ANTEPRIMA×香港アートセンター「CHAT」コンテンポラリー・テキスタイル・アート賞を創設
テキスタイルは、世界的にクリエイティブな表現手段として高い評価を受けています。本プライズでは、アーティストのコンセプトやアイデア、現代社会への反応を具現化するために、テキスタイル素材、テクニック、テクノロジーの独自な活用を推奨し、また、長年のテキスタイル・アートの概念をアジアの視点から見直すきっかけとなることを意図しています。
本プライズでは、8人のキュレーターが選考し、アジア出身のアーティストを選出します。選考は、可能性、オリジナリティ、スキル、アイデア、手法を含む5つの重要な基準のもとで、5人の国際的な審査員によって最終的に決定されます。最終選考に残った作品は、2024年の冬にCHATで展示される予定です。
審査員は、テート・モダン(英国)の国際的美術キュレーターであるコクソン・アン氏、メトロポリタン美術館(米国)のアジア美術アソシエイト・キュレーターであるマ・レスリー氏、シュウ・ミンチュウ氏、シュウ・ダニエル氏、シャルジャ・アート・ファンデーション(アラブ首長国連邦)国際プログラム・ディレクターのグリア・ジュディス氏、現代メキシコ美術館(MUAC)チーフ・キュレーターのメディナ・クアウテモク氏、CHAT(香港)エグゼクティブ・ディレクター兼チーフ・キュレーターの高橋瑞木氏など、世界的に著名で影響力のあるキュレーターで構成されます。
本プライズの受賞者は審査委員会によって選ばれ、2024年の冬に授賞式で発表される予定です。さらに、一般来場者も展覧会で作品を鑑賞し、観客賞の一般投票に参加することができます。優勝者には30万香港ドルの賞金が贈られます。
CHATのエグゼクティブ・ディレクター兼チーフ・キュレーターである高橋瑞木氏は、「荻野いづみさんがクリエイティブ・ディレクターを務める国際的なブランド『アンテプリマ』と、アジアの視点から現代のテキスタイル・アートを議論し、紹介する機会を得られたことを光栄に思います。近年、国際的なアートシーンにおいて、テキスタイルアートが再び注目を浴びています。この賞を通じて、アジアの新たな視点を紹介し、この分野の新たなパイオニアを発掘し、新しい方法論やメディアとのアプローチを提案していきたいと考えています」とコメントしています。
アンテプリマの創設者兼クリエイティブ・ディレクターである荻野いづみは、以下のようにコメントしています。「芸術的な革新の精神と創造性の力を讃え、ANTEPRIMA x CHATコンテンポラリーテキスタイルアートプライズを通じて、意欲的なアーティストをサポートできることを誇りに思います。私たちは次世代の才能を育成し、彼らが独自の視点を発揮する場を提供できると信じています。彼らがどのようにアートとテキスタイルの領域で新たな境界を切り拓き、業界内外で持続的な影響力を生み出していくかということに高い期待をしています」。
ABOUT CHAT
CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile) は、香港・荃湾(ツゥエン・ワン)にある南豊紡織(ナンフン・テキスタイル)の紡績工場跡地をリノベーションした、文化とビジネスの複合施設「The Mills(ザ・ミルズ)」の遺産保護プロジェクトの一環として創立された非営利のアートセンター。元紡績工場という建物の歴史を尊重し、忘れ去られつつある香港のテキスタイル産業の歴史を伝えながら、テキスタイルの素材、アジアにおけるテキスタイル産業の歴史、現在のテキスタイル産業の問題点を主題にした現代アーティストやデザイナー、テキスタイルを実験的に用いるアーティストの展覧会を発表しているほか、来場者が体験できる布や糸を使ったワークショップ、アーティスト・イン・レジデンスプログラム、国際シンポジウムなども開催しています。
ABOUT ANTEPRIMA
”Smart, Precious with LOVE”をコンセプトに、今の時代をしなやかに楽しみ、自由に美しく強く生きる女性へ向けて発信するANTEPRIMA(アンテプリマ)。1993年にスタートし、1998年からミラノコレクションに公式参加しています。
進化する現代社会や次世代を見据え、時代を超えて受け継がれていく“凛々しさの薫る洗練されたエレガントスタイル”を提案。伝統の技術と品質への徹底したこだわりを持つアンテプリマのDNAであるニットウェアをはじめ、大人のラグジュアリーを日常でまとう喜びを、すべての女性にお届けします。
クリエイティブ・ディレクター 荻野いづみは、あらゆる世代の知的でポジティブに人生を歩む女性のために
汎用性が高く、時代を超えたブランドを作る必要性を感じていました。これまでの人生経験、旅、世界中のファッションやアートをインスピレーションとし、固定概念に捕らわれない独自の視点から彼女のライフスタイルを体現したコレクションは、スポーティでエッジの効いたフェミニンなもの、クラシックなのにモダンなもの、そしてシンプルでありながら、さりげない自分らしさを表現できるものとなっています。
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