Space BD 宇宙から帰還を果たした伝統工芸が世界で唯一無二の伝統作品へと昇華。
鎚起銅器の技を継承する玉川堂、板金を手掛ける工芸品ブランド和國商店、世界で活躍する隈研吾建築都市設計事務所との奇跡のコラボレーションが実現。
この壮大なプロジェクトは新潟に工房を構える玉川堂(ぎょくせんどう)との出会いから物語が始まります。同社の200年以上の歴史を有する伝統工芸を宇宙空間にさらし、その後、地球に帰還した銅板の物性変化を検証するという実験的な試みを当社で企画しました。プロジェクトを推進する中で、東京都東村山で板金技術を研鑽してきたブランド 和國商店がコラボレーターとして共鳴、そしてさらには和國商店カフェの建築を手掛けた隈研吾建築都市設計事務所がアート自体の設計を担当するという奇跡的なコラボレーションが実現しました。
本作品は、玉川堂が打ち、宇宙から無事に帰還した銅板4枚を中心として、土台となる部分は和國商店の職人が、取り壊された神社の外壁部材(緑青銅板)をリサイクルすることで製作しています。玉川堂の銅板と和國商店の外壁部材として使用した土台を隈研吾建築都市設計事務所のデザインによって、宇宙の神秘性を感じさせる美しい作品へと昇華させました。本作品は2024年末ごろに一般に販売を予定しております。(価格:未定)
参考
宇宙空間への打上げから地球帰還にあたっては、Space BDが主導で推進する「きぼう」日本実験棟の中型曝露実験アダプタ (i-SEEP)に搭載する新たな簡易材料曝露実験ブラケット(ExBAS)を活用したサービス(スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-)を活用しました。
玉川堂(ぎょくせんどう)について
世界有数の金属加工産地、燕。そのルーツは、江戸時代初期、和釘づくりが始まったことに端を発します。江戸時代後期、仙台の渡り職人が燕に鎚起銅器の製法 を伝え、1816 年(文化13 年)、玉川堂の祖、玉川覚兵衛によって受け継がれました。近郊の弥彦山から素材となる優良な銅が産出されていたため、燕では銅器製造が発展しました。日常銅器(鍋、釜、薬罐やかん)の製造から、次第に工芸品的要素を加え、1873 年(明治6年)、日本が初めて参加した万国博覧会、ウィーン万国博覧会に出品し、戦前までに約30回、内外博覧会に出品受賞しました。1894 年(明治27 年)には明治天皇御大婚25周年奉祝に一輪花瓶を献上したことをきっかけに、皇室の御慶事には玉川堂製品の献上が習わしとなりました。
和國商店(わくにしょうてん)について
東京都東村山市に拠点を置くブランド。和國商店は屋根や外壁などの板金を手掛けるウチノ板金の工芸品ブランドで、板金の折鶴は海外のファンも多く、2022年からはフランス・ドイツの学校・大使館・公的機関で板金折鶴製作のワークショップも開催し、日本文化・折鶴の意味・板金技術を海外に伝える活動も行っています。2024年の年初には東村山市内にカフェをオープンして地域にコミュニティを開放しながら板金技術の伝承と、地域社会の活性への貢献を志している。
隈研吾建築都市設計事務所(くまけんご けんちくとしせっけいじむしょ)について
隈研吾建築都市設計事務所は、隈研吾が代表を務めるデザイン・設計事務所。国内外合わせて数百名におよぶ設計のプロフェッショナルが所属し、それぞれの才能によって世界に新たな潮流を生み出しています。建築物の設計を中心に、インテリアや食器・家具・小物などのデザインを幅広く手がけています。進行するプロジェクトは数百に及び、半数以上は海外の案件。活動の場は30カ国に及びます。最近ではインテリアや商品開発の案件も増えており、新領域の開拓も進んでいます。
Space BD 株式会社について
Space BDは、日本の宇宙ビジネスを、世界を代表する産業に発展させることを目指す「宇宙商社®」です。2017年の創業以来、宇宙への豊富な輸送手段の提供とともに国際宇宙ステーション(ISS)を初めとする宇宙空間の利活用において、ビジネスプランの検討からエンジニアリング部門による技術的な運用支援までをワンストップで提供しています。技術力に立脚した営業力・事業開発力を礎に、多様なキャリアバックグラウンドを持ったメンバーが、宇宙を活用した官民の事業化支援・事業変革、教育分野などに事業を展開しています。
2024年11月現在、衛星取扱い件数 約70件を含め、約450件以上の宇宙空間への輸送実績を重ねています。
社 名:Space BD株式会社
本 社:東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 日本橋三井タワー7階
代 表 者 :代表取締役社長 永崎将利
設 立:2017年9月1日
事業内容:宇宙における各種サービス事業・教育事業
U R L:https://space-bd.com/
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