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カルティエ現在美術財団、ギジェルモ・クイッカによる『Les Citoyens(市民)』展を開催

2021年5月6日- 9月12日 ミラノ トリエンナーレ

カルティエ

ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団は、2021年5月6日から9月12日まで、ギジェルモ・クイッカ監修による『Les Citoyens(市民)』展を開催します。アルゼンチンのアーティスト、クイッカは、カルティエ財団のコレクションから28人のアーティストの作品を選定して展示し、集合体、集団、共同体の概念を探ります。両機関のパートナーシップのもと開かれる2回目の展覧会となる『Les Citoyens』展は、ユニークなコレクションの記憶をアーティスト独自の視点を通してたどる旅を提示します。

 アーティストの視点でとらえた『Les Citoyens(市民)』
ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団の招きを受け、ギジェルモ・クイッカは、カルティエ財団のコレクションから120の作品を選定して展示します。クイッカは、独自の観点から、インスタレーション、絵画、彫刻、陶磁器、映像、素描を展示し、時に他者や世界との関係において人物像が表現される、作品、アーティスト、動物、オブジェで構成されるコスモロジー(宇宙観)を創出します。ほとんどがイタリア初展示となる多種多様な現代作品を通じて、集団、集合体、共同体の概念を探る本展は、見る者を新たな美の発見に満ちた、細やかで驚きに富む旅へと誘います。 

「均質なものは展示しません。本展は、るつぼであり、さまざまな要素と声のポリフォニーです。それは、広い意味での共同体なるもの、すべての作品の、中心のない民主的側面、作品の相互関係にまつわるものです」
ギジェルモ・クイッカ

『Les Citoyens』展は、ギジェルモ・クイッカが作品の選定をするだけでなく、トリエンナーレの建築と自らの絵画の世界観と共鳴するよう空間デザインを行った、1つの総合的作品です。アーティスト自身がかたちづくることで、展覧会そのものがひとつの作品となります。

 「本展が、デザインの道を切り開いてきた場所であるミラノ トリエンナーレの建物で開催されるというのは興味深いことです。プロジェクトのある段階で、こうした空間をデザインし、展覧会にアイデンティティを与えようとしていたときに思ったことですが、デザインに対する目の肥えたミラノに身を置くことは、刺激的で、やりがいがあり、どこか気おされるところがあります。『Les Citoyens』展は、デザインの行為であるとともに、愛の行為でもあると思いたいです」ギジェルモ・クイッカ

ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団とのパートナーシップの枠組み内で開催される2回目のプロジェクトである本展は、両機関がアートとデザインのコレクションの中心的役割や、未来を考えるために記憶に留めることの重要性を明示する機会ともなります。

アンサンブル、まとまり、集団、共同体
「本展は、アート作品を創作するという仕事を軸に集うアーティストたちの共同体です」ギジェルモ・クイッカ

『Les Citoyens』展は、同時代を生きる人々を眺めるアーティストの視線を通して、アンサンブルとまとまり、集団と共同体のそれぞれの概念が互いに調和し合う道筋をたどります。作品、アーティスト、動物、オブジェが織りなすコスモロジー(宇宙観)を見いだす本展は「太陽のない太陽系に似ている」と語るギジェルモ・クイッカは、テーマや中心や階層はなく「感覚と感動のネットワークを紡ぎ出す」つながりで構成された旅を想定しています。例えば、蔡國強の巨大な描画をアルタヴァスト・ペレシャンの映画の近くに配置します。この映画は、動物たちの交流を想起させ、動物の脆弱性は、フェルネル・フランコの写真における人間の抽象的な存在や、ヴェイオによる彫刻におけるミニチュア社会と呼応します。その他の作品にも、まとまりという概念が遍在しています。アニエス・ヴァルダの作品は、空間的な仕掛けの中で、すべての年齢層の女性の共同体に関する映像と呼応します。置かれた椅子は、たまたま居合わせた人の集団として集うことを鑑賞者に誘いかけます。
 

Agnès Varda, Les Veuves de Noirmoutier, 2004-2005 © Agnès Varda Photo © Jorge MiñoAgnès Varda, Les Veuves de Noirmoutier, 2004-2005 © Agnès Varda Photo © Jorge Miño

鑑賞者をシャーマニズムの精霊の森へと引き込むトニー・アウスラーによるインスタレーションでも視線が取り上げられます。あるいは、多数のポラロイド写真で構成されたインスタレーションを通して自分のスタジオへと見る者を没入させる森山大道の写真もそうです。人類共同体を新たな惑星へと連れ出すメビウスによる映画の3D宇宙でも没入感を味わうことができます。

Daido Moriyama, Polaroid Polaroid, 1997 © Daido MoriyamaDaido Moriyama, Polaroid Polaroid, 1997 © Daido Moriyama

モケジョージ・ルイによって描かれた集団やイザベル・メンデス・ダ・クーニャによって造形された集団のように、ギジェルモ・クイッカによって選定された作品にはしばしば人物像が存在するとはいえ、それは沈黙の性格を帯びています。リチャード・アーシュワーガーアブサロンホセ・ベラ・マトストーマス・デマンドの作品などの、より抽象的なアンサンブルに相通じる存在感・不在感のようなもの。抽象化や消失する身体は、フランチェスカ・ウッドマンの写真やデヴィッド・リンチによるヌードにも存在し、ヤノマミ族のアーティスト、タニキのスケッチにも見出されます。

 

川内倫子ビルシリオ・ビエイテスの作品は、家族単位という普遍的な概念や、個人の共同体とそれを構成する複数の一時的関係を想起させます。ギジェルモ・クイッカは、デイヴィッド・ハモンズ石上純也アラン・マッカラムヴィヤ・ツェルミンシュ胡柳を通じて、要素・実体・単位の組み合わせという概念や、反復と特異性、全体と分断化を浮かび上がらせます。

ギジェルモ・クイッカデヴィッド・リンチパティ・スミスの世界を合体させた「合唱」作品であるインスタレーション「David's living-room revisited」(2014年-2020年)は、『Les Citoyens』展の中心テーマである共同体の概念を象徴しています。同じスペースで開催された展覧会を思い起こさせる、旅路の果てのクラウディア・アンデュジャールの写真のように、それは、カルティエ財団の精神と、財団が40年近くにわたってアーティストたちと持ち続けてきた継続的な対話を体現するものです。

David’s Living Room Revisited, 2014-2021 © Guillermo Kuitca Photo © Olivier Ouadah  David’s Living Room Revisited, 2014-2021 © Guillermo Kuitca Photo © Olivier Ouadah

コレクション ― カルティエ現代美術財団の記憶
カルティエ現代美術財団は、企画展、ライブパフォーマンス、講演会といったプログラムを通じて現代美術を世界各国のオーディエンスに広めることをミッションとする民間文化機関です。メゾン カルティエによって1984年に設立された財団は、パリにある、建築家ジャン・ヌーヴェルによって設計された建物にあり、アーティストのための創造的な空間にして一般市民との出会いの場となっています。

『Les Citoyens』展は、カルティエ財団のコレクションの豊かさとユニークさを反映しています。財団の創設と共に始まったコレクションは今や、50カ国500人のアーティストによる2000点以上の作品を含み、毎年財団の発展へ導く原則である独自性により、際立つ存在となっています。コレクションの大半は、カルティエ財団のプログラム編成の一環として展示される作品や、財団からアーティストに制作依頼した作品からなっています。財団の歴史、プログラム編成の選択、あらゆる多様性にわたる世界への開放性を反映して、財団は、アフリカの絵画から日本やボリビアの建築、イタリアのデザインからアマゾンのアーティストのスケッチ、米国の写真の巨匠から欧州の若手ビジュアル・アーティストまで、40年近くにわたる国際的な現代アート創作を明らかにします。

『Les Citoyens』展は、2014年パリでの『Les Habitants(住人)』展に始まる、ギジェルモ・クイッカがコレクションの歴史を振り返る第3章にあたります。クイッカは、コレクションの精神と独自性を明らかにし、多様な地域との緊密なつながりを浮き彫りにしました。2017年、財団は、ブエノスアイレスのCCKで開催される『Les Visitants(訪問者)』展によって続編を書くことをクイッカに依頼しました。この第2章のために、クイッカは、一連のモノグラフで旅をまとめ、大群の作品を束ねているコレクションのもう一つの特徴を浮き彫りにし、財団がアーティストたちと築く長きにわたる関係を具体化しました。『Les Citoyens』展では、ギジェルモ・クイッカは共同体の概念を展覧会の主要なテーマに選び、ミラノ トリエンナーレの空間全体で、作品間の関係性、各作品を結びつけているエネルギー、各作品を明確化するフレージングを表現します。作品と声のポリフォニーとして構想された道筋の中で、この展覧会は、ギジェルモ・クイッカの目を通して、カルティエ現代美術財団の記憶をたどります。

ギジェルモ・クイッカ ― 現代アートシーンの重鎮
1961年にアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれ、現在もそこを拠点に活動しているギジェルモ・クイッカは、早くから絵を描き始め、1974年に初の個展を開催しました。1980年代には、建築、演劇、地図作成といった一連のテーマを深め、以来、これらは彼の作品の主要な焦点となっています。演劇の場面、劇場の設計図、道路地図、家具は、公共空間と私的領域、身体・精神・感情の領域を関連付ける個人的な地理の構成要素です。

キャリアの節目には、近代美術館(ニュヨーク、1991年)、IVAM(バレンシア、1993年)、ホワイトチャペル・ギャラリー(ロンドン、1995年)、市立エリオ・オイチシカ芸術センター(リオデジャネイロ、1999年)、ソフィア王妃芸術センター(マドリード、2003年)、サンパウロ州立美術館ピナコテカ(2014年)といった国際的な名門美術館で個展を開催。2007年にはアルゼンチンを代表してヴェネツィア ビエンナーレに出展。2021年には、2つの個展をリール・ヴィルヌーヴ=ダスク・アウトサイダーアート近現代美術館(LaM)(フランス)とタマヨ美術館(メキシコシティ)で開催します。ギジェルモ・クイッカとカルティエ財団の関係は、2000年にパリで開催された『Guillermo Kuitca, Œuvres récentes(近作)』展に遡ります。2014年、2017年、2021年には、カルティエ財団は財団のコレクションに基づく3つの大規模な展覧会プロジェクト、『Les Habitants』展(パリ、2014年)、『Les Visitants』展(ブエノスアイレス、2017年)、『Les Citoyens』展(ミラノ、2021年)をクイッカに依頼しました。

ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団のパートナーシップ
ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団は、ミラノのパラッツォ デッラルテのスペースで展覧会、講演会、ライブパフォーマンスからなるプログラムを共同で開催するため、2019年に8年間のパートナーシップを締結しました。

このコラボレーションの幕開けとなった2020年10月の『クラウディア・アンデュジャール:「The Yanomami Struggle」(ヤノマミ族の闘い)』に続き、ギジェルモ・クイッカが、カルティエ現代美術財団のコレクションを取り上げる『Les Citoyens』展は、このパートナーシップの一環として開催される2回目の展覧会です。この展覧会は、両機関が、アートおよびデザイン・コレクションの中心的役割と、未来を考えるために記憶に留めることの重要性という、両機関の主導的なテーマの1つに共同で取り組む機会となります。

2021年10月、ミラノ トリエンナーレとカルティエ財団は、フランスの映画監督・写真家、レイモン・ドゥパルドンのイタリア国内での初の個展『La Vita Moderna』を開催します。

関連イベント
本展に合わせて、ミラノ トリエンナーレとカルティエ財団は、コンサート、アーティストたちとの集い、講演会、ガイドツアーなど、いくつかの特別イベントを催します。

カタログ
本展開催を記念し、ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団は、ギジェルモ・クイッカと緊密に協力し、図版を豊富に掲載したカタログを刊行します。316ページからなる二カ国語版(イタリア語・英語)カタログは、本展の28人のアーティストによる作品を収めています。

Les Citoyens
2021年5月6日ー9月12日
Triennale Milano
viale Alemagna 6 20121 Milano
www.triennale.org

カルティエ現代美術財団
http://www.fondation.cartier.com

お問い合わせ先 : カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757

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