自動化ワイヤレステストベッド「OCTOBOX」Wi-Fi 7対応モデルを国内販売開始

最新無線LAN規格に対応した無線デバイス開発の迅速化を支援

東陽テクニカ

株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 俊也(こうの としや)、以下 東陽テクニカ)は、無線デバイスの統合評価環境である米国・Spirent Communications社製 「OCTOBOX」のWi-Fi 7対応モデルの日本国内での販売を、2024年1月10日より開始いたします。

「OCTOBOX」に組み込まれるWi-Fi 7対応テストベッド

  • 概要/背景

Wi-Fi 7はIEEE 802.11be(EHT, Extreme High Throughput)として標準化が進められている無線LANの次世代規格です。無線LAN規格の現在の主流であるWi-Fi 6/6Eよりさらに高速に、低遅延で利用できるようさまざまな新機能が追加されます。またWi-Fi 7では、無線LANで長く利用されてきた2.4 GHz帯と5 GHz帯に加えて、Wi-Fi 6Eで使用可能になった6 GHz帯を引き続き使用できます。

国内では、総務省が2023年12月22日に電波法を改正し、Wi-Fi 7が正式に利用可能になりました※1。また、Wi-Fi普及を推進する世界的な業界団体Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi 7 認証プログラムを2024年3月末から開始することを発表しています※2。これらにより、Wi-Fi 7対応製品の開発が一層加速すると予測されています。


Wi-Fi 7で新たに追加される主な機能

   320 MHz チャネル幅

6 GHz帯で 320 MHz チャネル幅が規定され、従来から2倍の高速化が可能

4096 QAM

 (Quadrature Amplitude Modulation)

新たな変調方式により20%程度のパフォーマンス向上

MLO

(Multi-Link Operation)

MLOに対応したデバイスは複数の周波数を同時に使用可能

 (従来の無線LAN:デバイスは一つの周波数のみで通信)

その他にもMRU(Multiple Resource Unit)やPreamble Puncturingなどの新機能により、ユーザーは無線LANをさらに便利に、安定して利用できるようになると期待されています。


Wi-Fi 7に対応したデバイスやサービスの開発においては、新機能を厳しくテストし、動作要件や性能要件を満たしているかを十分に確認した上で、いかに迅速に市場投入できるかが重要となります。

東陽テクニカが取り扱う「OCTOBOX」は、世界初のWi-Fi性能テスト標準であるTR-398 のテストベッドにも採用された自動化ワイヤレステストベッドとして、世界中のサービスプロバイダーや認証ラボ、チップセットベンダーや機器ベンダーなどにも利用されています。このたび、Wi-Fi7対応製品の開発が加速することを見込み、従来のWi-Fi 6E対応「Pal-6E」、「STApal-6E」に加えて、Wi-Fi 7に対応した「Pal-7」および高いスループットに対応するための高トラフィック用追加サーバー「OCTOBOX Mini Server」を組み込んだWi-Fi 7対応モデルのテストベッドを国内で販売開始いたします。

最新の無線LAN規格に対応したモデルにより、日本国内におけるWi-Fi 7対応のデバイスやサービスの開発に貢献してまいります。

※1 電波法施行規則等の一部を改正する省令(令和5年総務省令第95号)概要:https://www.soumu.go.jp/main_content/000918948.pdf (総務省ホームページより)

※2 Wi-Fi Alliance🄬 「Wi-Fi CERTIFIED 7」(英文): https://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/wi-fi-certified-7

  • 「OCTOBOX」テストベッドの特長

「OCTOBOX」は、Wi-Fiなどの無線デバイスのパフォーマンスを評価するための、小型でスタック可能なテストベッドです。電波暗箱、シールドボックス、減衰器やアッテネータなどの検証に必要な機器を搭載し、自動化に対応した統合環境により、高い再現性を持つテスト環境の構築を実現でき、試験時間の削減および製品品質の向上に大きく寄与します。

「OCTOBOX」製品サイト:https://www.toyo.co.jp/ict/products/detail/octobox.html



< Wi-Fi 7対応モデル >

・Wi-Fi 7 対応テストベッド:STACK-AP-7-MIN/STACK-AP-7-MID

・Wi-Fi 7 対応追加モジュール:Pal-7 OPEN

 ・高トラフィック用追加サーバー:OCTOBOX Mini Server


< 「Pal-7」主な機能 >

・320 MHz チャネル幅、4096 QAM 、MLOに対応

・2.4/5/6 GHz クアッドRadioを搭載

・vSTA に対応

・synchroSniffer によるトラブルシュートが可能


<Spirent Communications社よりコメント>

・Lifecycle Service Assurance 事業部バイス・プレジデント James Kimery 氏

「Wi-Fi 7は多くの複雑な新技術が組み込まれているため、テストが非常に難しい技術です。Spirent OCTOBOXは市場をリードする高品質で完全自動化されたテストプラットフォームであり、Wi-Fi 7の新しい要件を厳しくテストできます。」

 

<株式会社東陽テクニカについて>

東陽テクニカは、1953年の設立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。

株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社東陽テクニカ

6フォロワー

RSS
URL
https://www.toyo.co.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都中央区八重洲1-1-6
電話番号
03-3279-0771
代表者名
高野俊也
上場
東証プライム
資本金
41億5800万円
設立
1953年09月