フリースケール、「モノのインターネット」に向けてコンテキスト・アウェアネス*1と データ・フュージョン*2を実現するオープン・ソフトウェア・センサ・プラットフォームを発表

新しいXtrinsicインテリジェント・センサ・フレームワークにより、センサ・アプリケーションの統合、開発、差別化を促進

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フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)は、多様なセンシング技術を統合した組込みシステムの開発を加速・簡素化する新しいXtrinsic(エクストリンシック)インテリジェント・センサ・フレームワーク(ISF)を発表しました。このフレームワークが提供するソフトウェア・インフラストラクチャやプログラミング・インタフェースにより、FXLC95000CLプラットフォームなどのXtrinsicセンサやフリースケールKinetis(キネティス)マイクロコントローラがセンサ・ハブとして機能するようになります。これにより、時間のかかるセンサ統合のタスクが不要になるため、ユーザはそれぞれ独自のアプリケーションの開発に集中することができます。

「Internet of Things (IoT) : モノのインターネット」の拡大に伴い、産業システムや医療機器、民生用機器など、さまざまな製品に対して、組込みインテリジェンスと先進的なセンシング技術の導入が急速に進んでいます。製品設計に組み込むセンサの数を増やすと、魅力的な機能や将来性のある新アプリケーションが実現しますが、他方で、大きな難題が生じる原因ともなります。センサの数が増えることで組込みシステムが複雑になり、多様な情報の収集、解釈、効率的な活用、そして分野や状況に応じた適切なデータの適用が難しくなります。
フリースケールの副社長兼センサ・アンド・アクチュエータ・ソリューション・ディビジョン担当ジェネラル・マネージャであるババック・タヘリは、次のように述べています。「センサ・フュージョンが重要である点に変わりはありませんが、今や従来のセンサ・フュージョンだけでは対応しきれない時代に突入しています。データ・フュージョンを実現し、IoTを牽引する個性的なコンテキスト・アウェア・デバイスの開発を加速するオープン・プラットフォームが必要とされています。フリースケールは、開発者が独自の専門IPを付加してセンサ・データの収集・変換を行うための基盤を提供します。これにより、センサ・フュージョンに伴うバックエンドの作業が不要になり、コンテキスト・アウェアネスを備えた革新的な次世代ネットワーク対応機器の開発に集中することができます。」

市場調査会社HISの最新レポートによると、MEMSセンサ市場は、2013年度に13%拡大し、2016年まで2桁の成長を続け、市場規模は22億1000万ドル(USD)に達すると見込まれています。インテリジェント・デバイスへの採用が進む圧力センサ、ジャイロスコープ、複合センサが、この成長を牽引するものと予測されています。センサの数と種類が増え続ける中、次世代の先進的なアプリケーションをサポートする上で、センサ・データを収集し、データ・フュージョンを行うソフトウェアがますます重要な役割を担うようになっています。

フリースケールのXtrinsic ISFは、カスタム組込みアプリケーションを実行するためのランタイム環境を提供するオープン・フレームワークです。Xtrinsic ISFは、さまざまなセンサからデータを収集する統合インタフェースを提供します。ISFセンサ・アダプタによってセンサ通信に関する詳細データがすべて処理されるため、すべてのセンシング情報を容易にシステムに追加できます。Xtrinsic ISFは、パワー・マネジメント、バス管理、コマンド・インタープリタ、ホスト・プロキシといった機能を備えているため、統合のための労力が軽減し、開発時間を短縮できます。また、Xtrinsic ISFでは、新しいセンサ・アダプタの書込み/統合を行って、カスタム・ソリューション向けセンサ・データ・フュージョンを実現できます。
フリースケールのXtrinsic ISFは、Xtrinsic FXLC95000CLプラットフォームに対応します。FXLC95000CLは、組込み3軸加速度センサと組込みColdFire 32ビット・マイクロコントローラを統合しており、サイズの小さいMQX 3.7 OSを実行します。また、Xtrinsic ISFには、センサ・マネージャや、基盤マイクロコントローラの完全なハードウェア抽象化が含まれています。このフレームワークは、拡張現実(AR)、ゲーム機、医療/ヘルスケア機器、玩具、スポーツ機器、改ざん検知、リモコンなど、1つまたは複数のセンサ技術を必要とするさまざまなアプリケーションに利用できます。

供給
FXLC95000CLプラットフォーム向けXtrinsicインテリジェント・センサ・フレームワークは、www.freescale.com/ISFのWebサイトで提供されています(ソフトウェア・ライセンスの同意が必要です)。


フリースケールのセンサ・ソリューションについて
フリースケールのXtrinsicセンサ・ソリューションは、30年以上に及ぶセンサ製品の技術革新を基盤としており、優れたセンサ性能、高度な処理能力、ならびにカスタマイズ可能なソフトウェアの最適な組み合わせにより、スマートで個性的なセンサ・アプリケーションを実現します。車載/民生/産業分野のニーズ増大に応えるべく、Xtrinsicセンサ・ソリューションは、個性的な製品ポートフォリオを幅広く提供します。Xtrinsicセンサ・ソリューションは、機能性とインテリジェンスを比類のないバランスで兼ね備えており、競争の厳しい市場で成功する上で欠かせない革新的な製品の開発を促進します。

*1 コンテキスト・アウェアネス:人やモノ、環境などの状況や変化を認識
*2 データ・フュージョン:データの融合

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/jaをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマーク、およびFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
©2013Freescale Semiconductor, Inc.

 

【補足】
・ コンテキスト・アウェアネス(人やモノ、環境などの状況や変化を認識する)デバイスを実現させるためには、多様なセンシング情報の組み合わせ(センサ・フュージョン)が不可欠ですが、統合・開発には多大な労力が必要です。
・ フリースケールのXtrinsic(エクストリンシック)インテリジェント・センサ・フレームワーク(ISF)は、これらの統合をサポートするためのソフトウェアで、お客様の製品開発を加速・簡素化させるお手伝いをします。
・ ISFは先日発表したXtrinsic「FXLC95000CL」やKinetisマイクロコントローラをセンサ・ハブとし、さまざまなセンサを容易にシステムに追加することが可能です。またパワー・マネジメント、バス管理、コマンド・インタープリタ、ホスト・プロキシといった機能を備えています。

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会社概要

URL
http://www.freescale.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー 29F
電話番号
-
代表者名
ケンリック P. ミラー
上場
未上場
資本金
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設立
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