“コロナ禍就活”の実態と若者の働き方における価値観

オンライン就活のリアルと突破術-カンペの用意・ボトムスはパジャマでリラックス。就活生は企業の「変化への柔軟性」に注目

株式会社SHIBUYA109エンタテイメント(本社:東京都渋谷区、社長:木村 知郎)が運営する若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキューラボ)』は、around20(18~24歳)男女を対象に、「コロナ禍における就活の実態」について調査を行いました。


【“コロナ禍就活”の実態と若者の働き方における価値観トピックス】
【1】オンライン就活のメリットは節約、デメリットは“没個性化”。画面の向こう側で行われた様々な工夫とは

「時間も交通費もかからずにすんだ」というメリットがある一方で、「画面越しだと自身の熱意や意思が伝わりにくい」というデメリットも。その中でも彼らの工夫が見られました。
【2】イマドキ就活生のキャリアプランキーワードは「ワークライフバランスの実現」「個の力を伸ばす」。
  転職を見据えた就活も特徴

仕事とプライベートを両立させることが当たり前という意識が強く、現時点で既に転職を見据えたキャリアプランを計画している人が多いことが分かっています。
【3】企業を選ぶ際に重視しているのは「勤めている人の雰囲気」「福利厚生」。コロナ禍で志望企業・働き方に対する意識が変化
OBOG訪問で職場の雰囲気を直接確認する若者が増えています。コロナ禍で「今後も安定した業績を担保できる企業を選びたい」という声が多く聞かれています。
【4】若者が選ぶ理想の上司は内村光良さん・水卜麻美さん!理想の上司は世代を問わず意見も聞いてくれるフラットな上司
多様性やストーリーを重視する若者にとっての理想の上司は、人柄と個人に目を向けた指導をしてくれそうな人であることが分かりました
【5】専門性や個の力を重視する若者達。キャリアプランに見える堅実さ

社会情勢が不安定な中で生まれ育った彼らは、常に自分の将来に対して漠然とした不安を感じている傾向にあります。将来に対する考え方が夢物語ではなく、しっかり現実を見据えた堅実なものであることも、彼らの特徴と言えます。

【1】オンライン就活のメリットは節約・デメリットは“没個性化”。
画面の向こう側で行われた様々な工夫とは


近年の新卒採用に向けて行われる就職活動は、大学3年生の夏ごろからインターンシップへの参加やOBOG訪問・自己分析・業界研究などを経て、本選考を受け内定を獲得していくのが一般的なフローとなっています。
WEB調査では、2020年度に就職活動をしている若者の70.0%がインターンに応募しており※図1本選考では1~10社応募したと回答した人が38.0%※図2と最も多い結果となりました。

図1 Q. あなたは就職活動でインターンに応募しましたか。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)

図2 Q. あなたが就職活動で本選考に応募した企業の数を教えてください。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)

また“コロナ禍就活”の一番の特徴と言えば、オンラインでの就職活動です。
オンラインで参加した就職活動※図3について聞いてみたところ、最も多いのは「個別面接(38.5%)」、次いで「企業説明会(36.8%)」「インターンシップ(29.3%)」という結果となりました。

図3 Q. あなたがコロナ禍(2020年3月以降)の就職活動でオンラインで参加したものを教えてください。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)


オンライン面接のメリット・デメリットに関する自由回答での聴取では、メリットは「地方の企業の面接は時間も交通費もかからずよかった」「自室から参加することで、リラックスして話すことができた」など交通費や時間、緊張の軽減・節約に繋がったことで、効率的な就活が実現できたことが挙げられています。
就職活動にかかるお金の総額※図4は1万1円~3万円(34.3%) が最も多く、お金を使ったモノ・コト※図5として最も多いのは「交通費(50.5%)」、次いで「スーツ・衣服・靴・鞄(48.0%)」「就職活動関連の書籍(24.0%)」という結果となりました。グループインタビューでも「オンライン選考への切り替えにより交通費が削減できた」という声が多く聞かれています。

図4 Q. あなたが就職活動のために使った金額の合計を教えてください。
※交通費、イベント・講習等の参加費、衣服・美容費、書籍等必要な物品の購入費すべてを含めてお考えください。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)
 

図5 Q. 就職活動にあたり、あなたがお金を使ったモノやコトを教えてください。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)

デメリットについては「対面で話さないと自身の意思が伝わりにくいと感じた」「実際に企業に訪問する機会がなく、どのような環境で働いているのかよく分からなかった」など、学生側だけでなく、企業側の熱意や雰囲気もオンラインによって伝わりにくくなることが挙げられています。
そんなデメリットを少しでも解消するため、オンライン選考で工夫したこと※図6について聞いてみたところ、最も多いのは「リアクションを大きくとる(54.7%)」、次いで「背景に気を使い、自宅のどこで受けるか検討した(44.3%)」「画面ではなくカメラを見て話す(42.3%)」という結果となりました。
グループインタビューでも、「カメラが目線の位置になるように、本を積み重ねてパソコンの台にした」「顔色が明るく見えるようにリングライトを買った」「背景をみられても知的に見えるよう、親の書斎で面接を受けた」など様々な工夫が聞かれました。

図6 Q. あなたがオンライン選考を受ける際に、工夫したことを教えて下さい。
WEB調査 N=201(男性:99/女性:102)

《オンライン面接の工夫》


【2】イマドキ就活生のキャリアプランキーワードは「ワークライフバランスの実現」「個の力を伸ばす」
  転職を見据えた就活も特徴


キャリアプラン※図7について聞いてみたところ、最も多い回答は「結婚しても仕事を続けたい(35.5%)」「首都圏で仕事がしたい(34.3%)」「専門性を高めたい(28.5%)」という結果となりました。

図7 Q. あなたは就職後のキャリアプランについてどのように考えていますか。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)

 

「結婚しても仕事を続けたい」に対し、「結婚したら仕事を辞めたい」と回答したのは5.8%でした。彼らは両親が共働きであるケースが多く、仕事とプライベートを両立させることが当たり前という意識が強いようです。 そして首都圏で仕事がしたい理由について、グループインタビューでは「家族や友人と離れたくない」や「イベントや新しいものが集まっている便利な都心との距離が近い場所で働きたい」などの声が上がっています。リモートワークの浸透が進み、働くために都心に出向く以外にもワーケーションや地方移住などの働き方の選択肢が広がっていますが、既存の繋がりや新しい体験を重視する彼らにとって、利便性の観点から首都圏での勤務を希望する人が多いことが考えられます。また「専門性」については、現時点で既に転職を見据えたキャリアプランを計画している人も多く、「転職する際に有利になるようなキャリアを積んでいきたい」「専門性を身に着けることで自身の市場価値を高め転職に備えたい」という声も多くありました。​


【3】企業を選ぶ際に重視しているのは「勤めている人の雰囲気」「福利厚生」。
  コロナ禍で志望企業・働き方に対する意識が変化

 

企業を選ぶ際に最も重視すること※図8を聞いてみたところ、「勤めている人の雰囲気が良い(15.8%)」が最も多く、次いで「福利厚生が充実している(12.0%)」「自分のやりたい仕事ができる(10.8%)」という結果となりました。グループインタビューではインターンへの参加やOBOG訪問を積極的に実施し、“一次情報”の収集に力を入れている若者が多くみられており、「企業の公式情報だけでなく、OBOG訪問で職場の雰囲気や福利厚生のリアルな実態を確認している」という声が多く聞かれています。福利厚生については、家賃補助などが挙げられ、若いうちに貯金ができるサポートの有無を確認する傾向にあります。また、産休後の復職状況や残業の多さなど、社員のワークライフバランスの実態から自分のライフプランの実現ができるかを中心にヒアリングをしているようです。

図8 Q. あなたが就職活動で企業を選ぶ際、【最も重視すること】を教えてください。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)


また、コロナ禍で大きく社会が変化している様を見ながら就活をしている中で、企業や働き方に対する意識の変化も見られています。企業選びや働き方に対する意識においてコロナ禍で変化したこと※図9を聞いてみたところ、最も多かったのは「変化に柔軟な企業に努めたいと思うようになった(28.3%)」、次いで「リモートワークが出来る企業で働きたいと思うようになった(23.3%)」「長い間業績が安定している企業に勤めたいと思うようになった(21.3%)」という結果となりました。
グループインタビューでは、コロナ禍で目指す業界が大きく変わったということは少なかったものの、「今後も安定した業績を担保できる企業を選びたい」という声が多くみられています。また、在宅勤務への移行やオンライン面接への切り替え等の働き方や選考方法等において、「未曾有の事態の中で志望している企業や業界がスピーディーかつ柔軟な対応ができているか」にも注目がされており、企業の「柔軟性」も学生にとっての重要な判断軸となっていることがわかります。

図9 Q. 企業選びや働き方に対する意識において、コロナの影響で変化したことを教えてください。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)

【4】若者が選ぶ理想の上司は内村光良さん・水卜麻美さん!理想の上司は世代を問わず意見も聞いてくれるフラットな上司

勤めている人の雰囲気を重視する若者の理想の上司※図10を聞いてみたところ、around20男子は同率1位に内村光良さん、カズレーザーさん(メイプル超合金)という結果となり(33.5%)、3位には伊沢拓司さん(QuizKnock)がランクインしました(25.5%)。そして、女子は1位水卜麻美さん(45.0%)、2位内村光良さん(32.5%)、3位には渡辺直美さん(25.0%)という結果になりました。

図10 Q. あなたが上司にしたいと思う有名人を教えてください。
WEB調査 N=400(男性:200/女性:200)

男女ともに票を集めた内村さんについては、「人に優しく、自分に厳しくという姿勢を持つ人に憧れを抱く」「どのような立場になっても謙虚でいられる人が良い」「部下の話を親身に聞いてくれるイメージ」など、尊敬できる点があることや、相談のしやすさ等を理由に挙げる回答が多くみられました。

また女性からの人気を集めた水卜麻美さんには、「優しい雰囲気で見守りつつも、言う時は言ってくれそう」「飴と鞭をうまく使い分けられていそう」「私にできる仕事を見極めて任せてくれて、任せながらも気にしてくれそう」「相談しやすそう」など、人柄と個人に目を向けた指導をしてくれる印象を挙げる回答が多くみられました。この他にも「女子はこうしなきゃ・男子はこうしなきゃ、等のステレオタイプを押し付けられたくない」「年齢や立場は関係なく、部下の意見も含めて考えてくれる人が理想」などの声が多くみられており、多様性やストーリーを重視する若者にとっての理想の上司は、頭ごなしでなく、フラットに接してくれる人であることがわかります。

【5】SHIBUYA109 lab.所長が分析!専門性や個の力を重視する若者達。キャリアプランに見える堅実さ

就職活動は1年ほど前から開始することが一般的ですが、高校生や大学1年生など、かなり早い段階から将来や就職に不安を抱え、準備や情報収集をしている若者も少なくありません。社会情勢が不安定な中で生まれ育った彼らは、常に自分の将来に対して漠然とした不安を感じていることから、「何があっても生きていけるような専門性を身に着けたい」という意識が強い傾向にあります。また副業やフリーランスなどの働き方の多様化により、自分が価値を感じることに時間やお金をかけ、あとは節約したいという価値観を持つ若者たちには、従来の働き方に捕らわれない、キャリア形成に対する考え方も見られています。「残業が少なく、有給を取りやすい会社で働き、ヲタ活に専念できる会社に入社したい」「本業以外に副業をして稼ぎたい」「場所やライフステージにとらわれない働き方をしたい」など、理想は様々ですが、それぞれの理想のワークライフバランスを叶えるためにも個の力をつけていきたいという、現実的な視点が共通点として見られます。将来に対する考え方が夢物語ではなく、しっかり現実を見据えた堅実なものであることも、彼らの特徴と言えます。

■アンケート調査概要
①WEB調査
調査期間:2021年1月
対象者条件:2021年度4月入社~2024年4月入社に向けて
現在就職活動をしている人・もしくはしていた人
居住地:1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)
年齢:18~24歳 学生 男女(大学・大学院生・短大・専門)
有効回答数:N=400(男女各200)

②SHIBUYA109 lab.による定性調査
調査期間:2021年1月
対象者条件:大学生・専門学校生 就活中の男女
人数:各グループ5名×2グループ

※その他過去定性調査をもとに考察
調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)

■SHIBUYA109 lab.概要
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する新しい世代に特化した若者調査機関。SHIBUYA109のターゲットである「around20(15~24歳)」を中心に彼らの実態を調査し、SHIBUYA109独自の視点から分析している。
設立:2018年5月17日
所長:長田麻衣(株式会社SHIBUYA109エンタテイメント所属)
ホームページ:https://shibuya109lab.jp

■SHIBUYA109 lab.所長 長田麻衣(おさだ・まい)
総合マーケティング会社にて、主に化粧品・食品・玩具メーカーの商品開発・ブランディング・ターゲット設定のための調査やPR サポートを経て、2017年に株式会社SHIBUYA109エンタテイメントに入社。
SHIBUYA109マーケティング担当としてマーケティング部の立ち上げを行い、
2018年5月に若者研究機関「SHIBUYA109 lab.」を設立。
現在は毎月200人の「around20」と接する毎日を過ごしている。

■株式会社SHIBUYA109エンタテイメント概要
SHIBUYA109渋谷店(東京都・渋谷区)を中心とした4つの施設を展開。「Making You SHINE!-新しい世代の”今”を輝かせ、夢や願いを叶える-」の企業理念を掲げ、これからを担う新しい世代の今を輝かせ、夢や願いを叶えるため、商業施設運営に留まらないエンタテイメント事業展開を行う。
設立:2017年4月3日
代表取締役:木村知郎
ホームページ゙:http://www.shibuya109.co.jp/

※ 公開データの引用・転載の際は、『SHIBUYA109 lab.調べ』と明記いただきますようお願い申し上げます。
SHIBUYA109 lab./https://shibuya109lab.jp
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