【岐阜県高山市】飛騨高山の有名観光スポットで観光バス流入抑制の実証実験を実施
歩行者の安全確保のための実証実験
年間約400万人の観光客が訪れる飛騨高山(岐阜県高山市)には、日本一大きい市域内に多くの魅力的な観光スポットがあります。その中でも江戸時代の建物や町並みが今なお残る「古い町並」やシンボルの赤い「中橋」周辺は、平日でも多くの観光客で混み合っており、写真スポットとなる中橋では、狭い道幅の橋の上で立ち止まって写真を撮る観光客が多く、特に車幅の広いバス車両との近接が問題視されていました。
中橋の幅は昔のままの約7mで、歩車分離の整備ができません。高山市ではこれまで、中心市街地へのバスの乗り入れを緩和するため、古い町並から離れた場所に3箇所のバス駐車場を整備し、散策しやすいよう休憩スポットや公衆トイレなどを各所に整備してきましたが、古い町並近くのバス駐車場に駐車する観光バスは依然として減らず、狭い車道を観光バスが歩行者に近接しながら通過する状況に変化は見られませんでした。
今後も観光客の増加が見込まれる中、魅力的な観光地として持続していくためには、安全で快適な歩行空間を確保する必要があることから、古い町並近くにある市営神明駐車場のバス駐車を休止し、流入抑制を行った際の効果や影響を調査・検証する実証実験を行います。期間中、AIカメラなどを使って中心市街地の人流変化を調べるほか、バス駐車場の需給バランスや観光客数の変化、店舗への影響や効果などを調査します。
観光客や市民の皆さんには何かとご不便やご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
バス流入抑制実証実験概要
内容:市営神明駐車場(岐阜県高山市神明町4-18)のバス区画17台を普通車区画約40台に変更
期間:令和6年6月15日(土)から令和6年7月31日(水)までの47日間
調査内容:
・中橋のバス通行量、中心市街地の人流変化
・バス駐車場の需給バランスや観光客数の変化
・来訪者、バス添乗員、市民の意識
・店舗への影響や効果
・匠バス(観光特化型バス)の利用者数
※市街地中心部のバス駐車場の休止であり、交通規制はありません。
※各所に交通誘導員を配置し、観光バスを近隣駐車場へ誘導します。
【本件に関するお問い合わせ】
高山市役所都市計画課
住所:〒506-8555
岐阜県高山市花岡町2丁目18番地
電話:0577-57-7444
FAX:0577-35-3168
メールアドレス:toshikeikaku@city.takayama.lg.jp
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