セイコーの掛時計がグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞
セイコータイムクリエーション株式会社(本社:東京都江東区/代表取締役社長 萩原健二)は、「船舶・バス用」として1964年に発売した掛時計が2022年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
※ グッドデザイン・ロングライフデザイン賞はこれから生まれるデザインの手本となりうる、時代を超えてスタンダードであり続ける商品、建築、コンテンツ、サービスなどを表彰します。単に「長く残っている」ことを讃えるのではなく、暮らしの中で人々に愛され、これからも変わらずに存在し続けてほしいデザインと、そのデザインを生み出した人々を顕彰することを目的としています。
※ グッドデザイン・ロングライフデザイン賞はこれから生まれるデザインの手本となりうる、時代を超えてスタンダードであり続ける商品、建築、コンテンツ、サービスなどを表彰します。単に「長く残っている」ことを讃えるのではなく、暮らしの中で人々に愛され、これからも変わらずに存在し続けてほしいデザインと、そのデザインを生み出した人々を顕彰することを目的としています。
【受賞商品の概要】
1964年に発売した船舶、バス用時計TTF-531は、揺れや衝撃、傾斜に強いのが特長で、屋内外の過酷な環境下でも使用可能な業務用時計として開発されました。
一部改造品が南極地域観測隊に寄贈されるなど、その堅牢さを発揮。時代に合わせて精度、機能を追求し、機械体はトランジスタからクオーツに変更されました。
発売当初より大きなデザイン変更はなく、掛時計専用に手描きでデザインされた文字板は視認性に優れ当時と変わらぬ姿のまま現在に至っています。
現在販売中のKS474Mは、その不変のデザインとコンパクトでありながら高い視認性という機能性を兼ね備えた家庭用のインテリアクロックとしてもご好評いただいています。
【審査委員のコメント】
ただ長年デザインを変えないことがロングライフデザインなのではなく、現代のデザイン評価基準に耐えてこそロングライフデザインと言える。この掛時計の最も評価すべきポイントは、視認性の良さである。数字の書体に平体をかけることで、数字どうしのスペースを広く取りながら字高を大きくし、遠くからでも見やすい文字盤を実現している。また、円錐台の本体形状は、自然に視線を文字盤に誘導する。当掛時計は、船舶やバスなどの業務用時計としてデザインされた。そのため、視認性の良さを最優先したに違いない。発売当時と見た目に大きな差はないが、トランジスタームーブメントを使用していたTF-531、TTF-531を経て、1977年に現在のクォーツムーブメントにアップデートされ、本体下部の時刻合わせ用つまみが廃止されている。他にも秒針を赤からシルバーに、文字盤のガラス形状を曲面から平面に変更しているが、視認性の良さを損なうデザイン変更はしていない決断がロングライフデザインとして高く評価できる。もし、船舶時計やバス時計として活躍していた時代を知らない世代が当デザインに懐かしさを感じるとすれば、それは古さに対してではなく、昔の真面目なデザインの姿勢を感じ取っているのかもしれない。
この件に関するお問い合わせ先
プレス関係 セイコータイムクリエーション(株) 広報担当 03-5639-6290 koho@seiko-stc.co.jp
一般のお客様 セイコータイムクリエーション(株) クロックお客様相談室 0120-315-47
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