"非日常"を体感できる宿泊施設志摩地中海村が三重県経営品質賞『優秀賞』を受賞

表彰式：2025年6月30日（月）14時～　開催場所：三重県勤労者福祉会館 6階講堂（津市栄町一丁目891番地）

IXホールディングス株式会社

2025年6月24日 15時00分

IXホールディングス株式会社（本社：三重県伊勢市）のグループ会社である株式会社志摩地中海村（本社：三重県志摩市、代表取締役社長：大西晶）は、顧客の視点から経営を見直し、変革を通じて顧客価値を創造し続ける組織を三重県経営品質協議会が表彰する「2024年度三重県経営品質賞　優秀賞」を受賞しました。

なお、2025年6月30日（月）14時より三重県勤労者福祉会館で表彰式が開催されるほか、終了後に行われる顧客価値経営フォーラムにて大西晶が講演を行います。

■三重県経営品質賞とは

三重県経営品質賞は、2001年に三重県が創設した賞制度で、「経営品質向上」を活用して、各企業・組織が活力を高め、成長を続ける一助となることを目指しています。同時に、本賞を受賞した組織の経営品質向上への取り組みを県内に広めることにより、改革を望む企業・組織が業種や規模・組織形態といった枠を超え、互いに学びあい、競争力を高めあっていく好循環が生まれることを期待しています。

審査は、経営品質協議会発行の「顧客価値経営ガイドライン」ならびに「日本経営品質賞申請・審査ガイドブック」・「三重県経営品質賞申請ガイドブック」に基づき行われます。経営革新を支援することを目的として、実務家による審査チームが編成され、経験の異なる実務家の多様な意見交換、話し合いを通じて、偏見、誤解をなくした評価を行うことを目指しています。審査員による審査の後、三重県経営品質賞委員会での審議を経て、最終的に三重県知事が経営革新のモデルとしてふさわしい表彰組織を決定します。

■表彰理由（優れた特徴） ※評価レポートより一部抜粋

【「非日常」という価値提供】

単なる宿泊施設ではなく滞在期間に「非日常」を体感することを提供価値と定め、さまざまな取り組みを進めています。ハード面では海外旅行をしたかのような印象をもってもらえる外観・世界観づくりへの投資を進め、施設の増築や本物にこだわった設備導入などに取り組んできました。日常的な美観整備や修理修繕も徹底的に行うことで、「非日常」を維持することも怠っていません。ソフト面でもスペインの有名レストランとも提携し、ここでしか体験できない価値を高めています。さらに、社員をスペインへ派遣し、施設のモデルとなっている現地にて研修を行うなど独自の世界観を表現するための育成が行われています。また、現場の声を反映した新しいイベントの開催やアクティビティの提供を行い「非日常」体験の提供に努めています。そのような取り組みの結果、各種宿泊ポータルサイトでは宿泊者における総合評価が4.5以上を維持しており、2028年には、この施設を目的地として訪れる顧客が増えることへと価値の進化を目指しています。

【制約条件を克服する世界観を軸とした価値創造プロセス】

もともと別荘地だった施設を宿泊施設へ用途変更したことから、立地や既存建物の活用には制約条件がある中で、特徴を活かし、伝えたい世界観にフォーカスしました。そして、価値を感じてもらいたい顧客を明確に選定し、効果的にアプローチしています。さらに振り返りを通じて、提供価値や強みがより発揮できるよう顧客を再設定し取り組みを進化させています。また、そのような顧客にどのようにしたら自社の届けたい価値が届けられるかを考え、スタッフが率先して取り組みを行うほか、積極的にメディアに取り上げてもらえるような取り組みにも注力しています。加えて自社媒体からの宿泊者を増やすためITやSNSを駆使することで、収益性の高い自社媒体からの顧客流入は業界平均を上回る29.6％（中部地域の業界平均24.0％）という成果が出ており、自社ならではの顧客価値を表現し顧客に届ける一連の価値創造プロセスが機能していると言えます。

【セクショナリズム*を廃したおもてなしによる業務効率化】

ホテル業界ではまだ一般的ではなかった全館休業を2017年から月に1度実施し、理念の浸透や社員の交流の場として活用してきました。その結果、前回2017年度三重県経営品質賞奨励賞受賞時よりオープンでフラットな組織へと進化をとげています。また「寄合制度」では部門を横断した対話やチーム活動の場となり、業界に特有の部門によるセクショナリズム*を廃することにつながっています。そのような取り組みはESアンケートの「他部署との人間関係が良好な状態であること」の結果から効果が発揮されていることがわかります。コミュニケーションを円滑化させることで、メンバー間の協力体制が構築されており、目指す「村」的コミュニティが社内で醸成されています。あわせて、経営層と現場の物理的・精神的距離が近く現場の改善活動が活発に行われています。そのような取り組みの継続によって2023年の離職率は8.8％と業界平均26.6％を大きく下回っています。長期に勤めることで業務の習熟が向上するとともに部門横断の業務応援が機能しています。さらにデジタル活用の推進とあわせ、付加価値労働生産性*は2020年から26％向上しています。

今後は社員のマルチタスクによる少数精鋭化を志向し「全員コンシェルジュ体制」を目指しています。

*セクショナリズム：組織内で部門間の連携が欠如した状態

*付加価値労働生産性：従業員一人あたりが生み出す付加価値の大きさを表す指標

■Village&Hotel志摩地中海村について

三重県志摩市にある英虞湾を望むホテルを主体としたリゾート施設。敷地内には別荘スタイルの家々が建ち並び、白い街並みが１つの村を形成しています。まるで地中海の海辺のリゾートのような雰囲気を楽しむことができ、53室ある客室での宿泊に加え、伊勢志摩の食材にこだわった２つのレストラン、カフェ、ショップ、クラフト工房、スパが村内に点在しています。さらには、専用桟橋では英虞湾クルーズやフィッシングなどのアクティビティが楽しめ、訪れるすべての人に非日常の癒しを提供しています。