"近畿一の米どころ"東近江市で、泉大津市のこども特派員が農業体験に挑戦!
~“食”と“地域”のつながりを学び、伝える原体験を~
泉大津市(市長:南出賢一)では、「市民の健康増進」および「食料危機への備え」を目的に、令和5年8月より滋賀県東近江市と農業連携協定を締結し、持続可能なまちづくりを進めています。この度、連携の一環として、こどもたちが地域の魅力を現地で学び、自らの言葉で発信する「こども特派員」事業を実施します。
「こども特派員」事業とは、泉大津市のこどもたちに対し、健全な育成に繋がる地域間交流活動を通じた原体験機会の創出を図るとともに、こどもたちが自ら市の魅力を発信し、他地域との交流から学ぶことによる市民としてのシビックプライドの醸成を図ることを目的とした事業です。
東近江市は、学校給食等に提供されている「魚のゆりかご水田米※1」の生産地であり、その水田は琵琶湖と共生する滋賀県の農林水産業システム「森・里・湖(うみ)に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」の一部として、令和4年に「世界農業遺産」に認定されています。こどもたちは、近畿一の米どころである東近江市を訪れ、普段できない田植え体験を行うとともに、生産者への取材にも挑戦します。農業の現場で「食」が育まれる過程を体感し、自分たちが普段食べている給食の背景にある想いを学ぶ機会となります。
泉大津市は、市域に占める農地面積が2.2%と非常に小さく、市内のこどもたちが直接土に触れる機会が限られています。こうした背景から、未来を担うこどもたちに農地を持つ他地域での農業体験や交流等を通じて、多様な学びを得てもらうことが狙いです。
イベント概要
日程:令和7年5月24日(土)
場所:滋賀県東近江市栗見出在家町
主なプログラム:
• 魚のゆりかご水田での田植え体験
• 魚のゆりかご水田米についての学習
• 生産者インタビュー体験、記事作成
(参考)魚のゆりかご水田米について
魚のゆりかご水田米とは
「魚のゆりかご水田米」は、琵琶湖から田んぼに遡上してきた魚が、産卵し魚のこどもが成育するのに適した環境の水田で育てられた減農薬・減化学肥料のお米。
「魚のゆりかご水田米」は、次の要件を満たしていることを滋賀県が確認し、認証している。
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環境こだわり農産物の認証取得
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遡上してきた魚が田んぼに入れるよう、魚道やその附帯施設を適正に設置・管理
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魚の赤ちゃんが田んぼで繁殖しているか現地で確認
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水産動植物(魚類、甲殻類)に影響を及ぼすとされている除草剤は不使用
このお米を購入し、食べることで、魚が遡上・産卵・成育できる水田環境が保たれる。
また、魚のゆりかご水田は、琵琶湖と共生する滋賀県の農林水産業システム「森・里・湖(うみ)に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」の一部として、令和4年に「世界農業遺産」に認定されている。

(参考)泉大津市の「食」に関する主な取組み
①安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想
令和5年3月に策定。生産地との「共存共生の関係性」による独自の食糧サプライチェーン構築を目指した構想。農地の少ない泉大津市は、将来的な不測の事態が発生した際に市民の暮らしを守れるだけの安定的な食糧確保が困難である一方、生産地では、農業従事者の減少・高齢化、農地面積の減少といった状況が続いており、食糧生産基盤の強化が喫緊の課題となっている。給食など一定の食糧需要がある都市部の自治体と生産地の自治体が相互のリソースを活用し、泉大津市にとっては食糧の安定的な確保を、生産地にとっては生産者の所得安定や休耕地の活用、新たな担い手確保など、それぞれの課題を補完できるような連携を創出しながら、「市民の健康増進」及び「食料危機への備え」に取り組む。
②東近江市との連携
泉大津市では、「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」の実現に向けた農業連携先となる自治体を募集し、令和5年8月に東近江市と連携協定を締結。
具体的な連携として、まずは東近江市のお米を学校給食や子育て支援において活用するところから取組みを開始。東近江市では、滋賀県の「環境こだわり農産物認証」を受けている「魚のゆりかご水田米」(みずかがみ)が収穫される。農薬の使用を抑えて育てた安全安心なお米を泉大津市のこどもたちに食べてもらうことで健全な育成発達を図るとともに「食育」を行っている。

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