Hmcomm、岡本工業とAI異音検知プラットフォーム(FAST-D)を応用した「多軸自動盤におけるドリル折損検知」システムの共同開発を開始

Hmcomm株式会社

“音”から価値の提供を目指す、国立研究開発法人産業技術総合研究所(本部:茨城県つくば市、理事長:石村 和彦、以下 産総研)発ベンチャーHmcomm株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:三本 幸司、以下Hmcomm)は、岡本工業株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:岡本 紘幸、以下岡本工業)と共同で、精密金属加工事業で使用する多軸自動旋盤機のドリル破損を検知する方法として、HmcommのAI異音検知プラットフォーム「FAST-D(Flexible Anomaly Sound Training and Detection)(*1)」を採用し、自社内導入を目的とした開発を開始したとともに、さらに両社は共同で、金属加工業におけるドリル破損による不良品発生リスクを未然に防ぐ、AI異音検知(*2)とIoTを活用した画期的なセンシングシステムとして、課題を抱える金属加工業に向け販売を行うための共同開発を開始することをお知らせいたします。


 ■概要
 これまで岡本工業では、精密金属加工事業で使用する多軸自動旋盤機のドリル破損について、振動検知や画像検出などの複数の取り組みで解決しようとしていましたが、期待通りの効果が発揮されませんでした。そこで、ドリル折損に際し発生する音でその異変を発見できないかという点に着目しました。ドリル折損に用いる多軸自動盤は、水や工業用油が大量にかかる過酷な環境にも拘わらず、Hmcommのノイズ処理技術や音響処理技術を用いることで初めて有用なデータを入手することができました。今後はこのセンシング技術とIoTを組み合わせ、折損を検知した際に、PLC経由で多軸自動盤へ停止信号を送り、速やかに機械停止を行う仕組みを構築し、これを製品化することを計画しています。本システムの販売開始は2022年春を予定し、複数の実証実験を実施いたします。
 
 
 ・(*1)AI異音検知プラットフォームFAST-Dとは
 FAST-D(Flexible Anomaly Sound Training and Detection, https://fast-d.hmcom.co.jp/)とは、「AI異音検知」の学習モデルの作成や、再学習、管理を行うことが出来るクラウドサービスです。通常は、学習モデルの作成やメンテナンスはAIリサーチャーによって行われますが、FAST-D を用いることで自動的に実施することが可能となります。

 必ずしも実証実験を行う必要は無く、当社の知見を基にした機械学習用アルゴリズムを用いることで、より短期間で異音検知を現場に導入することも可能です。
 
 
 ・(*2)異音検知とは
 AI異音検知とは、機械やモノ、生物が正常稼働している場合の音と、異常な状態になっている場合の発する音を機械学習させることで、安定的なモニタリング、異常発見、予兆検知などに役立てる技術です。
 人が音を聞いて正常か異常かを判断する場合は、判断基準があいまいでバラツキが発生するケースや、熟練の技が必要になるなどの課題があります。 異音検知により人手によらない定量的な分析が可能となります。
 
 音による異音検知は、工場インフラの異常検知、機械音検知、非破壊検査をはじめとして、足音や防犯、ヒトの発する音や動物の鳴き声など、幅広い業種・業態で利用することが可能です。
  


 
 【Hmcomm株式会社について】
 ●会社名  :Hmcomm株式会社
 ●URL  :https:// hmcom.co.jp
 ●設立日  :2012年7月24日
 ●所在地  :本社 東京都港区芝大門2-11-1 富士ビル2階/5階
        熊本AIラボ    熊本県熊本市中央区桜町1-25 未来会議室 桜町店 1階
 ●事業内容 :産総研発のベンチャー企業として、産総研独自の音声処理技術を基盤とした
        要素技術の研究/開発、ソリューション/サービスの提供を行っております。
        音声処理プラットフォーム「The Voice」と異音検知プラットフォーム「FAST-D」を基盤とし、
       「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」を
        理念としています。

 【岡本工業株式会社について】
 ●会社名  :岡本工業株式会社
 ●URL     :https://www.okamoto-kk.co.jp/
 ●設立日  :1948年3月2日
 ●所在地  :本社 東京都品川区東品川4丁目12番6号 品川シーサイドキャナルタワー 15F
        精密加工事業部 塙工場:福島県東白川郡塙町大字伊香字中妻241-5
 ●事業内容 :1948年に配管工事業として創業して以来、常にお客様とともに歩み、
        お客様のご要望に応え続け、1990年より精密加工事業を手掛けてきました。
        本共同開発の舞台の1つとなる塙工場では、これまでに蓄積した
        各種精密金属加工技術をベースに、変革のニーズを先取りし
        新たな金属加工部品サプライヤーとしての姿を目指しています。
 
 【国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)について】
 日本最大級の公的研究機関として日本の産業や社会に役立つ技術の創出とその実用化や、革新的な技術シーズを事業化するための「橋渡し」機能に注力する研究所。全国10か所の研究拠点で約2,000名の研究者がイノベーションを巡る環境の変化やそれらを踏まえて策定された国家戦略等に基づき、イノベーション・ナショナルシステムの中核的、先駆的な立場で研究開発を行っています。
 
 
 <報道関係、企業様からのお問合せ先>
 Hmcomm株式会社
 担当 : 高須賀
 TEL:03-6550-9830 FAX:03-6550-9831 E-mail:info@hmcom.co.jp

すべての画像


ビジネスカテゴリ
パソコンソフトウェア
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

Hmcomm株式会社

16フォロワー

RSS
URL
-
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区芝大門2-11-1 富士ビル 2階
電話番号
-
代表者名
三本幸司
上場
東証グロース
資本金
-
設立
-