【川西市】新春を祝う日本の伝統のこま遊び 子どもたちと体験
郷土館でこま遊び体験と和太鼓の演奏会
1月8日、川西市郷土館(川西市下財町)でこま回しの実演とこま遊び体験会が行われた。参加した親子連れなど約100人は、こま収集家として有名な枇杷 紘一朗さん(びわ こういちろう)と喜代子さん(きよこ)夫婦が披露する「からくりごま」や「飛び出しごま」、「鳴りごま」、「暴れん坊ごま」「逆立ちごま」に見入っていた。
枇杷紘一朗さんは元小学校教諭で、退職前の7年は川西市の学校に勤務。退職後は郷土館の館長も務めた。こまの実演は、郷土館に子どもたちに来てもらいたいと枇杷さんが館長のときに始めたという。その後、正月のイベントとして定着し、今回で22回目を迎える。
この日、館内のアトリエ平通では、枇杷さん夫婦が所有する全国の珍しい民芸こまが披露された。中でも大きなこまの中から小さなこまが飛び出す「飛び出しごま」や、「桃太郎」「一寸法師」をモチーフにこまを使いながら物語を聞かせる実演に、子どもたちは興味津々で身を乗り出していた。
実演後には、館内の旧平安邸の庭で枇杷さんがこまの回し方について指導。参加者らは昔懐かしい平ゴマなどを手に取り、こま回しを楽しんでいた。
用意されたこまは約50種類。投げごまなど外で遊ぶものもあわせて約100個が用意された。現在、枇杷さんが所有するこまは国内外のものを合わせて約2,000個で、このうちの多くのこまの作成者は、「江戸ごま」の制作者として有名な広井政昭さんの作品。
枇杷さんは、川西市や西宮市を中心に阪神間の保育所や幼稚園、小学校、高校をまわっている。また、海外からの要請などで、日本のこまのすばらしさを伝えるため、デンマークのコペンハーゲンやアメリカのシアトル、パリ、フィンランドなどに出向いたこともあるという。
枇杷さんは「コロナであまり出かけることのできない子どもたちにコマを通じて遊んでもらい、家族の楽しい思い出になってほしい。子どもたちの笑顔が見れて、今年は良い一年になりそうだ」などと話した。
また、この日は川西市や猪名川町在住のメンバーによる水舞流和太鼓「羽衣」による和太鼓の演奏も旧平賀邸や旧平安邸の庭園で披露され、来館者は和太鼓の迫力ある演奏に見入っていた。
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