京都府亀岡市「石田梅岩記念館」8月31日竣工! ~日本を代表する思想家・石田梅岩の生誕地に新たな住民交流・生涯学習拠点が誕生~

「商人の道」から「SDGs」へ。現代社会が直面する課題を解くヒントが詰まった未来館が令和7年9月1日にいよいよ開館!

亀岡市

京都府亀岡市にオープンする石田梅岩記念館の外観

京都府亀岡市(市長:桂川孝裕)は、江戸時代の思想家であり、日本独自の思想「石門心学」の祖・石田梅岩(いしだばいがん)の功績を称え、その思想を後世に伝える「石田梅岩記念館」の竣工式を令和7年8月31日(日)に行います。

石田梅岩が生誕した地に建つ本記念館は、石田梅岩の思想と生涯を深く学ぶことができる新たな住民交流・生涯学習拠点となります。市制70周年、梅岩生誕340周年という喜びにあふれる年に迎えた本記念館の開館は、亀岡市の新たな歴史を刻む、記念すべき出来事となります。建設のための財源は、全国からいただいたふるさと納税を原資としています。開館後には、記念企画展・シンポジウム・ゆかりの地を歩くツアーなどにより、その普遍的な教えを体感できます。

「石田梅岩記念館」が目指すものとは

石田梅岩記念館講堂

令和7年8月31日 、石田梅岩生誕340年が過ぎ、彼の功績と普遍的な教えを後世に伝える「石田梅岩記念館」が竣工します。この記念館では、人と人との温かい絆や信頼、思いやりを重んじ、「人の人たる道」を説いた石田梅岩の教えが、現代に生きる私たちに語りかけ、新たな『心の交流拠点』となることを目指しています。

石田梅岩の歩んだ道

記念館に設置された石田梅岩像

日本独自の思想「石門心学」の祖・石田梅岩は1685(貞享2)年、豊かな自然に抱かれた別院荘東懸村(現在の東別院町東掛)で、農家の次男として生まれました。

当時の農村では、長男が家を継ぎ、次男三男は奉公に出されることが多く、梅岩も京都の商家へ奉公に出ます。仕事に励む傍ら、儒学や仏教、神道といったさまざまな学問を独学で探求し、「人間の本質とは何か」という問いを生涯にわたって突き詰めました。長い思索の末、45歳でついに京都・車屋町に自身の講席を開き、心を磨く実践的な道徳教育として生涯人々に石門心学を説き続けた行動と教えは、生誕地亀岡における生涯学習の原点です。

「石門心学」とは

梅岩の母が好きなハスが、京都で講座を開いた年に初めて咲いたということから名づけられた”孝行蓮”

石門心学は、一部の知識人のための難しい学問ではありません。誰もが心の中に持つ「本来の善性」に気づき、それを日常生活の中で磨いていくための、実践的な「心の学び」です。

その教えの根幹は、「正直」「勤勉」「倹約」という三つの徳の実践です。「人の本当の価値は、生まれや財産、学歴ではなく、その心根の誠実さにある」と説く石田梅岩の言葉は、身分制度の厳しかった時代において画期的なものでした。その結果、多くの庶民の心を捉え、その輪は全国へと広がっていきました。

現代に通じる石田梅岩の教え

収蔵品

石田梅岩の教えは、現代社会が直面する課題を解く鍵を秘めています。例えば、石田梅岩は「商人の営利は、社会を豊かにするための正当な対価であり、その働きは武士のそれと等しく尊い」と説きました。これは、利益追求のみならず、社会貢献や倫理観を重視する現代の企業経営、つまりは企業の社会的責任(CSR)やSDGsの理念と深くつながります。公正な取引を通じて社会に価値を提供し、その結果として利益を得るという考え方は、まさに持続可能な経済活動の理想形と言えます。

また、「倹約」の教えも、単なる節約ではなく、「物を大切に使い、無駄をなくし、本当に必要なことにお金や資源を活かす」という思想です。これは、大量生産・大量消費社会を見直し、地球環境の保全を目指す現代のサステナビリティの考え方そのものです。

8月31日:竣工式典

記念館内の講堂

令和7年8月31日(日)午前10時からは、記念館内の講堂で竣工式典が執り行われます。式典では、地元・東別院小学校の子どもたちが「梅岩わらべ唄の合唱」を披露します。

かめおかダンスフェスティバル2025で披露された「かめおか善玉悪玉踊り」

石田梅岩の教えをきっかけとして江戸時代に流行した「悪玉踊り」を現代のダンスと融合させ表現したパフォーマンスが登場(式典後にモニターで上映)。このダンスは、今年5月に開催された「かめおかダンスフェスティバル2025」をきっかけに復活したものです。

「心学」にふれる様々な企画展示・体験プログラム

石田梅岩の肖像画

令和7年10月4日(土)から11月24日(月)まで、開館後初となる記念すべき企画展「石田梅岩 心学の成立と展開-現代に生きる共生の思想-」を開催します。この企画展では石田梅岩の末裔である石田二郎氏所蔵の肖像画や梅岩直筆の書画などをもとに、心学を紐解きます。

  • 石田梅岩が生まれた東別院町の暮らしと彼の人間性

  • 心学をどのようにして確立したか

  • どのようにして教えが日本中に広まっていったのか

心学に触れる、多彩な体験プログラム

企画展と合わせて、心学の普遍的な価値を体験し、石田梅岩の教えをより身近に感じていただける様々な体験プログラムも開催します。

  • 石田梅岩シンポジウム

令和7年10月12日(日)、京都大学名誉教授の辻本雅史氏をお招きし、「石田梅岩 その思想と現代的意義」と題した基調講演を開催。現代の企業経営者も交えた討論会では、心学の教えが現代社会にどう活かされるのか、そのヒントが見つかるかもしれません。

  • 学芸員による展示解説

展示の背景や梅岩の思想を、学芸員が分かりやすく解説。

  • 梅岩ゆかりの地を歩くツアー

「梅岩の道を歩く」と題し、JR亀岡駅から梅岩生誕地を巡るウォーキングツアーを実施。豊かな自然を感じながら、梅岩が歩んだ道を辿ることで、新たな発見があるかもしれません。

京都府亀岡市とは

JR亀岡駅北付近の空撮写真

亀岡市は、日本初の有料レジ袋配布禁止条例を制定した「環境先進都市」として、有機農業の推進やサーキュラーエコノミーの推進など、持続可能な社会の実現に向けて歩みを進めています。

2020年にJR亀岡駅前に開業したサンガスタジアム by KYOCERAは、Jリーグ「京都サンガF.C.」のホームスタジアムであり、サッカーファンのみならず多くの人が訪れます。また、通年で開催する「かめおか霧の芸術祭」といった独自の取り組みも多く、多角的なまちづくりが進んでいます。

令和8年秋には、日本最大の緑のイベント「全国都市緑化フェア」も開催され、里山の魅力を全国に発信します。

【本件に関するホームページ】https://www.city.kameoka.kyoto.jp/soshiki/11/2159.html

【お問い合わせ先】

(石田梅岩記念館に関すること)

京都府亀岡市 生涯学習部 市民力推進課

担当:吉田(よしだ)

TEL:0771-25-5002

E-mail:syougai-gakusyu@city.kameoka.lg.jp

(企画展に関すること)

京都府亀岡市 生涯学習部 文化芸術課(文化資料館)

担当:飛鳥井(あすかい)

TEL:0771-22-0599

E-mail:bunka-siryoukan@city.kameoka.lg.jp

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会社概要

亀岡市

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URL
https://www.city.kameoka.kyoto.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
京都府亀岡市安町野々神8番地
電話番号
0771-22-3131
代表者名
桂川孝裕
上場
未上場
資本金
-
設立
1955年01月