ソーシャル・エックスとSHIBUYA QWS、社会課題起点の起業家育成へ〜新プログラム『ソーシャルXスタジオ』を始動
社会課題から、未来の起業家を。自治体との共創で蓄積した“解像度の高い社会課題データ☓AI”を出発点に、起業を支援
株式会社ソーシャル・エックス(本社:東京都渋谷区、以下、当社)は、インパクトスタートアップの裾野拡大を目的とし、大学生・高専生・企業内イントレプレナー候補者を対象とした新プログラム「ソーシャルXスタジオ」を開始します。本プログラムは、東京都の協定事業を活用し、SHIBUYA QWSとのコラボレーションにて展開いたします。

背景
世界の資本主義は、いま大きな転換点を迎えており、社会は新しい時代にふさわしい起業家を強く求めています。社会課題は経済成長を阻害するものではなく、むしろ成長を牽引するエンジンとなり得る存在です。
しかし現状では、社会課題を起点に挑戦する起業家予備軍は限られており、特に起業前段階を支援する仕組みやメニューが不足しています。当社はこれまで、企業と自治体のオープンイノベーションを通じて数多くの社会課題解決プロジェクトを支援してきましたが、その過程で明らかになったのは、自治体が抱える優先度の高い課題に適合するソリューションが極めて少ないという現実でした。その結果、自治体は近しい領域の既存ビジネスに解決を委ねざるを得ず、社会全体として重要な課題に十分にリーチできない状況が生じています。
だからこそ、これから創業する社会起業家には、スタート地点で社会全体の優先課題を把握し、それを起点にサービスやアイデアを広げていく姿勢が強く求められています。
こうした環境のなか、私たちは社会課題を起点とした新しい事業創出を後押しするため、『ソーシャルXスタジオ』を立ち上げます。
プログラムの特徴
「ソーシャルXスタジオ」は、こうした現状を打破するために設計された育成プログラムです。
1.社会課題データベース
自治体との官民共創支援業務を通じて蓄積した「解像度の高い社会課題データベース」を活用。参加者が優先度の高い課題を深く理解し、起業の起点にできるよう支援します。
2.デジタルサービスによる課題理解の強化
e-Learningやワークショップを通じて、社会課題の構造や解決アプローチを体系的に学習。より多くの起業家候補者の課題理解を底上げします。
3.実践機会の提供
DEMODAYをはじめとする自治体との接点を豊富に設計。机上の学びを実際の社会課題解決につなげます。
4.エコシステムとの接続
同社の既存事業「ソーシャルXアクセラレーション」や「ソーシャルXインパクトファンド」と連携し、事業開発から資金調達まで一気通貫の支援を実現します。

QWSとのコラボレーション
SHIBUYA QWSとの共創により、多様な人材が交わる創造的な環境でプログラムを展開。学びと実践を掛け合わせることで、社会課題解決に挑む新しい起業家層の育成を加速します。将来的には、東京都の予算に依存せず、自走可能なサービスとして定着させることを目標としています。
渋谷スクランブルスクエア株式会社
渋谷キューズ エグゼクティブ・ディレクター 野村 幸雄 氏からのコメント

SHIBUYA QWSは、問いと対話を起点に様々なバックグラウンド持つ方が越境し、新たな社会価値につながるプロジェクトや新規事業を生み出すことを支援しています。『ソーシャルXスタジオ』には、連携7大学との取組みや会員の企業・官公庁・スタートアップやプロジェクトに、ご提供してきたプログラム等と親和性が高くこれまでの知見を活かすことで貢献いたします。伊藤さんはQWSが開業した際に入居して頂き、自治体のご紹介や課題抽出のご支援を頂きました。特に逆プロポの草案をお聞きした時の衝撃は今でも覚えています。改めてご一緒できることを大変楽しみにしておりますし、参加される方へ価値あるプログラムをご提供できると確信しております。
当社 代表取締役 伊藤 大貴 からのコメント
TOKYO SUTEAMにて再度採択いただき、大変嬉しく思います。私たちの大きな特徴は、自治体から日々寄せられるリアルな社会課題を直接仕入れ、さらにその現場にアプローチできるルートを持っていることです。今回の『ソーシャルXスタジオ』では、これらのアセットを惜しみなく参加者に提供し、社会課題を起点とした事業づくりを後押ししていきます。また、私自身が2度目の起業をした際にお世話になったSHIBUYA QWS様と、このような形で再びご一緒できることをとても嬉しく思います。スタジオプログラムは、東京都の予算に依存せず、1年半後には自走可能なサービスとして定着させることを目指しています。その実現に向け、立ち上げ準備を全力で進めていきたいと考えています。

SHIBUYA QWSについて
QWS は「問うだけじゃなく、出会うだけじゃなく、生み出すだけじゃなく、世界を変えよう。」をコンセプトに、多様なバックグラウンドや活動領域の人たちが交差交流することで、“新しい社会価値につながる種”を生み出すことを目指す会員制の共創施設です。
QWS ではイノベーションを目的に置かず、まず問いや課題発見を起点に取り組むことが重要であると考えており、2019年11月の開業以来、QWS独自のプログラムを提供し、まだ世の中にない新しい社会価値の創出に挑戦する420を超えるスタートアップやプロジェクトを支援してきました。既に社会実装をして複数のエンジェル投資家やベンチャーキャピタルからの資金調達を得たスタートアップやプロジェクトも出てきています。 (https://shibuya-qws.com/)
TOKYO SUTEAMについて
東京都では、令和4年11月に「Global Innovation with STARTUPS」を策定し、東京が中心となって、挑戦者が希望を持って活躍できる社会の実現に向け、「異次元」のスタートアップ戦略の展開を図っています。加えて、令和7年3月には「2050東京戦略」を策定し、スタートアップに関する2035年までの政策目標を掲げています。本事業は、東京都と多様な支援者の連携による多彩なスタートアップ支援の展開とその支援者同士のネットワーク化をもって、東京のスタートアップ・エコシステムの強化、ひいてはスタートアップの創出と成⾧を促進することを目的としています。(https://tokyosuteam.metro.tokyo.lg.jp/)
会社概要
社名:株式会社ソーシャル・エックス
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1渋谷ヒカリエ32F
代表:代表取締役 伊藤 大貴
わたしたちは、企業と自治体とのオープンイノベーションを専門とする、社会課題解決型ビジネスの伴走者です。官民共創のパイオニアとして、全国の自治体とのネットワークを活用し、企業の新規事業創出とその社会実装を支援します。
<当社が提供する主なサービス>
・逆プロポ:企業の新規事業支援
・Voice:アイデア共創プラットフォーム
https://voice.gyaku-propo.com/
・ソーシャルXスタジオ:社会課題を起点とした起業家育成プログラム
・ソーシャルXアクセラレーション:スタートアップ支援プログラム
・ソーシャルXインパクトファンド:日本初、休眠預金を活用したインパクト投資ファンド
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ソーシャル・エックス ディレクター 志賀久美子
E-mail:info@socialx.inc
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