2025年 春の引越調査レポート
今年の引越予定日は昨年よりさらに早く、3月上旬に引越を行う傾向に
1 .今年の引越シーズンの傾向について
今春の引越は、3月上旬の引越予定者がさらに増加
昨年よりも春分の日に引越を予定している方が多く、3月の引越予定者が70%強に
今回の調査では、今年の3月・4月に引越を予定している人の多くが3月上旬を予定日とする傾向がみられました。
春分の日に引越を予定する人が昨年に比べ2倍以上に増え、3月の引越予定者が70%を超えました。 昨年よりさらに早く引越の予定を立てる人が増えていると考えられます。
3月中旬から下旬にかけては、人事異動に伴う転勤や学生の入学などによる引越の駆け込み需要 も発生することから、例年並みに混みあうことが予測されます。
2 .引越業者の選定理由
昨年同様、決め手は「サービス内容の充実度」。「クチコミの評価」「知人の紹介」も上昇
引越業者選定は、昨年より早まっている傾向に
引越業者の選定理由として半数以上が「サービス内容の充実度」を挙げました。また「クチコミの 評価」や「知人からの紹介」を理由とする人が増え、引越業者を検討する際に他の人の経験を意識する傾向がうかがえます。
3.引越日の選定にあたり六曜(大安、仏滅など)を考慮に入れるか
昨年同様、引越日の選定で六曜(大安、仏滅など)を考慮する人が約60%
昨年より微減しているものの、現代でも引越日の縁起を気にする人が比較的多い傾向がわかります。
4.物流業界における2024年問題が引越プランに影響を与えたか
引越プランの検討で、62.2%が物流業界の2024年問題の影響を実感
「大きく影響した」「やや影響した」を合わせて62.2%が影響を実感したと答えています。特に「引越希 望日」「希望時間」に影響したことがわかりました。
アート引越センター株式会社のシンクタンクである『0123引越文化研究所』はこの度、「2025年春の引越大予測調 査」を実施いたしました。これまでアート引越センターが蓄積した引越に関するデータや、今年の3月・4月に引越を予定 する400名に向けて行ったアンケート調査結果を踏まえ、引越需要が最も高まる3月・4月の引越動向を予測しました。
1.今年の引越シーズンの傾向について
今春の引越は、3月上旬の引越予定者がさらに増加
昨年よりも春分の日に引越を予定している方が多く、3月の引越予定者が70%強に
1月下旬時点で3月、4月に引越を予定されている方を対象にした今回の調査では、今年の3月・4月に引越を 予定している人の多くが、3月上旬を予定日としている傾向がみられました。3月上旬は昨年同時期の同調査と 比べると4.5ポイント高く、他の時期と比べても最も大きく増加しています。また、2022年の調査と比較すると さらに17.8ポイント上昇していることから、年々3月上旬に引越を予定している方が増えていることが分かります。
また 、3月中旬は 2024年比で 2.3 ポイント高く、3月下旬は 5.3 ポイント減少しているものの3月全体では昨年より1.5ポイントの増加となり、今回のアンケート回答者の70%以上を占める結果となりました。
また、1月下旬時点で「3月・4月の引越を予定しているが日程は”未定“」と回答している人は、昨年より0.8 ポイント少なく、調査全体を通じて引越準備に着手するのが年々早くなっている傾向が読み取れます。
一般的に引越の予約が取りづらくなるとされる3月下旬は、本調査では引越予定者が少ない傾向にありますが、 今後、人事異動や入社に伴う引越、受験後の入学に伴う引越などで例年並みの混雑が予想されます。
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引越予定日を日別で確認してみると、昨年(2024年)のアンケート調査では3月7日(木)を予定する人が最多でしたが、今年は3月5日(水)に引越を予定していると回答した人が最も多く、次いで3月1日(土)と4日 (火)が多くなるという結果でした。
さらに3月20日(木・祝)の春分の日は、昨年の春分の日(3月20日(水・祝))の約2.5倍以上に増加。今年7番目に引越予定者が多い日となりました。
また、3月下旬に引越を予定する人がほとんどの日で減少していることから、昨年よりさらに、引越予約が混 み合う月末を避けて引越予定日を選択する傾向がみられます。
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2.引越業者の選定理由
昨年同様、決め手は「サービス内容の充実度」。「クチコミの評価」「知人の紹介」も上昇
引越業者選定は、昨年より早まっている傾向に
今回の引越で引越業者を利用するかどうか?の質問に対しては、87%の人が「利用する」「利用する予定」 と回答しました。「利用する」の中でも「現在見積中」と答えた人が昨年より11.5ポイント上昇。「予約済み」 の2ポイント減少を合わせても、昨年より早く引越の予定日を決めている傾向がうかがえます。
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さらに、既に引越業者を決めていると答えた296名に引越業者選定の理由を聞いたところ「サービス内容 の充実度」が53.4%と半数を超えました。また「価格」が4.3ポイント、「希望日時に引越ができるかどうか」 が4.4ポイント増えています。
また、「クチコミ等の評価が良かった」が5.7ポイント、「知人に勧められた」が2.8ポイント増えていることから 、実際に利用した人の体験談や評判が 、引越業者選びにおいて 、ますます重視されていることがうかがえます。
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3.引越日の選定にあたり六曜(大安、仏滅など)を考慮に入れるか
昨年同様、引越日の選定で六曜(大安、仏滅など)を考慮する人が約60%
引越日を決める際に、大安や仏滅などの「六曜」を考慮に入れた人は58.5%と昨年より2ポイント減少傾向にありますが、昨年と同様に半数以上の人が引越に対して縁起の良さなどを考慮していることが分かりました。
新生活の順調なスタートを願う人が多いことの表れかもしれません。
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4.物流業界における2024年問題が引越プランに影響を与えたか
引越プランの検討で、62.2%の人が物流業界の2024年問題の影響を実感
物流業界における2024年問題について知っているか質問したところ、約80%の人が「言葉は聞いたこ とがあった」と回答。メディア等でも多く取り上げられていることなどで、2024年問題は物流業界に限らず一般消費者にも広く認知されるようになってきているようです。
さらに、物流業界における2024年問題が引越プランを決める際に影響を与えたか聞いたところ、「影響した」と答えた人は62.2%でした。「影響した」と答えた249名にどのような面で影響があったかを聞いた ところ、「希望日に引越できなかった」「希望時間に引越できなかった」と答えた人がともに半数以上を占める傾向にありました。
2024年問題が広く認知されるにつれ、引越の繁忙期(3月~4月)には人手不足や運送コストの上昇を見越して、可能な限りピーク時の混雑を避けようと、前倒しで引越を依頼する人が増えている傾向があると、 過去の引越時期データからも見てとれます。
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引越業者の選定理由に「希望日時に引越ができるか」を重視する人が増える一方、 その他 引越業界も少子高齢化にともなう人手不足や2024年問題による労働時間の規制など業界を取り巻く環境が厳しくなっている中、顧客ニーズにどのように向き合っていくのかが課題と言えそうです。
<調査概要>
【調査方法】 インターネット調査
【調査対象者】2025年3月1日~4月30日の間で引越予定のある関東・関西在住20代~40代の男女 【調査人数】 400名
関東圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住者 200名
関西圏(大阪府、京都府、兵庫県)在住者 200名
【調査時期】 2025年1月下旬
<前回調査概要>
【調査方法】 インターネット調査
【調査対象者】2024年3月1日~4月30日の間で引越予定のある関東・関西在住20代~40代の男女 【調査人数】 400名
関東圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住者 200名
関西圏(大阪府、京都府、兵庫県)在住者 200名
【調査時期】 2024年2月上旬
【調査方法】 インターネット調査
【調査対象者】2023年3月1日~4月30日の間で引越予定のある全国20代~40代の男女
【調査人数】 400名
関東圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住者 200名
関西圏(大阪府、京都府、兵庫県)在住者 200名
【調査時期】 2023年2月上旬
【調査方法】 インターネット調査
【調査対象者】2022年3月1日~4月30日の間で引越予定のある関東・関西在住20代~40代の男女 【調査人数】 400名
関東圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住者 200名
関西圏(大阪府、京都府、兵庫県)在住者 200名
【調査時期】 2022年2月上旬
「0123引越文化研究所」とは
アート引越センター株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:寺田 政登)のシンクタンクである0123引越文化 研究所は、「引越」を生活文化の側面からとらえたさまざまな研究活動を推進するとともに、「引越」に限らず、さらに 幅広い分野において「人・夢・暮らし」についての情報収集、研究分析活動などを多様な角度からおこなっていきます。
具体的には、アンケート活動を主体とした実態調査、消費傾向や関心事、現状の問題点などの把握と分析などに幅広 く取り組んでいきます。 調査・研究結果については、アートグループの取り組む多様な生活サービスの質的向上に活かさ れるだけでなく、みなさんに有意義に役立てていただけるよう、広く社会還元を図ってまいります。
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