カラダノート、東京女子医科大学と『心疾患早期発見プロジェクト』を開始 「血圧ノート」ユーザーを対象に心音解析の共同研究を実施
健康寿命の延伸に向け、予防・早期発見分野へサービス提供を加速
「家族の健康を支え 笑顔をふやす」をビジョンとし、家族と向き合う全ての人のアシスタントとして心身ともに健康な生活を支援する事業開発会社の株式会社カラダノート(東京都港区/代表:佐藤竜也/以下当社)は、健康寿命の延伸に向け、予防・早期発見分野へサービス提供を加速させるべく、東京女子医科大学と共同で『心疾患早期発見プロジェクト』を開始することとなりましたのでお知らせいたします。
なお、本プロジェクトおよび今後の取組につきまして、より詳細にご説明する報道関係者向けオンライン記者発表会を2021年7月2日に実施予定でございますので報道関係者の方々におかれましては、ご参加賜れますと幸甚でございます。
『心疾患早期発見プロジェクト』について
日本における三大疾病(※1)の中で、がんは血液検査のテクノロジーが進化する事で自宅での検査も可能となっている一方、心疾患・脳血管疾患の検査方法は、聴診器やMRI・人間ドックなどの旧態依然とした検査方法が一般的であります。当社は、心疾患検査方法におけるテクノロジーの活用余地が大きいと考え、新たな検査方法・仕組みを構築し、スマートフォンの機能を活用していくことで、“疾患の早期発見”と“医療費削減”への貢献を加速させることを目的とし、『心疾患早期発見プロジェクト』を開始することといたしました。
厚生労働省「人口動態統計」(2019年)によると、死因内訳において、心疾患は15%と死因第2位であり、同省「平成30年度 国民医療費の概況」にて、心疾患に係る医療費は2兆円に上ると公表されております。
また、一般社団法人 生命保険協会「2020年版 生命保険の動向」によると、2019年の保険金等支払金の内、給付金は4兆67億円に上ると公表されております。
当社は、本プロジェクトによって早期発見が促進されることで、医療費並びに保険金等支払金の圧縮を実現することを目指しております。
※1:日本人の死因上位3位である「がん・心疾患・脳血管疾患」の3つの病気
研究概要
スマートフォンを用いた心音聴取および心雑音解析から心臓弁膜症のスクリーニングを行う
期間 :2021年7月開始予定
判定基準 :聴取した心雑音を3段階で判定し弁膜症診断との一致率を評価
今後、どのレベルの雑音であれば医療機関への受診を促すかは検討していく。
今後の方針
医療現場との連携強化により、検査精度の向上を行いながら、民間の保険会社との連携を加速させることにより、継続的な収益拡大に向けてプロダクト・ビジネス両面を強化してまいります。
【プロダクト強化について】
・研究対象数の拡大
・測定品質の向上に向けた改善
・適切な医療機関の受診勧奨
・受診結果とチェック結果の突合による精度改善
・オンラインドック市場(※2)の拡大に寄与 ※2:「オンライン+人間ドック」の当社造語
【ビジネス強化について】
・被保険者を対象とした早期発見と受診勧奨により、中長期での民間保険会社の健康増進予算の獲得
・“かぞくの保険”での提携先と取組を模索
共同研究の背景
日本国内において、心臓弁膜症の患者数は年々増加傾向にあります。中でも加齢に伴う動脈硬化が原因の大動脈弁狭窄症の増加が著しく、重症例は突然死のリスクがあるため弁置換術が必要となりますが、初期は自覚症状に乏しいため診断に至らず、実際に外科的介入を受ける患者は全体の約2割に留まっているのが現状であると東京女子医科大学は考えています。
当社が運営する「血圧ノート」は、40〜60代をメインユーザーに、日々の血圧を記録する機能を主とするアプリです。日頃から健康意識が高いユーザーがアプリを使用していると言えます。
ユーザーが自宅で心音の状態をチェックする機能を提供する事で、病院の受診遅れを防ぐ事につながるのではないかと考え、また、血圧の異常は多くの病気の要因となりうることから、「血圧ノート」を通じて共同研究を実施する運びとなりました。
本プロジェクト開始に先駆け、スマートフォン録音機能による心音録音を試み、東京女子医科大学先生方へ録音データをご確認いただいたところ、聴取判定ができるレベルの心音が確認できました。
日本が抱える社会的課題とカラダノートのミッション
日本が抱える社会課題として、少子高齢化を背景に社会保障費は増加傾向にあり、2040年には約190兆円に上ると試算されています。(出典:厚生労働省「社会保障の将来見通し」)
平均寿命も高齢化していくにあたり、健康寿命の延伸による医療費の圧縮が急務であると考えられております。
当社は日々の健康記録(Personal Healthcare Record)を起点としたサービスにより、子育てしやすい社会づくりによる出生率の改善ならびに、健康寿命の延伸に向けた予防・早期発見分野へサービス提供を加速することで医療費の圧縮の一助となるよう事業を通じて貢献してまいります。
カラダノート代表佐藤コメント
当社は「家族の健康を支え笑顔をふやす」をビジョンとし、子育て世代からシニア世代の健康記録や共有を効率化するアプリや、日常の家族生活が心身ともに快適になるようなサービスの提供を行っております。
この度の東京女子医科大学の新浪教授との取組は、スマートフォンの基本機能と家族の繋がりを上手く用いることで疾患の早期発見に役立てられるのではないか?という両者での議論の中で生まれました。
スマートフォンを持っていない70-80代を対象とした場合でも、その下の世代は端末を持っていることが多く、その端末を使うことで早期発見に役立てられると考えています。
家族の繋がりとスマートフォンの機能で病気を先回りして防ぎ、対処ができることは、我々の考えるビジョンにおいても非常に重要な鍵と考えております。
本プロジェクトは予防・早期発見分野へサービス提供を開始する第一弾であり、今後、新たなサービス開発や機能拡充に努め、民間の保険会社との連携を加速させることで収益拡大を見込むとともに、オンラインドック市場の拡大に寄与したいと考えております。
共同研究者 新浪 博士 教授プロフィール
1987年 3月 群馬大学医学部 卒業
1987年 4月 東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所 入局
1989年 10月米国 Wayne State University(Detroit, Michigan)留学
1991年 3月 東京女子医科大学大学院 博士課程 修了
1995年 1月 豪州 Alfred Hospital(Melbourne, Victoria)留学
1996年 1月 豪州 Royal North Shore Hospital(Sydney, New South Wales)留学
1999年 6月 東京女子医科大学附属第二病院 心臓血管外科 講師
2004年 1月 東京女子医科大学附属第二病院 心臓血管外科 助教授
2004年 6月 順天堂大学医学部心臓血管外科 助教授
2007年 4月 埼玉医科大学国際医療センター・心臓病センター 心臓血管外科 教授
2017年 8月 東京女子医科大学病院 心臓血管外科教授・講座主任
2018年 4月 東京女子医科大学病院 副院長
2018年 4月 早稲田大学大学院先進理工学研究科 客員教授
報道関係者向けオンライン記者発表会について
日時 :2021年7月2日(金)16:00~17:00(終了予定)
主催 :株式会社カラダノート
発表内容 :東京女子医科大学との『心疾患早期発見プロジェクト』詳細内容ご紹介
および今後の取組についてのご説明
登壇 :東京女子医科大学心臓血管外科学講座 教授・講座主任 新浪 博士氏
株式会社カラダノート 代表取締役 佐藤竜也
開催方法 :Zoomウェビナー
参加申し込み方法:報道機関名・お名前・メールアドレスを事前申し込みフォームにご記載ください。
当社にて確認後にZoomウェビナーURL・パスコードをお送りいたします。
事前申し込みURL:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdMLuc5AK2bjogMeTkbc-T9nDEHZxgf5JbRW3tJZxVHarcrLw/viewform
会社概要
企業名 :株式会社カラダノート(東証マザーズ:4014)
本社 :東京都港区芝浦3-8-10 MA芝浦ビル6階
代表 :佐藤竜也
事業内容:家族サポート事業
DBマーケティング事業
DX推進事業
URL :https://corp.karadanote.jp/
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