従来機「HYSERVE-300」をリニューアルし、コストダウンとコンパクト化を実現!水素製造装置「HYSERVE-300X」を販売開始
導入しやすく、水素利用の拡大を促進
水素製造装置「HYSERVE シリーズ」の中で最大製造能力を有する「HYSERVE-300」を改良し、コストダウンとコンパクト化を実現したリニューアルモデル「HYSERVE-300X」を新たに開発しました。
大阪ガスリキッド株式会社(代表取締役社長:吉田 克也、以下「大阪ガスリキッド」)は、「HYSERVE-300X」の製造、販売、工場などのお客さま先への設置や製造した水素の供給を行います。
コストダウンとコンパクト化により、導入検討がしやすくなった「HYSERVE-300X」
「HYSERVE-300」は、都市ガスやプロパンなどから高純度の水素を 300N㎥/h(※1)製造する装置で、原料
から水素を生み出す改質効率(※2)は世界最高レベルです。
今回新たに開発した「HYSERVE-300X」は、水素の製造フローを抜本的に見直し、構成機器数の削減などによって、イニシャルコスト並びにメンテナンスコストを抑えつつ、従来モデルと比較して約40%のコンパクト化
(設置面積縮小、※3)を実現しました。
大阪ガスリキッドは、現在、半導体を製造する工場から受注を受け、「HYSERVE-300X」の製造を開始しています。
※1:温度 0℃、1 気圧の標準状態に換算した気体の体積の単位
※2:改質効率=製品水素の発熱量/投入した原料と燃料の発熱量の合計
※3:「HYSERVE-300」は幅 12.9m×奥行 3m、「HYSERVE-300X」は幅 8m×奥行 3m(制御盤除く)
リニューアルの意義は、水素利用の拡大
水素は、半導体などの電子部品の製造や金属熱処理など、様々な産業分野で利用されているほか、水素ステーションなどではエネルギーとしても利用されています。今後さらなる水素利用拡大のためには、供給源確保のハードルを下げることも課題となってきます。
今回のリニューアルで、コストダウンや省スペース化が実現したことにより、その導入ハードルを下げるための
一つの要素となっています。
「HYSERVE シリーズ」について
「HYSERVE シリーズ」は、2003 年の「HYSERVE-30」の販売開始以降、お客さまのニーズにお応えし、製造能力が異なる 4 種類の装置を展開しています。また、下水・生ごみなどから発生するバイオ燃料の一種である
バイオガスや、回収した二酸化炭素をリサイクルしてつくる e-methane(※)を原料とすることも可能です。
※グリーン水素などの非化石エネルギー源と二酸化炭素を原料として製造された合成メタン
水素協議会(Hydrogen Council)によると、2050年までに水素の年間需要は10倍に増加すると予測されており(※)、二酸化炭素排出量の削減に大きく貢献すると考えられています。
大阪ガスと大阪ガスリキッドは、引き続き産業分野やエネルギー分野での水素利用に向けた「HYSERVE シリーズ」の普及・拡大を推進することで、低・脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※出典:水素協議会(Hydrogen Council)「Hydrogen scaling up」
▼「HYSERVE シリーズ」ラインナップ
※99.999vol%対応も可能
詳細は以下サイトより大阪ガスリキッド水素ソリューション部にお問い合わせください
(https://www.liquidgas.co.jp/contact/)
会社概要
■大阪ガス株式会社
■大阪ガスリキッド株式会社
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