2021年第1四半期におけるスマートフォン産業の総売上の1/3を、iPhone 12シリーズが占める。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2021年第1四半期のスマートフォン産業において、AppleのiPhone12シリーズが総売上の1/3を占め、台数、売上金額の双方の点において、圧倒的な存在感を示したという調査結果を含むGlobal Handset Model Tracker 2021年第1四半期版による最新調査を発表致しました。

出典: Counterpoint Research Handset Model Sales Tracker, Q1 2021.


売上分析

スマートフォングローバル市場全体の売上は、2021年第1四半期に1000億米ドル(約11兆円)を超え、1四半期単体での記録を作りました。売上の大部分は各社のフラグシップ機種が底上げをしている状態です。

2021年第1四半期における売上トップ10機種のリストは、AppleとSamsungが圧倒しており、iPhone Pro Maxが最高の売上となり、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 11、S21 Ultra 5Gが順に続いてランクインしています。

一部の地域では、消費者は派生機種のうち高級バージョンの方を好んで購入しており、例えば、iPhone 12 Pro Maxは米国で最も売れた機種となりました。同様に、米国や欧州では、S21 Ultra 5Gが、同シリーズの低価格モデルよりも売れています。キャリア各社が協力にプロモーションしたこともあり、S20シリーズよりも低い価格設定のS21シリーズが売れたといった背景もあります。

iPhone 11とiPhone SE 2020を除けば、すべての機種が5G対応であり、高級機セグメントでは5Gはもはや標準機能となっています。

売上トップ10機種は、スマートフォングローバル市場売上全体のほぼ46%を占めており、台数ベースでの割合ではトップ10機種はスマートフォングローバル市場における出荷台数の21%であることと比べると、トップ10への集中の度合いがはるかに高いと言えます。また、これは、高級機セグメント(400米ドル以上)で存在感を示すことのメリットとも言うことができ、高級機セグメントは、スマートフォングローバル市場売上の65%を2021年第1四半期に占めています。

高級機の売上貢献が重要のため、OPPO、vivo、Xiaomiなどの中国メーカーはこのセグメントに注目しています。高級機セグメントに参入すると、潜在的に生涯の購入総額が大きい顧客層へのアクセスも可能となることがその理由です。


台数分析

出荷台数ベースでは、iPhone 12が2021年第1四半期のベストセラーとなり、iPhone 12 Pro MaxとiPhone 12 Proがこれに続きました。iOS陣営の強力な5G推進、新機種発売が遅かったことによるApple需要の積み上がりといった要因も、Appleの台数の伸びを後押ししています。iPhone 11は第4位で価格帯の低いApple機種を求めるユーザーに根強い人気があり、まだ5Gがあまり普及していないインドなどでこの傾向があります。

売上ベースのトップ10とは異なり、台数ベースのリストには値ごろな機種も登場します。Redmi 9Aは中国とインドで絶好調なうえに、Redmi 9もまた東南アジアで好調で、これが数字に繋がっています。Redmi 9A、Redmi 9、Redmi Note 9のおかげでXiaomiは150米ドル以下の価格帯における世界シェアトップを維持しており、このセグメントの19%を獲得しています。

この他では、Samsungだけがトップ10に名前を連ねている。Galaxy A12、A21S、A31は、それぞれ台数ベースの第7位、9位、10位を獲得し、中近東、インド、中南米地域での好調が、出荷台数での好成績に繋がっています。この結果、Samsungは、世界でもっとも台数の多いセグメントでもある150~250米ドルの価格帯で首位の28%のシェアを獲得しています。

*分析はメーカー卸値の平均値に基づく。

カウンターポイント社のModel Sales Trackerは各機種の台数、価格、地域、仕様の分析に基づき、スマートフォン市場を包括的に分析したもので、購読者の皆様にご提供致しております。

これらの詳細な調査や分析の内容、およびプレスリリースについてのご質問は、お気軽に press(at)counterpointresearch.comまでお問い合わせください。


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

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会社概要

URL
https://www.counterpointresearch.com/
業種
情報通信
本社所在地
20F Central Tower, 28 Queen’s Road Central, Hong Kong
電話番号
-
代表者名
Kyungsoo Kang
上場
未上場
資本金
550万円
設立
2012年05月