銀座「RICOH ART GALLERY」『東城 信之介 ・ 松田 ハル ・ リュウ・イカ 3人展 積層』 10月29日(土)より開催
RICOH ART GALLERY では、東城信之介、松田ハル、リュウ・イカによる3 人展「積層 | Layers」を開催いたします。RICOH ART GALLERYが銀座のスペースでの活動をする機会は、本展を含めてあと2 つの展覧会を残すのみとなりました。本展はリコーStareReapの印刷技術の多様な表現を取り上げます。
Unnamed
76.9 × 61.4 × 3 cm (framed)
UV inkjet print (StareReap 2.5 print) on acrylic board,polycarbonate
松田 ハル | Hal Matsuda
Data / 不完全の複製 / Data / Incomplete print
112.4 × 200 cm (image)
UV inkjet print (StareReap 2.5 print) on aluminum board
リュウ・イカ | Ryu Ika
未定 / TBD
72.9 × 131.2 cm (image)
UV inkjet print (StareReap 2.5 print) on aluminum board
「積層」とはこのリコーの印刷のエッセンスを端的に表した言葉であるといえます。StareReap の技術の根幹は、髪の毛1 本程度の厚みのプリント層を繰り返し重ね、数ミリまで積み上げていくことにあるといえるでしょう。UVインクジェットプリントの特性上、レイヤードされているイメージとの相性はとても良く、本展に出品する3人の作家はそれぞれの手法でStareReap の可能性を追求しています。
東城信之介は2019 年のVOCA展で最高賞となるVOCA賞受賞後、2021年に小海町高原美術館で個展を開催するなど、精力的に発表を続けています。普段の制作では、自身に内在するイメージを題材に、銅を酸化させた板に研削を加えてメタリックかつイリュージョニスティックな画面を創出しています。このたびのStareReap の作品では、アクリルに透明印刷をした支持体の上に、ペイントや加工を施したユニークピースを制作しました。プリントをあくまで素材として捉え、物質と絵画の両軸からStareReap を解釈しています。
松田ハルは京都芸術大学大学院に在学中の新進作家です。空間の複製物であるVRと、絵画の複製である版画を組み合わせ、高解像の仮想空間とは一線を画す抽象的なイメージの断片で構成されたランドスケープを表現しています。これまではシルクスクリーンの技法をベースに制作をしてきましたが、今回はデジタルの作品データをそのままプリントまで直結できるStareReap の特性を活かした大作を発表いたします。
リュウ・イカは中国・内モンゴル自治区出身の写真家です。2019年に第21回写真「1_WALL」展グランプリ、今夏はラグジュアリーブランド「LOEWE(ロエベ)」の秋冬メンズキャンペーンで北野武氏らを撮影したビジュアルが大きな話題となりました。
来年のVOCA展にも選出されており、注目が集まっているタイミングでの待望のグループ展参加となりました。リュウが強い関心を持っている母性や肉体性、魂といったテーマの連作を本展で発表いたします。本展出品作はVOCA展でも展示予定です。
絵画、デジタル、写真といったメディアとS t a r e R e a p のテクノロジーがどのように拮抗し、新しい表現を生み出していくのか― これまでの作品制作に囚われない、作家たちの挑戦を是非ともご高覧ください。
東城 信之介 | Shinnosuke Tojo
1978 年長野県生まれ、2004 年東京造形大学造形学部美術学科比較造形卒業、05 年同大学研究生修了。自身の心象風景や無意識に見えてしまう虚像を、金属板や工業製品の表面に大小の傷やサビなどを施すことで具現化している。存在というものにフォーカスした制作スタイルは絵画にとどまらず彫刻やインスタレーション作品など多岐に展開している。2022 年はGUCCI 並木(銀座)での個展「Doria Parade」や瀬戸内国際芸術祭に出展。「SICF18」「VOCA 展2019」ではグランプリを受賞。美術館初個展「口から入って届くまで」小海町高原美術館(長野)を2021 年に開催。「Sharing the Future」チェンマイ大学(タイ)や広州でのレジデンス「対流風景 Convective Scenery 2018」広州53 美術館(中国)に参加するなど国内外でも活動を広げている。
photo:UMA
松田 ハル | Hal Matsuda
1998 年岩手県生まれ。2021 年筑波大学芸術専門学群版画専攻卒業、2022 年京都芸術大学大学院グローバル・ゼミに在籍中。VR と版画を組み合わせた作品を発表している。主な参加展覧会は、個展「VIRTUAL ABSTRACTION」文華連邦(東京、2021)、「KUA ANNUAL 2022」 東京都美術館(東京、2022)、「KUMA EXHIBITION 2022」ANB Tokyo(東京、2022)、「拡散距離 / コンヴァートの作法 /可変太陽」三越コンテンポラリーギャラリー (東京)などがある。「100 人10 between the arts 協賛企業賞」(2021)、「WATOWA ART AWARD 2021 特別賞」(芦川朋子賞、青井茂賞、久保田真帆賞、小松隆宏賞)を受賞するなど、注目を集めている若手作家の一人。
photo:Shiori Kikuchi
リュウ・イカ | Ryu Ika
写真作家。内モンゴル自治区生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業。2018 年在学中にパリのエコール・デ・ボザールへ交換留学。19 年第21 回写真 1_WALL グランプリ。21 年作品集『 The Second Seeing』(第二の観察)を赤々舎から刊行。撮影する行為を他人とのコミュニケーション道具として使い、また、写真を創作の素材とし、自己と他者との触れ合い方を探る中で自分の居場所についての思考を写真に纏わるインスタレーションに可視化して提示する試み。2022 年7 月には「LOEWE(ロエベ)」の秋冬メンズキャンペーンのビジュアルを担当し、話題を集めた。
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