不動産投資に対する意識調査 2021 ~不動産投資家の注目エリアは東京23区、長引くコロナ禍で現物資産のメリットも実感~
グローバル都市不動産研究所 第10弾(都市政策の専門家 市川宏雄氏監修)
同研究所では調査・研究の第10弾として、「不動産投資に対する意識調査」を実施しました。調査は、全国(20代~60代)の1万人以上を対象に不動産投資に対する興味を尋ねた内容と、投資用不動産を保有しているオーナー400名を対象にした内容で構成しています。
- 調査結果ダイジェスト
① 全国一般消費者調査(約12,000人)
・投資に“興味がある” 全体の41.4%
男性(52.1%)、20代(51.4%)、および、年収700万円以上で半数超が興味ありと回答
・不動産投資に “興味がある” 全体の36.0%
年代が若い、あるいは、年収が多いほど不動産投資に対する興味が強い
② 投資用不動産保有者調査(400人)
・保有物件「ワンルーム区分マンション」がトップ 27.3%
・購入を検討したいエリア 東京23区
・コロナ禍で不動産投資をしていて良かった 68.0%
- 分析コメント
グローバル都市不動産研究所 小泉由貴乃(不動産投資の初心者ガイド「レイビー」編集長)
不動産投資をしている人は限られているものの、興味を持っている人は3人に1人程度いることが分かりました。とくに若い世代は関心が強く、中長期的な視野で資産形成をしていきたいと考えているようです。また、投資用不動産保有者に対する調査では、「ワンルーム区分マンション」が主流になっていることが分かりました。若い世代が投資をしやすくなっていると言えるでしょう。コロナ禍が続き世界各国において金融緩和政策が続いていることも影響し、不動産投資をはじめとした現物資産に対する注目度がさらに増しそうです。
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2021年1月13日~1月14日
■調査内容・対象者:全国の一般消費者(20代~60代の男女11,794名)=投資・不動産投資に対する興味
全国の投資用不動産保有者(20代~60代の男女400名)=投資目的・投資意向
※本リリース内容の転載にあたりましては、出典として「グローバル・リンク・マネジメント調べ」という表記をお使い頂けますようお願い申し上げます。
【調査結果】
- ①【一般】投資に対する興味=4割前後が投資に対する興味あり
投資に対する興味を尋ねたところ、「とても興味がある」(17.9%)、「やや興味がある」(23.5%)で、あわせて41.4%が投資に「興味がある」と回答していた。投資に「興味がない」(全く興味がない+あまり興味がない)と回答したのは44.2%で、興味の有無がおおよそ同程度となった。
・主な属性クロス集計結果
性別でみると男性は「興味がある」が半数を超えていた。年代別にみると若年層の方が投資に対して興味を持つ傾
向が確認できた。また、年収700万円以上になると「興味がある」が半数を超えていた。
- ②【一般】不動産投資に対する興味=約3人に1人は不動産投資に興味がある
不動産投資に対する興味を尋ねた。「現在不動産投資の収入メインで生活をしている」(0.9%)、「副業として不動産投資を運用している」(3.1%)、「興味があり、セミナーや説明会に足を運んだことがある」(4.2%)、「興味はあるが実際に行動したことはない」(27.8%)で、少なからず興味を持っている層は36.0%だった。
一方、興味がないのは64.0%で、内訳は「全く興味がない」(41.6%)、「不動産投資に対して悪いイメージを持っている」(22.4%)だった。
・主な属性クロス集計結果
不動産投資に対する興味は、投資に対する興味と同じように、性別、年代別、年収別で差があることが分かった。
- ③【一般】不動産投資をしていない理由
※「興味はあるが実際に行動したことはない」「全く興味がない」「不動産投資に悪いイメージを持っている」と回答した人
不動産投資に関して非積極的な層に絞り、不動産投資をしていない理由(最もあてはまるものをひとつ)を尋ねた。この結果、「投資そのものに興味がない」が32.9%でもっとも多く、これに「投資する費用が高い(投資にかける預貯金がない)」が29.1%で続いていた。「資産価値や家賃が下がるリスクがある」「不動産の知識が無い、難しいと思っている」がそれぞれ1割前後だった。
・主な属性クロス集計結果
年代別でみると若年層ほど「投資する費用が高い」が多くなり、年代や年収が上がるほど「資産価値や家賃が下がるリスクがある」の比率が多くなる傾向があった。
- ④【投資用不動産保有者】不動産投資を始めたきっかけ
投資用不動産保有者に絞って、不動産投資を始めたきっかけを尋ねたところ、「家族や友人からの口コミ」が22.3%で最も多かった。これに「自分もしくは親族の土地を持っていた」(19.8%)で次いでいた。
・主な属性クロス集計結果
性別でみると、女性は男性よりも「家族や友人からの口コミ」が多かった。また、年代が低くなるほどおおよそ「家族や友人からの口コミ」が多い傾向があった。年収別にみると、1,000万円以上は「自分もしくは親族の土地を持っていた」が3割を超えていた。
- ⑤【投資用不動産保有者】不動産投資の目的
投資用不動産保有者に絞って、不動産投資を始めた目的(最も当てはまるもの)を尋ねたところ、「資産運用」が67.3%で大半を占めていた。これに「老後の年金対策」が18.5%で次いでいた。
・主な属性クロス集計結果
年代別でみると、年代が上がるほどおおよそ「老後の年金対策」が多くなる傾向があった。年収別では、年収が増えるほど「お子様のお住まいとして」が多くなる傾向があった。
- ⑥【投資用不動産保有者】保有している物件
投資用不動産保有者に保有物件の種別を尋ねたところ、「ワンルーム区分マンション」(27.3%)が最も多く、「一棟アパート」(23.8%)、「戸建て」(21.5%)が続いていた。
・主な属性クロス集計結果
年代別でみると、年代が上がるほど「ファミリー向け区分マンション」が多くなる傾向があった。逆に「一棟マンション」は年代が低くなるほど多かった。
- ⑦【投資用不動産保有者】購入を検討したいエリア
投資用不動産保有者に、これから購入を検討したいエリアを尋ねたところ、「東京都心5区」および「東京その他23区」がそれぞれ2割を超え、人口流入が続く東京の注目度が高いことが確認できた。東京23区に次いだのは「大阪府」で12.3%だった。
・主な属性クロス集計結果
居住地別にみると、自身が住んでいるエリアに投資したいと考える比率が高いことが確認できた。
- ⑧【投資用不動産保有者】新型コロナウイルスによる不動産投資の意識変化
新型コロナウイルスによって実体経済に影響が生じるなか、不動産投資をしていて良かったと思うかを尋ねた結果、68.0%が良かった(はい)と回答した。現物資産の保有や賃料収入による安心感につながっていると考えられる。
質問内容:新型コロナウイルスをきっかけに不動産投資への興味・購入意欲が高まりましたか。(1つ選択)(n=400)
新型コロナウイルスをきっかけに不動産投資への興味・購入意欲が高まったかを尋ねた結果、「変わらない」が60.8%で大半を占めた。一方、「高まった」(26.3%)に着目すると、「低くなった」(13.0%)層の倍近くになっていた。
- 【所長コメント】(グローバル都市不動産研究所所長 市川宏雄)
コロナ禍が一年を超し、経済の先行きに不安をもつなかで、不動産に対する人々の期待が根強いことが明らかになりました。全体の3割が興味を持っている中で、若い世代が多いことも特徴です。不動産投資のカギは立地と物件の選択にあります。購入を検討したいエリアとして東京23区、とりわけ都心5区が選ばれ、物件については、一棟アパート、戸建てを押さえて「ワンルーム区分マンション」が選ばれるのも、手ごろな価格帯、価格上昇率から妥当な結論と言えます。
すでに購入した人の7割弱が満足している一方で、不動産投資に興味がない人も6割強いて、これはコロナ禍を経験してもあまり変化がないことも判明しています。
- 【分析者コメント】(不動産投資の初心者ガイド『レイビー』編集長 小泉由貴乃)
不動産投資をしている人は限られているものの、興味を持っている人は3人に1人程度いることが分かりました。とくに若い世代は関心が強く、中長期的な視野で資産形成をしていきたいと考えているようです。また、投資用不動産保有者に対する調査では、「ワンルーム区分マンション」が主流になっていることが分かりました。若い世代が投資をしやすくなっていると言えるでしょう。
コロナ禍が続き世界各国において金融緩和政策が続いていることも影響し、不動産投資をはじめとした現物資産に対する注目度がさらに増しそうです。
- 株式会社グローバル・リンク・マネジメント 会社概要
所在地:東京都渋谷区道玄坂1丁目12番1号渋谷マークシティウエスト21階
代表者:代表取締役社長 金 大仲
設立年月日:2005年3月
資本金:516百万円(2020年12月末現在)
業務内容:不動産ソリューション事業(投資用不動産の開発、販売、建物管理 等)、プロパティマネジメント事業
会社HP:https://www.global-link-m.com/
不動産投資の初心者ガイド『レイビー』URL:https://www.ms-toushiguide.jp/
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