QNX、開発者のイノベーションを加速する組み込み開発プラットフォームのQNX®︎ General Embedded Development Platformを発表
最新のソフトウェアツールキットで開発作業に革命をもたらし、組み込みシステム業界の複雑性と統合の課題を軽減
ドイツ・ニュルンベルク – 2025年3月10日 – BlackBerry Limited(本社:カナダ オンタリオ州、CEO:ジョン・ジアマッテオ、NYSE:BB、TSX:BB)の事業部門であるQNXは、QNX® General Embedded Development Platform(汎用組み込み開発プラットフォーム、GEDP)の提供開始を発表しました。このプラットフォームは、ロボティクス、医療、産業オートメーションなど、多岐にわたる汎用組み込み業界を対象としており、高性能でスケーラブル、セキュアな組み込みシステムの開発期間を短縮できるよう設計されています。
QNX GEDPは、QNX®リアルタイムOS(RTOS)とQNXの主要なミドルウェアと開発ツールの包括的なスイートを搭載した、モジュール型でスケーラブルな基盤ソフトウェアスタックです。柔軟なライセンスモデルを採用することで、組み込みシステム開発者による市場投入期間の短縮を目指すとともに、最高水準の機能安全、セキュリティ、パフォーマンスへの対応を確実なものにします。
ABI Researchのロボット業界アナリストであるGeorge Chowdhury氏は、次のように述べています。「GEDPを通じ、QNXは、組み込みシステム市場をサポートする強力なツールスイートを導入しています。さまざまな業界でより柔軟かつセキュアな高性能ソリューションへの需要が高まる中、このプラットフォームは、開発の複雑性、安全認証、市場投入期間への圧力など、重大な課題を解決できる可能性を持っています。組み込み開発者はQNXのプラットフォームを活用することで、ミッションクリティカルなシステムの開発期間を短縮して、スマートかつコネクテッドな次世代の組み込み技術を構築できるようになります。」
QNX GEDPの提供開始の背景にあるのは、今日の多くの業界における、より高性能かつセキュアで信頼できる組み込みシステムに対する需要の高まりです。自律システム、エッジコンピューティング、モノのインターネット(IoT)が進化し、かつてない演算能力が要求され、ソフトウェア定義型でインテリジェント、かつ相互接続された組み込みデバイスの開発が爆発的に増加しています。スマート信号機から手術用ロボットに至るまで、これらの高度なシステムは機能安全とサイバーセキュリティの進化する基準を遵守しつつ、リアルタイム環境で確実に動作する必要があります。こうした需要に伴い、ソフトウェアエンジニアは、品質やイノベーションを犠牲にすることなく厳しい開発タイムラインや厳格なコンプライアンス要件を満たすことへのプレッシャーに直面しています。そのため、これら2つの要素の両立を可能にするQNX GEDPのようなツールキットの登場が急務となっていました。
QNXの最近の委託調査でも上述の状況は裏付けられており、プロジェクトの厳しい納期の達成と機能安全の維持を両立させることへのプレッシャーが高まっていることが明らかになっています。世界の組み込みソフトウェア開発者とエンジニア1,000人を対象とした調査によると、回答者の75%は、納期の緊急性により重要な安全要件の妥協を強いられる状況が一般的であることを認めています。
QNXの最高執行責任者兼製品エンジニアリングサービス担当責任者であるJohn Wallは、次のように述べています。「テクノロジー環境が急速に変化する中、QNX GEDPをリリースすることで、QNXは組み込みシステム開発の強化につながる柔軟なツールと、デバイスソフトウェアの基盤に対する重大なニーズに対応しています。従来型の組み込みソリューションの場合、その作業は煩雑になりがちでした。この新たなプラットフォームは、モジュール型のスケーラブルなスタックにQNX製品を統合することで、さまざまなユースケースや業界の特定のニーズに合わせたカスタマイズに対応しています。これにより、安全認証の取得作業を迅速化し、不適切なカスタム統合による高コストの障害リスクを軽減して、市場投入期間を短縮できます。スケーラブルなライセンスモデルを採用することで、QNXが柔軟性、初期コストの削減、最新のアップデートや機能へのアクセスを提供します。まさに、ニーズが進化する企業にとって理想的な選択肢です。」
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