noteで話題の作家、岸田奈美が初となるショートフィルムの原作を担当した『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』(略称:『あの旅』)本日公開

ワンメディアと中外製薬が家族愛をテーマに人と人とのコミュニケーションを描き、指定難病・視神経脊髄炎スペクトラム障害を啓発するショートフィルムを共同制作

ワンメディア株式会社

ワンメディア株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:明石 ガクト 以下、ワンメディア)は、中外製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:奥田 修 以下、中外製薬)と共同で指定難病のNMOSD(※1)の啓発を目的としたショートフィルム『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』(略称:『あの旅』)を制作いたしました。本作品は、7月15日(木)より中外製薬の公式YouTubeチャンネルにて公開となります。

  • タイトル: あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話
  • 公開日: 2021年7月15日(木)
  • 本編URL: https://youtu.be/j0APE3vep_o
  • 予告編URL: https://youtu.be/vinGR2aMEjQ
  • 出演者メッセージURL: https://youtu.be/ow7UwQ4dU_k
  • 原作:岸田 奈美
  • 出演: 堀田 真由、須藤 理彩、松岡 広大
  • 監督: 柳 明奈
  • 制作: 中外製薬、ワンメディア

『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』について

<疾患啓発にショートフィルムを選択した背景>

近年、おうち時間の長期化に伴い、動画コンテンツは日常のスキマ時間で楽しむものから、腰を据えて見るものに変化しつつあります。この動画視聴態度の変化を踏まえ、企業がターゲットに対してメッセージや商材を届けるためには、短尺の“動画広告”を作るのではなく、視聴者が観たい“コンテンツ”を作ることが、重要になってきています。このような背景を踏まえ、ワンメディアと中外製薬は、指定難病のNMOSDの啓発を目的としたショートフィルム『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』(略称:『あの旅』)を共同で制作いたしました。

<今回主題となる難病「NMOSD」について>
NMOSDは患者さんの9割が女性で、日本の患者数が約4,300人(※2)と報告されている希少疾患であり、目が見えにくくなったり、手足の痺れなど日常生活に大きな影響を及ぼす恐れのある難病です。これまでNMOSDに対して承認された治療薬はありませんでしたが、疾患に対する研究が進み、近年、NMOSDに対する治療薬が登場しました。これにより、医療現場で疾患への認知が進み、患者さんの早期発見・早期治療に繋がることが期待されており、医療の進歩に加え、より多くの方々が病気について理解することが、患者さんのより良い社会生活に繋がると考えています。

<作品概要>
主人公に堀田真由さん、NMOSDを発症した主人公の母親役として須藤理彩さん、主人公の彼氏役として松岡広大さんを起用。NMOSDを発症した母と「すっぽん」をめぐるとある1日を描いており、家族の愛を通してNMOSDについて理解していただける作品になっています。
原作は、「note」にて作品を公開している作家の岸田奈美さんに執筆いただき、映画監督の柳明奈さんによって映像化。岸田さんご自身の経験から、患者さんやその家族の気持ちを独自の視点から描くことで、共感・理解を生みやすいストーリーに仕上げていただきました。そして、岸田さんが普段から小説を投稿している「note」は、拡散性や流動性を備えたスマートコンテンツと親和性が非常に高いことから新しい時代のショートフィルムとして仕上げることができました。

<作品のポイントとなる「すっぽん」について>
「すっぽん」は殻に閉じこもったり、その警戒心から目の前のものに噛み付くという習性があります。人もまた、自身の痛みや苦しみを理解されないと感じた時、殻に閉じこもったり、行き場のない感情を誰かにぶつけてしまうことがあるかもしれません。そんな、どこか人間味を感じさせる「すっぽん」を、本作では「分からなさ」を具現化した存在として登場させています。一般の人たちにとって「すっぽん」は、どういう生き物かよく知られていない上に、感情表現もわかりづらい存在です。しかし、「すっぽん」のことを理解することが難しいのと同様に、人と人との関係性においても、相手のことを分かっているつもりでも、実際はその本当の気持ちを理解することはとても難しいことです。そんな「相手を理解することの難しさ」や「わかったつもりになる傲慢さ」を見つめるキッカケを与えてくれるのが「すっぽん」であり、本作を象徴する生き物となっています。

<企画において特に意識したポイント・伝えたいメッセージ>
広く一般の方に向けてNMOSDの認知と理解を広めるため、誰もが慣れ親しんでいるフォーマットを活用し、YouTubeで発信していくという選択をしました。
企画にあたり意識したポイントは、「NMOSDの症状や苦悩」を押し付けるような内容にしない、ということです。この作品の目的は、患者さんやその家族を取り巻くすべての人々へ向けて、NMOSDという病気をより深く理解してもらうことです。そのため、今回の作品ではキーワードを「#わからないことをわかりあう」 と設定し、病名や症状だけでなく、人の「感情」や他者との「コミュニケーションの形」にフォーカスすることで、誰もが自分ごと化しやすいコンテンツとして制作しています。
我々には患者さんの痛みや苦しさを本当の意味で理解することはできません。しかし、患者さんという、ひとりの“人”との向き合い⽅を考えることで、視聴者が自分の周りにいる誰かとの関係を見つめ直し、同時にNMOSDという病気についても自然と理解を深められるような、そんなきっかけを提供できればと考えています。

※1:視神経脊髄炎スペクトラム障害は、指定難病の視神経脊髄炎と同義です
※2:玉腰暁子:全国疫学調査によるNMO患者の臨床像 免疫性神経疾患に関する調査研究. 2014:平成25年度総括分担報告書:80-90

プロフィール/コメント
■原作:岸田 奈美

1991年生まれ、兵庫県神戸市出身、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科2014年卒。在学中に株式会社ミライロの創業メンバーとして加入、10年に渡り広報部長を務めたのち、作家として独立。世界経済フォーラム(ダボス会議)グローバルシェイパーズ。Forbes「30 UNDER 30 JAPAN 2020」「30 UNDER 30  Asia 2021」選出。2020年9月「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(小学館)、2021年5月「もうあかんわ日記」(ライツ社)を発売。

<コメント>(7月5日に行わせた記者発表会よりコメント抜粋)
・原作を書くにあたり、意識したことは?
本作は、NMOSD患者さんとその娘・娘の彼氏との関係性を通して、家族なのにお互いを理解し合えないもどかしさや周囲の人に体調の変化をわかってもらえない苦しみを描いています。
ですが、病気を患った患者さんの感情や思いというのは、当事者じゃないとわからないことが沢山あります。なので、本作は「患者さんのことをわかってほしい」ということではなく、患者さんというひとりの"人"との向き合い⽅を考え、同時にNMOSDという病気についても自然と理解を深められるような、そんなきっかけを提供できればと思って書き上げました。

・作品を通して伝えたいメッセージをお願いします。
本作では患者さんが抱えている孤独や苦しみ、言葉にできない辛さなどを随所に散りばめています。が、患者さんの考えや思いは十人十色です。だからこそ、患者さんに対してわかったフリをするのではなく、「わからない」ということを認める事がすごく大事だと思います。わかろうとする気持ちがあるのなら、その気持ちを持ち続けて患者さんと接していく。そこからようやく病気や患者さんと向き合うことができるのではないかと思います。

■監督:柳 明奈

映画「今日という日が最後なら、」を大学卒業時に制作。その後、CM、MV、舞台映像、Webコンテンツ等、幅広いディレクションを手掛ける。2019年公開の映画「いなくなれ、群青」の監督を務める。

<コメント>
・原作を読んで感じたことは?
「すっぽん」登場!?・・という驚きと同時に、撮影への不安いっぱいに読み始めました。
読んでみて、ユーモア満載で、「わからない」でもなんだか胸の奥で「わかる」、そして、やっぱり愛を描ききる、"岸田奈美節"に感動を覚えました。本当にすごい人だなと。
この、「分からない」けど「分かる」感覚を、この繊細だけど大きな愛を、そのまま映像化して沢山の人に届けたいと強く思いました。

・原作を映像化する上で意識したことは?
この岸田節をできる限り拾い上げること、そして、登場人物たちの「言葉」と「言葉にならない感情」をどちらも大切に映像化することです。
「言葉」選びは、脚本の段階で沢山話し合いました。そして、現場ではキャストのみなさんと相談しながら、感情を優先しつつも、ユーモアを忘れずに、テンポ感を意識して撮影しました。スタッフとは"言葉にならない感情を切り取ろう"と話しながら、カメラの動きや割りを決めていきました。
なので、テストと本番で撮り方が変わっていくことも多々ありました。
特にクライマックスシーンは、キャストとスタッフ、みんなの想いが重ならないと実現しなかった、大切なシーンになりました。是非、沢山の人に観ていただきたいです。

■出演
・堀田 真由

1998年4月2日生まれ。滋賀県出身。「テミスの求刑」で女優デビュー。以降、ドラマ「わろてんか」「恋はつづくよどこまでも」「いとしのニーナ」「危険なビーナス」、映画「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」など、数多くの話題作に出演。

・須藤 理彩

1976年生まれ、神奈川県出身。NHK連続テレビ小説「天うらら」でドラマ初主演。その後、主な出演作品に、ドラマ「やまとなでしこ」「電車男」「シェアハウスの恋人」「半分、青い。」「サバイバル・ウェディング」「私たちはどうかしている」など数多くの作品に出演。

・松岡 広大

1997年8月9日生まれ。東京都出身。2012年デビュー後、舞台を中心にドラマ、映画でも活躍中。ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」、舞台「髑髏城の七人Season月」「迷子の時間」、ミュージカル「スリル・ミー」映画「いなくなれ、群青」など、数多くの作品に出演。

【中外製薬株式会社について】
中外製薬は、医療用医薬品に特化し東京に本社を置く、バイオ医薬品をリードする研究開発型の東京証券市場一部上場の製薬企業です。ロシュ・グループの重要メンバーとして、国内外で積極的な医療用医薬品の研究開発活動を展開し、アンメット・メディカルニーズを満たす革新的な医薬品の創製に取り組んでいます。中外製薬に関するさらに詳しい情報はhttps://www.chugai-pharm.co.jp/をご覧下さい。

【ワンメディア株式会社について】
本社所在地:〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-9-3 ROJU NAKAMEGURO(受付3F)
代表取締役:明石ガクト
URL:https://onemedia.jp/

<本件に関する問い合わせ先>
ワンメディア株式会社 pr@onemedia.jp

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区広尾5丁目19-9 広尾ONビル7F
電話番号
-
代表者名
明石ガクト
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2014年06月