用した」(35.5%)、「自己分析に利用した」(33.9%)、「業界研究・仕事研究に利用した」(26.1%)など、エントリーシート作成以外の就活フェーズにおいても生成AIの利用が浸透していることが伺えます。

②就活生の9割以上が就職活動時の生成AI活用のメリットを実感。メリットを感じた就活生の半数以上は、「就活を効率的に進められた」、メリットを感じられなかった就活生の半数は「結果に不信感を覚えたから」と回答。

Q. 就職活動時に生成AIを活用することのメリットはありましたか?

 就職活動時に生成AIを活用することのメリットの有無を尋ねると、「とてもあった」(41.6%)と「ある程度あった」(49.3%)という結果で、生成AIを活用したことがある就活生の9割以上が生成AIの活用についてメリットがあったと回答しました。

Q. 「とてもあった」/「ある程度あった」と回答した方は、就職活動時に生成AIを活用することでどんなメリットを感じましたか?

 生成AI利用の具体的なメリットを尋ねると、「効率的に就活を進められたので、たくさんの企業の選考に参加できた」という回答が52.5%でした。次いで、「効率的に就活を進められたので、大学生活や趣味を楽しむ時間ができた」が39.0%となり、生成AIの活用が就活の効率化に一定寄与していることが考えられる結果となりました。また、「AIによる客観的な分析ができ、新たな自己PRのネタが発見できた」が37.7%と続き、自分を見つめ直すきっかけとしても活用されているようです。生成AIは自己分析から面接対策まで、様々な就活フェーズにおいて、効率化に役立つツールとして使われています。

Q. 「あまりなかった」/「まったくなかった」と回答した方は、就職活動時に生成AIを活用することがメリットに感じなかった理由は何ですか?

 「あまりなかった」、「まったくなかった」と回答した就活生にその理由を尋ねると、「生成AIから出てきた結果に不信感を覚えたから」が50.0%、「生成AIを活用することでむしろ時間がかかってしまったから」が36.4%、「思ったような結果が生成AIから出てこなかったから」が27.3%と続きました。

 生成AIを就職活動に取り入れる学生が増える一方で、学生によっては想定していたクオリティのアウトプットにたどり着けなかったり、手間が増えてしまったりとネガティブな印象を抱くケースもあることがわかります。

③企業の生成AI活用に対して、8割以上が肯定的な回答。その理由として、企業の採用活動も効率的に進めて欲しいという回答が約4割に。否定的な回答は、感情面に訴えるような回答が約半数を占める。

Q. 企業側が生成AIを活用して採用活動を行うことに対してどのように感じますか?

 企業側の採用活動における生成AIの利用について、「良いと思う」(37.1%)、「どちらかというと良いと思う」(48.6%)という結果で、肯定的な回答が8割以上という結果になりました。就活生は、自らも生成AIを活用し、企業が生成AIを導入するという動きについても、肯定的という現状がわかります。

Q. 「良いと思う」/「どちらかというと良いと思う」と回答した方は、その理由をお答えください。

 企業の生成AI活用について、肯定的な就活生にその理由を尋ねると、「選考期間が短縮され、選考結果が早く出る気がするから」という回答が最も多く、43.8%でした。次いで、「採用のすべてではなく、一部をAIで行うことは時代の流れもあるので、許容範囲」(39.5%)、「採用担当者の個人的な判断に左右されないため、平等に感じる」(39.1%)、「AIが自分にマッチングする企業を探してくれ、知らなかった企業との出会いがあって良い」(33.3%)と続きました。

 学生は公平性の担保や時代の流れを加味して、企業の生成AI活用を一定受け入れており、選考期間の短縮や新たな企業との出会いといったメリットを期待していることが伺えます。

Q. 「どちらかというと良くないと思う」/「良くないと思う」と回答した方は、その理由をお答えください。

 企業の生成AI活用について、否定的な回答をした就活生にその理由を尋ねると、「学生も時間をかけて選考に臨んでいるので、企業側にも真摯に対応して欲しいから」、「一人の人間としてではなく、データだけで判断されている気がする」という回答が同率で51.4%、次いで「AI(機械)に人の気持ちは分からないと思うし、人を採用しているのだから人が判断するべきと感じるから」が34.3%という結果でした。否定的な回答の理由は、感情面に訴えるような回答が大きな割合を占めていることから、企業は学生にきちんと向き合い、真摯に採用活動を行ってほしいという就活生の想いが感じられます。

Q. 「どちらかというと良くないと思う」/「良くないと思う」と回答した方は、特にどの選考フェーズで活用されることに抵抗がありますか?

 また、どの選考フェーズでの生成AI活用について抵抗があるかという質問では、「面接(グループディスカッションなどの集団面接なども含む)の合否をAIに判断されることに抵抗がある」が54.3%、「どのような選考フェーズでもAIが合否を判断することに抵抗がある」が37.1%という回答でした。一方、「書類選考の合否をAIに判断されることに抵抗がある」という回答は8.6%と少数だったことから、否定派の中でも面接などの顔を合わせて行われる選考において、生成AIが活用されることに特に抵抗がある就活生が多いことがわかります。

④生成AIに対して、「親身になってくれる、親近感がある、頼れる」と感じる就活生が3割以上。

Q. 生成AIと接してみて、最も近い感情をお答えください。

 生成AIそのものに対する感情について尋ねると、「親身になってくれる感じがして、親近感があるし頼れる」(32.2%)が最も多い回答でした。次いで「相手はAIだとわかっているので、何も感じない」(29.0%)、「便利だが、どこか冷たく感じる」(21.6%)、「人間のように接してくれることに、少し気味が悪いと感じることがある」(17.1%)と続きました。

 生成AIを機械と割り切る意見やネガティブな感情を抱く就活生も一定数存在する一方で、生成AIが生活に浸透している昨今、就活においてもアドバイスや自分と向き合うツールとして使っているうちに、機械的なツールではなくポジティブな感情を抱く就活生が増えてきていることがわかります。

■まとめ

 生成AIは日々技術が進歩し、OpenAI社が開発した対話型AI「ChatGPT」により、一般にも普及し始め、近年では企業への導入も進んでいます。就活生にとってもそれは同様であり、今回の調査でも、エントリーシートの作成・推敲など、就職活動の効率化を目的として生成AIを活用していることが分かりました。

 一方で、採用を行う企業サイドの生成AI活用については、「AIに判断されたくない」といった就活生の意見も存在するものの、生成AI活用による採用活動の「効率化や公平性の担保」という観点から肯定的な意見も多数存在することが明らかになりました。

 

 その背景にあるのは、近年の異次元の就活の早期化・長期化であり、内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」(令和4年〜令和6年)によると、就職活動を行った期間について「9ヶ月程度以上」と回答した学生の割合は年々増加しています。

 

 就活生も企業も、本来は長期の就活・採用活動は求めていないはずです。就活生も企業も適切に生成AIを活用していくことで、双方にとってより良い就職・採用活動ができるのではないでしょうか。


【ABABA総研とは】

ABABA総研は、就職活動を行う「就職活動生」と新卒採用を実施している「採用企業」のリアルを届けることを目的とする調査研究機関です。

新型コロナウイルスの影響や日本経済を取り巻く環境の先行き不透明感が高まったことで、新卒学生が企業選びにおいて安定性を重視する傾向が強くなり、大手企業への応募者が集中して採用競争が激化しています。さらには、早期のインターンシップ開催が一般化したことで就職活動が長期化するケースも増えており、学業への影響が懸念されるなど、現代の就職活動生を取り巻く外的環境は過酷さを極め、心身ともに大きな負担を抱えながら活動せざるを得ない状況になっています。最近では、就職活動がきっかけでメンタルヘルスに不調をきたす「就職活動うつ」が社会問題として注目されるようになりましたが、就職活動生のメンタル面の実態を捉えたデータはまだ少なく、不明瞭なまま語られることが多いのが現状です。私たちABABAはこれらの問題を重く受け止め、現代の就職活動における本質的な問題を明らかにすることを目的に、継続的に調査研究を行う機関として『ABABA総研』を発足するに至りました。

【”就活の過程を評価する” 新卒スカウトサービス「ABABA」】

 「ABABA」は就職活動で最終面接まで進んだことのある就活生だけが登録できるスカウト型のサービスです。学生はサービス登録時に最終面接まで進んだ企業の情報を提出すると、その実績を見た企業からのスカウトを受け取ることができます。

 また、もう一つの登録経路として、”お祈りメール”を前向きなエールに変えたいという思いから生まれた「お祈りエール」があります。これは企業が最終面接で採用を見送った学生への不採用メール(通称お祈りメール)の中で「当社で採用はできませんでしたが、あなたは素晴らしい人材なので他社に推薦したいです。ABABAに登録していただければ、今後の就職活動を応援いたします。」といった応援のメッセージとともにABABAへの登録を促すことで、その就活生をお墨付きの人材としてABABA上で推薦できる取り組みです。

 「ABABA」は選考の過程を評価することで「就職活動うつ」に悩む就活生の心理的ストレスの軽減に寄与しながら、企業のブランディング保持にも貢献し、社会課題と事業課題の双方を解決するサービスです。

 

【企業と人のミスマッチをゼロにする「REALME」】

『REALME』はAI面接を通して、自己分析から面接練習まで就活対策を一気に進めることができるサービスです。

 就活生は約20分のAI面接を受験することで、新卒採用において重要視される35の項目と14の能力※1を点数化することができます。その点数をもとに、志望企業の内定を獲得できる可能性(=内定判定※2)や、志望企業の最終面接まで進めるレベルの他の就活生と比較した改善ポイント、自分に合った業界などを知ることができるサービスです。

 就活生はエントリー前にこれらの情報を知れることで、最適なスケジュールで就職活動を行うことができます。

※1 10段階評価:A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、E+、E

※2 「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「関係性構築力」、「チームで取り組む力」、「伝達力」、「組織的行動能力」、「問題解決能力」、「マネジメント資質」、「自己実現力」、「自己研鑽力」、「柔軟性」、「ストレス耐性」、「やり抜く力」、「成長意欲」

■株式会社ABABA会社概要

会社名 :株式会社ABABA

所在地:〒152-0061 東京都目黒区中目黒一丁目1番71号 KN代官山ビル7階 B号室

本店所在地:東京都目黒区

従業員数:70名(インターン・アルバイト含む)

設 立 :2020年10月19日

資本金 :1億円

URL: https://hr.ababa.co.jp/ababa

 

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株式会社ABABA

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https://hr.ababa.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都目黒区中目黒一丁目1番71号 KN代官山ビル7階 B号室
電話番号
03-4570-0067
代表者名
久保駿貴・中井達也
上場
未上場
資本金
4億9388万円
設立
2020年10月