【海洋ごみ対策】川で止めれば海は救える -海の100倍の回収効率を持つ独自装置を全国へ。首都圏での実証に向け、クラウドファンディング開始(12/20–1/18)

NPO法人Clean Ocean Ensemble

海洋ごみ問題解決に向けて活動するNPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(香川県小豆郡小豆島町、代表理事:江川裕基、田中秀典)は、2026年に予定している河川ごみ回収装置「kawasemi」の実証実験に向け、本日 2025年12月20日より、クラウドファンディングを開始しました。

クラウドファンディングメイン画像

本プロジェクトは、海に流出する前のごみを「川」で回収することで、海洋ごみ問題の抜本的な解決を目指す取り組みです。

香川県での実証実験では、海での回収と比べ約100 倍の回収効率を確認しております。

関東の河川での実証は、このモデルを全国標準へと展開するための重要なステップとなります。

本クラウドファンディングの目標金額 100万円の達成を目指し、2026年1月18日まで実施します。

クラウドファンディングリンク:https://camp-fire.jp/projects/901267/view

プロジェクト概要

  • プロジェクトURL:

  • プロジェクト名:川で止めて、海を変える。日本標準の河川ごみ回収モデルをつくりたい

  • 実施期間:2025年12月20日(土)〜2026年1月18日(土)

  • 目標金額:100万円

  • 寄付金の使途:・関東の河川における河川ごみ回収装置「kawasemi」の実証実験実施

           ・実証に向けた装置の改良および安全対策

           ・回収データの記録・分析・報告体制の構築

プロジェクト実施背景|なぜ「川で止める」のか

海に広がるごみの約8割は、街で生まれ、川を通って海へと流れ込みます。

分解されにくいプラスチックは、やがてマイクロプラスチックとなり、

海洋生物や生態系への影響にとどまらず、私たちの暮らしや地域経済にも影を落としています。

漁業関係者からは、「以前と比べて漁獲量が10分の1程度に減り、海も汚れたと感じている」

「昔の海に戻ってほしい」といった切実な声も聞かれます。

海の環境汚染を食い止めることは、もはや待ったなしの課題です。

一方で、海でのごみ回収は、潮流や天候の影響を受けやすく、効率的かつ継続的な回収が難しいという課題があります。

そこで私たちは、ごみが拡散する前の「通り道」である川で止めるという方法に着目しました。

川は流れが比較的シンプルで、同じ地点で継続的に捕捉・記録・改善を行うことがで

きます。

この構造的な違いが、回収効率の大きな差を生み出します。

河川ごみ回収装置でせき止めている河川ごみ

でも果たして、この考え方が本当に有効なのか。

私たちは机上の理論ではなく、現場での実証によって確かめることを重ねてきました。

2024年から2025年にかけて、香川県高松市の二級河川・詰田川において、

河川ごみ回収装置「kawasemi」を用いた実証実験を4回実施しました。

その結果、回収効率は1日あたり約5 kg、海と比べて約100 倍。

この数値は単発の結果ではなく、装置の形状や設置位置を変えながら検証を重ねる中で、

一貫して確認されてきた傾向です。

また私たちは、回収量の大小だけでなく、「なぜ回収できたのか」「どの条件が影響しているのか」

を分析し、通水量やごみの密度、設置条件などの要素を整理してきました。

こうした知見は装置改良に反映するとともに、学会発表や論文、コラムとして公開し、再現性と科学的妥当性の検証を進めています。

(2025年11月時点:学会発表4件、論文2報)

定点カメラの映像

地元漁師の職人技術を継承した河川ごみ回収装置「kawasemi」について

河川ごみ回収装置「kawasemi」は、海や川の流れを知り尽くした地元漁師の職人技術をヒントに

開発されました。

河川そのものをごみの“ホットスポット”と捉え、ごみが自然に集まりやすい地点の特性を活かしています。

特別な重機や専門資格を必要とせず、でも扱えることを前提とした実用的な設計となっています。

実証を重ねる中で、装置のカスタマイズ性、壊れにくいシンプル構造、少人数運用のしやすさなどを段階的に改善を続けています。

◾️主な特徴

① 無電力で回収・・・川の流れと整流板(ウイング)を活用

② 小型・軽量設計・・・最少2名で設置・撤収が可能

③ 川に合わせてカスタマイズ・・・現場の知見を設計に取り入れており、あらゆる川に実用的な仕様

回収装置の仕組み説明画像

全国標準モデルへの挑戦へ

日本には2万本以上の河川があり、そのどこでも再現できるモデルをつくれるかどうかが、社会実装の成否を分けます。

一方で、「流域構造が複雑」で「安全管理上の許可要件」も厳しく、「海洋ごみ流出への影響が大きい」といったことから、これまで装置を用いた回収が難しい河川とされてきました。

河川での実証に成功すれば、日本の河川からのごみの海洋流出をゼロにできる可能性もあります。

私たちはこのプロジェクトを、全国で通用する河川ごみ回収の標準モデルへとつなげていきます。

実証にあたっては、河川管理者や漁協、自治体や地域の方々、活動団体など、現地に関わるあらゆるステークホルダーと連携しながら、実証計画を具体化しています。

<今後のロードマップ(予定)>

2026年 2月中旬:第5回河川ごみ回収実証実験の実施

2026年 3月中旬:東京で報告会の実施(仮)

2026年 5月上旬:本格的な準備開始

2026年11月上旬:関東の河川での河川ごみ回収装置実証実験

クラウドファンディングリンク:https://camp-fire.jp/projects/901267/view


クリーンオーシャンアンサンブルは共に未来を変える仲間を募集しています

クリーンオーシャンアンサンブルは、海洋ごみゼロの世界の実現を目指し、日々挑戦を続けています。
この取り組みをさらに前進させるためには、皆さまの力が必要です。

以下の方法で、ぜひご支援・ご参加ください。

●寄付・協賛で支援する

いただいた寄付は、海洋ごみ回収装置の設置、データ化ツールの開発、現場活動の継続などに活用されます。
単発寄付/マンスリーサポーターとしてのご参加、いずれも歓迎しております。

企業様におかれましては、CSR活動の実践として、当団体HPへのロゴ掲載、回収支援証明書の発行、

共同PRなどの連携が可能です。

▶詳細はこちら: https://donation.cleanoceanensemble.com/

●ボランティア・プロボノとして参加する

当団体では、以下の分野のスキルを活かしてくださる仲間を募集しています。

ITエンジニア

マーケティング

営業・協賛パートナー支援

人事

現場エンジニア(小豆島)

詳細を知りたい方は月1回プロボノ説明会を開催しておりますので是非ご参加ください。

(プロボノ参加以外に当団体の活動などに対する質問も受け付けております)

▶ プロボノ/ボランティア説明会はこちら:https://peatix.com/group/12922636

団体概要

・名称:NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(NGO Clean Ocean Ensemble)

・住所:香川県小豆郡小豆島町坂手甲986番地

・設立:2020年12月

・代表理事:江川 裕基、田中秀典

・主な活動国:日本、モザンビーク、ベトナム

・公式サイト:https://cleanoceanensemble.com/

・公式SNS:https://cleanoceanensemble.com/support/follow/

団体の名前は、Clean(綺麗な)Ocean(海を)Ensemble(より多くの人と一緒に)というメッセージを込めています。

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会社概要

NPO法人Clean Ocean Ensemble

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URL
https://cleanoceanensemble.com
業種
サービス業
本社所在地
香川県小豆郡小豆島町坂手甲986番地
電話番号
070-8360-9815
代表者名
江川裕基
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年12月