浮世絵・古写真などの横浜開港の歴史を伝える資料を横浜開港資料館デジタルアーカイブにて公開【横浜開港資料館】
令和6年1月10日(水)午前10時公開 https://yokohama-archives.jp
これにより、幕末の浮世絵や古写真など、所蔵する歴史資料のうち約3万2千点が、どなたでも自由にインターネットを介し資料の情報にアクセスすることができるようになりました。
横浜開港資料館デジタルアーカイブ 概要
横浜開港資料館では、主に幕末から昭和初期までの、横浜に関する歴史資料約27万点を収蔵しています。古文書・写真・絵葉書・絵地図・浮世絵・絵画等、多様な収蔵資料の目録およびデジタル画像等の一部を検索・閲覧することができます。
【公開日】 令和6年1月10日(水)
【URL】 https://yokohama-archives.jp
【掲載資料点数】 メタデータ※登録済32,209点 (うち画像掲載済8,017点)
【更新について】 随時メタデータおよび画像の登録をおこないます。
【画像の利用】 画像利用については当面の間、従来通り書面による申請とさせて頂きます。詳しくは横浜開港資料館ホームページをご覧ください。http://www.kaikou.city.yokohama.jp/publication/index.html
今後、準備が整い次第、デジタルアーカイブ上にて画像利用の申込みを受け付けます。
※メタデータ:資料名、年代、制作者、寸法や形状など、資料個々の詳細な情報のこと
デジタルアーカイブの特徴 ―探しやすさ・使いやすさ―
① 歴史資料の種類から探すことができます。
写真・絵葉書・絵地図・浮世絵・絵画・古文書のジャンルから直接、ご覧になりたい資料を選ぶことができます。探したい資料の種類が決まっている方におすすめです。
【写真】 横浜はわが国写真発祥の地の一つです。外国人ではベアト、日本人では下岡蓮杖などのカメラマンが幕末から活躍しました。なかでもイギリス人ベアトは質の高い風景・風俗写真を残しており、当館では意欲的に収集してきました。
【絵葉書】 絵葉書が日本で誕生したのは、今から120年ほど前のことです。明治33年(1900)9月1日に制定された郵便規則によって、私製葉書の作製と使用が認められたのがきっかけとなり広まりました。当館では横浜の風景絵葉書を中心として、約2万点の絵葉書を所蔵しています。絵葉書は20世紀初頭以降の横浜の景観や人々の風俗の変遷などを伝える貴重な歴史画像資料です。
【絵地図】 当館では幕末開港期から昭和期までの横浜市域図を中心に、1200点あまりの地図を所蔵しています。開港以前の絵地図からは、かつての横浜村と周辺の横浜新田・太田屋新田・吉田新田などの様子を窺い知ることができます。
【浮世絵・絵画】 開港場の鳥瞰図や外国の人物・文物などを画題とした浮世絵師・五雲亭貞秀の横浜浮世絵をはじめ、ペリー艦隊の様子を描いた黒船絵巻、横浜の風景や建物を描いた肉筆画や版画など、文献史料と組み合わせることによって、それぞれの資料の意味を浮き彫りにすることができるようなものを中心に収集しています。
【古文書】 個人や団体、行政機関などに残された歴史資料です。印刷物ではなく、「この世に一点しかない」オリジナルな資料が多数含まれています。
② テーマから探すことができます。
ペリー来航・横浜開港場・商館・生糸・東海道・鉄道・馬車・人力車・船・キリスト教・寺社・関東大震災・横浜市政の各テーマについてさまざまな種類の資料からご覧いただけます。
③ 地図からエリアを絞って探すことができます。 (本機能は1月30日(火)以降に公開します)
地図からエリアを絞って、絵葉書や古写真等を一覧でご覧いただけます。
●対象エリア
【A.港】 現在の山下公園、大桟橋から赤レンガ倉庫やハンマーヘッドのあたりを含みます。
【B.関内】 主に現在のJR関内駅から海側、横浜公園や馬車道などが含まれます。
【C.山下町(中華街以外)】 現在の日本大通から山手側の山下公園通りや水町通り周辺の外国商館が並んだエリアです。
【D.中華街】 現在の横浜中華街です。
【E.元町・山手】 現在の元町商店街から居留外国人が暮らした山手を含むエリアです。
【F.関外(旧吉田新田)】 江戸時代に吉田新田として開発された、現在のJR関内駅から西側の大岡川と南東側の中村川に挟まれたエリアです。
【G.伊勢佐木】 「F.関外(旧吉田新田)」のうち、現在の伊勢佐木町エリアです。
【H.野毛】 現在の桜木町駅から西側の野毛商店街や野毛山動物園が含まれるエリアです。
【I.桜木町・みなとみらい】 初代横浜駅(現在の桜木町駅)を含む現在のみなとみらい地区までを含みます。
ピックアップアーカイブ
デジタルアーカイブ上の「PICK UP ARCHIVE(ピックアップアーカイブ)」では、ウェブ上の展覧会のように、テーマにあわせた所蔵資料を紹介しています。
現在のテーマは、「ペリー横浜来航170年」です。安政元年(1854)にアメリカの東インド艦隊司令長官マシュー・ペリーが横浜に上陸し、日米和親条約が調印されてから、令和6年(2024)で170年の節目を迎えることを記念し、関連する資料を紹介しています。
横浜開港資料館 施設概要
【名称】 横浜開港資料館
【所在】 横浜市中区日本大通3
【概要】 横浜開港資料館は、横浜開港百年を記念して実施された「横浜市史」編纂事業の資料を基礎に、昭和56(1981)年6月2日の開港記念日に開館しました。この地は安政元年(1854)の日米和親条約締結の地であり、また、旧館は旧イギリス総領事館(横浜市指定文化財)です。19世紀半ばの開港期から関東大震災に至る時期を中心とした資料を収集・保管、整理し、調査研究を行い、その成果を常設展や企画展で紹介するとともに、閲覧室で公開しています。横浜開港資料館は資料を通じて横浜の歩みを次の世代に伝える「近代横浜の記憶装置」としての役割を果たしている施設です。
【所蔵資料】 幕末から昭和初期までの、横浜に関する歴史資料約27万点を収蔵し、近代横浜の政治・経済・文化など幅広い分野の資料、古文書・海外資料・新聞・雑誌・図書・写真など様々取り揃えています。
【管理運営】 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
【公式HP】 http://www.kaikou.city.yokohama.jp/
文化庁認定「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」について
横浜開港資料館では、「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」に基づく事業を展開しています。この計画は、文化の振興を、観光の振興と地域の活性化につなげ、これによる経済効果が文化の振興に再投資される好循環を創出することを目的として、令和2年に施行されたいわゆる「文化観光推進法」※に基づき、文化観光拠点施設を中心に、文化についての理解を深める機会の拡大と国内外からの観光客の来訪を促進させ、文化・観光の振興、地域の活性化の好循環を全国各地で創出するため、文化庁が認定している計画です。デジタルアーカイブの整備も本計画に基づいて実施しています。
横浜開港資料館は「横浜開港」の歴史を中心に文化振興を観光と地域活性化に結び付ける拠点となることを、共同申請者である山下公園通り・元町・横浜中華街の各団体とともに目指しています。
※「文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光の推進に関する法律」
※文化観光推進法に基づき認定した拠点計画及び地域計画
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/bunkakanko/92441401.html
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