微生物でSDGs 達成に貢献する名古屋大学発スタートアップ、フレンドマイクローブに出資
【フレンドマイクローブについて】
フレンドマイクローブは、”微生物を友だちに”を社名に掲げ、微生物やその酵素を用いた技術を実用化し、社会実装していくことで SDGsの掲げる持続的社会の実現に貢献する、名古屋大学発のスタートアップです。
【調達した資金の用途】
今回の第三者割当増資で調達した資金を用いて、現在販売中の排水中の油脂分解システム『MiBiocon®- FW』の販売促進を行うとともに、さらなる性能向上のための開発をしてまいります。
また、排水中の油脂以外にも油脂分解微生物の適用範囲を広げる開発を進め、グリストラップ[*1]や生ごみ処理機に適用するためのシステム開発を進める予定です。さらに、動植物油分解に留まらず、鉱物油の分解技術の研究・開発を加速し、2年後の実用化に向け計画を進める予定です。
[*1]グリストラップ:飲食店、工場などで排水中の油脂分を分離・貯留して排水管・下水道管に直接流さないようにする装置
【排水中の油脂分解システム『Mibiocon(マイビオコン)』について】
排水中の油脂分解システム『MiBiocon®-FW』は、食品加工など食品を取り扱っている工場から排出される廃水に含まれている油脂をターゲットとしている技術です。従来は物理的に分離して産業廃棄物として処理されていた再利用性の乏しい排水中の油脂を、名古屋大学で開発された高性能油脂分解微生物群により分解することで、産業廃棄物である油性汚泥の発生を抑えることができます。
現在、大手食品会社で活用していただいており、油性廃棄物の削減・ 悪臭の解消・廃棄物処理コストの削減等、効果を実感していただいています。
参考:https://friendmicrobe.co.jp/business/haisui/
【出資について】
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ Partner/Chief Sustainability Officer 河合 将文
微生物は多様な化合物を分解・合成できる可能性を秘めていますが、フレンドマイクローブは名古屋大学で開発された技術を基に、廃水処理の領域に微生物のポテンシャルを活用しています。当社のソリューションを導入することで、コスト削減や悪臭対策といった現場における経済的なメリットはもちろんのこと、CO2排出量の削減や環境保全を通じた生物多様性への貢献など、企業によるESG経営の取組みを力強く支援します。今後は動植物油から鉱物油の分解処理にも展開していく予定ですが、中長期的には分解だけでなく合成による有用物質の生産も視野に入れており、微生物に負けない進化と可能性に期待しています。
【経営チームのコメント】
代表取締役社長 蟹江 純一氏
私は学生時代に名古屋大学で微生物の研究をしていました。微生物は非常に可能性に満ちた存在です。日々進化を繰り返し、今まで地球上にない性質を獲得する微生物も日々生まれています。極限環境空間から人の体内まであらゆるところにいる微生物の力を活用することにより、現在問題となっている事象への解決策を提案してまいります。身近な隣人である微生物を友達にして力を借りようというテーマが社名のフレンドマイクローブ(微生物を友達に)です。社名のとおり、微生物の力を借りて社会課題を解決してまいります。
【会社概要】
フレンドマイクローブ
会社名 :株式会社フレンドマイクローブ
WEB :https://friendmicrobe.co.jp/
設立 : 2017年6月13日
所在地 :愛知県名古屋市千種区千種 2-22-8 NALIC 104
代表者 :代表取締役社長 蟹江 純一
事業内容: 微生物関連受託研究事業・油関連環境事業
ジェネシア・ベンチャーズ
会社名 :株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
WEB :https://genesiaventures.com/
設立 :2016年8月
本社 :東京都港区北青山3-3-13 共和五番館2F
事務所 :ジャカルタ)WeWork Revenue Tower, Scbd, Jl Jend.Sudirman No.52-53, Senayan, Kebayoran Baru Jakarta City, JK, 12190, Indonesia
:ホーチミン)D08,SENoffice Business Center,L18-11-13,18th Floor, Vincom Center Dong Khoi Tower,72 Le Thanh Ton, Ben Nghe Ward,District 1,Ho Chi Minh City,Vietnam
代表者 :代表取締役/General Partner 田島 聡一
事業内容:ベンチャーキャピタル業
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