葦毛湿原が国指定天然記念物になりました

愛知県豊橋市にある葦毛湿原(いもうしつげん)が、10月11日に国指定の天然記念物になりました。今回の指定で、豊橋市の国指定文化財は23件(うち天然記念物2件)になります。
【国指定の理由】
日本最大規模の湧水湿地であり、東海丘陵要素植物、暖地系植物、寒地系植物、大陸系遺存植物といった様々な植物群が混在して生育する点において、生態学的、植物地理学的に価値が高いとして、国指定文化財(天然記念物)に指定されました。


葦毛湿原は、もともと里山としての管理はされておらず、森林化が進行していた場所でした。その森林化した湿地を再生・保護するための先進的な取り組みとして、2012年から大規模植生回復作業が続けられており、県絶滅危惧種など14種の植物を復活させるなど、行政・研究者・地元のボランティア団体など多くの関係者の協働により湿地の再生を成功させました。その成果は「日本自然保護大賞2021 選考委員特別賞」に選出されるほど、革新的な取り組みとして全国から高く評価されています。

植生回復作業のようす植生回復作業のようす

植生回復作業前植生回復作業前

植生回復作業後植生回復作業後

そして行政や研究者、ボランティア団体などが協力して保全を続けてきた結果、湿原としての学術的価値が高くなり、国指定の天然記念物に至りました。

2月から12月と、長期間に多様な植物や生物が見られるのも、葦毛湿原ならでは。秋になると一面に咲き誇り見ごろを迎える、国の絶滅危惧種に指定されているシラタマホシクサは、この湿原を代表する植物とも言えます。

シラタマホシクサシラタマホシクサ

季節ごとに見ることができる植物、生物が違うため、様々な景色を見せる葦毛湿原。豊橋市に訪れた際は、日々の喧騒を忘れ、自然を楽しむのも良いのではないでしょうか。

全景全景


【葦毛湿原とは】
葦毛湿原は、愛知県豊橋市東部の弓張産地山麗の緩斜面に広がる、国内最大級の湧水湿地です。東海丘陵要素植物、暖地系植物、寒地系植物、大陸系遺存植物といった様々な植物群が生育しています。分布が伊勢湾周辺に限定される、ミカワバイケイソウやカザグルマなどの周伊勢湾要素植物も見られ、生態学的、植物地理学的にも価値が高い場所となっています。

葦毛湿原の中心部葦毛湿原の中心部


【葦毛湿原データ】
  • 所在地 愛知県豊橋市岩崎町字長尾75番47外 16筆
  • 面積 32,684㎡
  • 現況 山林、原野、雑種地、井溝
  • 認定基準 天然記念物の部二 植物(四)代表的な原野植物群落
  • 駐車場 あり
  • 車のアクセス 東名高速道路 豊川ICより車で約30分
  • 電車のアクセス 豊橋駅前のりばより、豊橋鉄道バス飯村岩崎線(赤岩口ゆき、多米峠口ゆき)、「岩崎・葦毛湿原」停留所下車、徒歩約15分
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