まるで海外の名門校に留学した気分、360度の没入感をVRで体験
バーチャルリアリティ(VR)ゴーグルを使い、グローバルなビジネスシーンや大学でのレクチャーシーンを体験
VRとは360度の3D空間を提供できる革新的なテクノロジーです。ゴーグル型のディスプレーを頭に装着すると周囲360度に立体の映像空間が表示され、ユーザーは仮想世界をリアルに体験することができます。娯楽、医療、ビジネスに加えて、教育においても有用性が注目されています。
島根県立大学浜田キャンパスでは、海外大学への留学を目指す学生を対象とした「TOEFL留学準備講座」という授業でVRを使った英語スピーキングレッスンを実施しました。使用したアプリはプラスワン社が開発販売している「スマートチューター」というVRとAIを駆使した英会話プログラムです。スマートチューターを受講した学生からは、「人前で話すより緊張感がなくて楽しく勉強できた」「外国に行ったみたいで楽しかった」等の感想を得ました。
そこで、レッスンに参加しなかった学生にもVRの素晴らしさを体験してもらおうとVR英会話の体験会を開催しました。
初めてVRゴーグルを使ったという国際関係コース1年生の石堂りんごさんは「とても楽しく、その場所にいるかのように感じた」と初めてのVR体験にびっくりしました。
「TOEFL留学準備講座」の受講生でマレーシアへの留学を控えている国際コミュニケーションコース2年生の安部今日子さんは「自分自身のスピーキングスピードが遅いこと、発音が良いことをAIが教えてくれた。AIが自分の弱点や強みを指摘するところが素晴らしい」とAIを利用した学習を称賛しました。
国際関係コースの賀来美夕季さんは「通常の英語クラスでは、他のクラスメートに見られているので、間違いを恐れてしまい口数が少なくなってしまうが、VRだと安心して話せるので、たくさん練習できた」とVRを使った英語スピーキング学習への効果を述べました。
島根県立大学国際関係学部国際コミュニケーションコースの江口真理子教授は「グローバル社会では英語スピーキング力の重要性が増しているが、スピーキングは日本人が最も不得意とするスキル。人前でのスピーチやプレゼンテーション、ディスカッションは心理的なストレスが高い分野なので、スピーキング練習を避けがち。VRは人からの評価を気にせずに何度でもスピーキング練習できる」とスピーキング力向上への期待を寄せています。
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