保育士530人にアンケート「仕事観の本音」定着の鍵は“人間関係”
約5人に4人が人間関係を理由に離職を検討――理想とのギャップも浮き彫りに
慢性的な人材不足が続く保育業界。採用難が続くなか、いま現場で働く保育士は何を感じ、何を求めているのでしょうか。
保育業界に特化した人材サービスを展開する株式会社アスカ(本社:群馬県高崎市、代表取締役会長:加藤秀明)は、保育士530人を対象に「仕事観」に関するアンケート調査を実施しました。本レポートでは、やりがい・離職要因・長く続けられる職場の条件など、現場のリアルな声を分析しています。

調査結果ハイライト
・人間関係のストレスを理由に離職を検討した経験がある 78.5%(416人)
・長く続けられる条件1位は「人間関係が良い」 82.5%(437人)
・理想の職場に「とても近い」と回答したのは 7.7%(41人)
・やりがいを感じる瞬間1位は「子どもの成長」 79.6%(422人)
調査に至った背景
保育業界では慢性的な人材不足が続いており、保育士の有効求人倍率は依然として高水準で推移しています。一方で、少子化が進むなか、各園には“選ばれる園づくり”や保育の質向上が求められています。
これまでの人材課題は「採用人数の確保」に焦点が当たりがちでした。しかし近年は、採用後の早期離職やメンタル負担の増大といった“定着”の課題がより顕在化しています。
保育士不足の本質は、単なる人員数の不足ではなく、「安心して長く働ける職場環境が整っているかどうか」にあるのではないか――。
こうした問題意識のもと、本調査では現場で働く保育士530人に対し、やりがい・負担・離職意向・理想の働き方について調査を実施しました。
本レポートは、保育士の本音を可視化することで、採用と定着の両立に向けたヒントを探ることを目的としています。
調査結果
1|やりがいの源は“子どもとの関わり”
保育士の約5人に4人が、子どもの成長に最もやりがいを実感


保育の仕事で大切にしていることの1位は「子どもとの関わり方」356人です。また、やりがいを感じる場面でも「子どもの成長や変化を感じられたとき」が79.6%(422人)で最多となり、「子どもとの信頼関係が築けたとき/78.1%(414人)」が続きました。保育士にとって、子どもとの関わりそのものが最大のやりがいであることが明確に表れています。
2|一方で“辛さ”の最多は「人間関係」
現場の負担は業務量よりも「人間関係」に集中

「職場の人間関係」が57.4%(304人)で最多となり、やりがいの中心が“子どもとの関わり“であるのとは対照的に、職場環境や組織体制への課題が浮き彫りとなりました。「給与が見合わない/33.8%(179人)」「人手不足/30.4%(161人)」を上回る結果です。
3|“辞めたい“と感じる理由の1位も「人間関係」
約5人に4人が人間関係のストレスを理由に離職を検討

「人間関係のストレス」が78.5%(416人)で突出し、2位の「体力・メンタル面の限界/37.2%(197人)」、3位の「給与が見合わない/36.4%(193人)」を大きく上回りました。心理的な負担が離職意向に強く影響していることがうかがえます。
4|長く続けられる職場の条件も「人間関係」
離職理由と定着条件は表裏一体の関係に

「人間関係が良い」が82.5%(437人)で最多となりました。次いで「休みが取りやすい/42.8%(227人)」「園長や主任の人柄・考え方が合う/41.1%(218人)」が続きます。辞めたい理由と続けられる条件の双方で人間関係が最多となった点が特徴的です。
5|働き方は“やりがい重視”より“働きやすさ重視”
無理なく続けられる環境を求める傾向が鮮明に

「働きやすさ重視」が45.3%(240人)で最多となり、「どちらも同じくらい/36.4%(193人)」が続きました。「やりがい重視」は5.7%(30人)にとどまり、やりがいの有無よりも“働き続けられる環境”を優先する姿勢が読み取れます。
6|理想と現実のギャップ


現在の職場が理想に「とても近い」と回答したのは7.7%(41人)にとどまり、「どちらともいえない」が34.3%(182人)と最多でした。
理想と違うと感じる理由としては、
・園長・主任の考え方 12.6%(67人)
・職場の人間関係 11.5%(61人)
・給与 9.8%(52人)
・人手不足 9.2%(49人)
マネジメントや組織体制が、満足度を左右する大きな要素となっていることがうかがえます。
7|今後のキャリアは“柔軟な働き方”志向
現場を離れるより「負担を調整」が本音

「パートや派遣など柔軟な働き方をしたい」が42.1%(223人)で最多となりました。「現場保育を長く続けたい/23.6%(125人)」という回答からも、保育職を続けながらも働き方を調整したい意向が見られます。
■ 分析・考察
本調査では、離職理由の1位が「人間関係のストレス(78.5%)」、長く続けられる条件の1位も「人間関係が良い(82.5%)」となりました。人間関係は個人間の相性だけでなく、園内のコミュニケーション体制やマネジメントのあり方といった組織運営の影響を受ける要素でもあります。実際に、「園長・主任の考え方」が理想と異なる理由として多く挙げられており、管理職層の役割が職場満足度に大きく関係していることがうかがえます。
一方で、79.6%が「子どもの成長」にやりがいを感じているにもかかわらず、働き方については「やりがいを重視する」保育士は5.7%にとどまりました。保育の仕事にやりがいは十分に存在しているものの、それだけでは継続につながらない実態が見えてきます。
さらに、現在の職場が理想に「とても近い」と回答したのは7.7%にとどまり、多くが「どちらともいえない」と回答しています。大きな不満ではないものの、満足とも言い切れない層が一定数存在していることがうかがえます。
今後のキャリアでは「柔軟な働き方をしたい」が最多(42.1%)となり、保育を離れるのではなく、負担を調整しながら続けたい意向が見られました。
これらの結果から、保育士の定着には採用数の確保だけでなく、職場環境やマネジメント体制の整備、そして多様な働き方への対応が重要であることが示唆されます。
そのためには、事前の丁寧なヒアリングや条件のすり合わせ、面接同行、就業後のフォローといったミスマッチを防ぐ取り組みが欠かせません。
アスカは、保育業界に特化した人材支援会社として、採用から定着まで一貫した支援を通じ、保育現場の安定と質の向上に貢献してまいります。
調査概要
調査対象:保育士530名
調査期間:2026年1月30日(金)~2026年2月14日(土)
調査方法:WEBアンケート
実施:株式会社アスカ
※複数回答設問の割合は有効回答者数(n=530)を母数として算出
アスカグループについて
株式会社アスカは、保育に特化した人材紹介・派遣・ダイレクトリクルーティングサービスを全国21拠点で展開しています。保育士・幼稚園教諭をはじめ、看護師、児童指導員や放課後児童支援員、調理師や栄養士など多様な職種に対応。専任コーディネーターが園の課題を丁寧にヒアリングし、採用から定着までを一貫してサポートすることで、安心して子どもたちと向き合える職場づくりを支援しています。

運営サイト一覧
■保育専門求人サイト
『保育求人ガイド』 https://hoikukyuujin.com/
■療育専門求人サイト
『療育求人ガイド』 https://ryouikukyuujin.com/
■保育専門ダイレクトリクルーティングサイト
『保育士スカウト』 https://www.hoikushiscout.com/
■保育学生向け求人検索サイト
『園ぴった』 https://www.enpitta.com/
■保育士向けお役立ち情報サイト
『おしえて!保育求人ガイド』 https://www.hoikujyouhou.com/hoiku_club/
アスカグループ概要
■株式会社アスカ
代表者: 代表取締役会長 加藤秀明
所在地: 〒370-0849 群馬県高崎市八島町265 イノウエビル8F
設立: 1994年12月
事業内容: 一般労働者派遣事業/有料職業紹介事業
資本金: 3,900万円
■株式会社アスカクリエート
代表者:代表取締役会長 加藤秀明
所在地:〒330-8669 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5 ソニックシティビル21階
設立:2004年9月
事業内容: 一般労働者派遣事業/有料職業紹介事業
資本金: 3,000万円
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