現役の博士学生に、博士出身の先輩を！「博士人材」の個別メンタリング、企業・大学が連携して支援

「LabBase博士・ポスドク Ph.Dメンターとの1on1面談」提供開始

研究を頑張る学生と企業・研究室をつなぎ、研究エンパワープラットフォームを形成する株式会社LabBase（東京都港区、代表取締役CEO：加茂倫明、以下「LabBase」）は、文系・理系を問わない博士課程在籍者およびポストドクター（以下、博士・ポスドク）を対象としたメンタリングサービスを提供開始いたしました。

■「LabBase博士・ポスドク Ph.Dメンターとの1on1面談」とは

サービスURL https://phdcareer.labbase.jp/ja/

本サービスは、博士人材が抱えがちなキャリア形成や研究資金・進路に関する不安を、実績ある博士出身の先輩メンターとの1on1面談で解消するプラットフォームです。

メンターは、アカデミア、産業界、ベンチャーなど多様な研究・実務経験を有し、オンライン面談できめ細かくサポートします。現在約30名所属するメンターは、性別・キャリアも多様性に富み、博士採用に詳しいメンター、海外で研究に従事したことがあるメンター、英語が母語のメンターなど、留学生を含む様々な博士学生のメンタリングに対応可能です。

■背景／課題

博士後期課程の進学者数は減少傾向にあり、その主な要因として、修了後のキャリアパスが見えづらいことや大学内の支援体制の不足が指摘されています。さらに、博士学生の在籍数が少ないため、留学、就職、アカデミアに残るなどの進路に詳しい先輩や相談相手が身近におらず、将来の選択に対する孤立感・不安を抱えるケースが散見されます。

また、博士課程では非常勤講師や奨学金以外の収入を得る手段が限られるため、生活費や研究費の捻出に経済的不安を感じる学生も多くいます。

若手研究者の“独創的な挑戦”を一体的に支援することを目的として科学技術振興機構（JST）が実施する「SPRINGプログラム」では、研究活動に直接必要な「直接経費」と、施設維持・研修・キャリア開発など研究環境を支える「間接経費」に分けて研究費が大学へ支給され、研究成果と人材育成の両輪を回す仕組みになっています。本来、この間接経費を大学が活用して博士学生のメンタリングや研修制度を整備し、次世代研究者の育成に注力すべきところです。しかし、制度運用の複雑さや予算配分の制約から、教育・キャリア開発に十分な支援が届かないケースが少なくありません。

そこでLabBaseは、大学や企業と連携しつつ、実務経験豊富な博士出身メンターによる1on1のきめ細かな面談を通じて、制度的支援が行き届かない教育・研修・キャリア支援をカバーし、博士・ポスドクが安心して研究に専念できる環境を実現することを目指し、「LabBase博士・ポスドク Ph.Dメンターとの1on1面談」を立ち上げました。

「SPRINGプログラム」に対応するサービスとして、既に複数の大学において導入いただいています。

利用している博士学生の声

・「企業とアカデミア両方の経験者と1on1で話せたことが、今後のキャリアを考える上で非常に貴重でした。」

・「利害関係のさほど濃くないポジションでありながら、境遇を共有できる先輩の存在はとても重要で、話す機会が気持ちを楽にし、励まされました。」

・「守秘義務が保証されているため、周囲に相談しづらい悩みも安心して話せ、真摯に聞いていただけて大変満足しました。」

・「面談を通じて自分では言語化しづらかった思いを整理していただき、研究の位置づけや理想のキャリアが明確になりました。」

・「悩みを丁寧に聞き、一つひとつ具体的にアドバイスをいただけたことで、次の行動に自信が持てました。」

導入大学の声

宇都宮大学 理事（戦略企画・社会共創担当・副学長）　吉澤史昭 先生

「教員とは異なる視点のキャリア支援を通じて、トランスファラブルスキルを醸成」

本学大学院では研究遂行に関する指導がメインであり、キャリア支援が不十分という課題がある。この1on1面談では、アカデミアと企業両方のバックグラウンドを持つメンターがいるため、研究指導を行う教員とは異なる視点でキャリア支援を受けることができただけでなく、トランスファラブルスキルの醸成にも役立ったようである。このようなサービスは、本学のように大学院生が多くない地方国立大学では特に有用だと考える。

■会社概要

会社名：株式会社LabBase

代表者：代表取締役CEO 加茂倫明 　設立：2016年9月23日

所在地：〒105-0003 東京都港区西新橋1丁目1-1 日比谷フォートタワー10F

コーポレートサイト：https://labbase.co.jp/