「LOBA Women Grant」を2026年に創設
新たなプロジェクト支援:LOBAに女性写真家を対象とする新カテゴリーが誕生

ライカは、新たに創設された「LOBA Women Grant」において、女性写真家が新しいプロジェクトのアイデアや写真シリーズを実現するための支援を行います。
完成した作品は、「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」の枠組みの中で発表されます。これにより、LOBAでは従来の一般部門と新人部門に加え、新たに「LOBA Women Grant」が設けられることになります。既存のカテゴリーと異なり、この部門では、選出されたプロジェクトのアイデアが翌年のLOBAで作品として初披露される点が特徴です。ライカ初の量産カメラ「ライカI」の誕生から100年を迎える本年、ライカは「100 years of Leica: Witness to a century (1925-2025) | ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」というテーマのもと、一年を通じてその歩みへのオマージュとなるイベントを展開してきました。この新しい写真家助成プログラムは、ライカフォトグラフィー100周年の軌跡を記念する2025年の特別企画のひとつでもあります。
2019年に米国のライカカメラ社によって設立された「Leica Women Foto Project Award」で得た経験をもとに、今年からスタートする新たな「LOBA Women Grant」はさらにグローバルな展開を目指します。世界中のフォトグラファーを対象に、自らのプロジェクトを広く発信していけるよう後押しします。いまだ男女間で不均衡が存在する写真界の現状をふまえ、「LOBA Women Grant」は女性写真家の国際的な認知と可視性を高めることを目的としています。
「LOBA Women Grant」は、プロフェッショナルとして活動する21歳以上の女性写真家を対象としています。LOBAの既存の2つの部門(一般部門および新人部門)とは異なり、現時点では推薦による候補選出ではなく、応募者自身による自由応募の形式を採用しています。応募には、明確なコンセプトを示すプロジェクト概要の提出が必要です。応募は、新たな構想中のプロジェクトでも既に進行中の作品でも可能です。応募期間終了後、毎年入れ替わるLOBA審査員が受賞者を決定し、受賞者には翌年のLOBA開催までに作品を完成させる機会が与えられます。完成したシリーズ作品は、その年のLOBAファイナリストに加えられます。「LOBA Women Grant」の支援金は10,000ユーロです。選出された写真家には「ライカQ」シリーズのカメラが贈られるほか、制作期間中に専門家によるサポートを受けることができます。
テーマの設定は自由ですが、LOBAのガイドラインに基づき、人と環境の多層的で複雑な関係性を捉えた写真シリーズが対象となります。ライカギャラリー・インターナショナル代表兼アートディレクターであり、LOBAを統括するカリン・レーン=カウフマンは次のように述べています。「社会的・環境的・政治的な課題に対する批判的な視点に加えて、希望を感じさせるプロジェクト、前向きな解決策を記録した作品、変化への道を示すような作品の応募をぜひお待ちしています。勇気を与え、ポジティブな変化を照らし出していることも大切な要素であり、そのような写真に出会えることを楽しみにしています」
第1回「LOBA Women Grant」の応募は、2026年2月11日から3月15日までです。応募に関する詳細な条件、締切日、要項については、公式サイトをご覧ください。
LOBAの一環として、第 1 回「LOBA Women Grant」受賞者の作品シリーズは 2027 年 10 月にウェッツラーで発表され、その後各地のライカギャラリーや写真フェスティバルでも展示される予定です。

100 years of Leica: Witness to a century
ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀
ライカは2025年、記念すべき節目の年を迎えています。ライカ初の量産35mm判カメラとして知られる「ライカI」がライプツィヒ春季見本市で発表されたのが1925年のこと。2025年は「ライカI」誕生100周年にあたります。小さく扱いやすいサイズが大きな特長だった「ライカI」は写真の新たな用途の可能性を切り拓き、写真の世界へ革命をもたらしました。ライカはこの節目の年、そして写真界に革命をもたらしたカメラを祝して「100 years of Leica: Witness to a century | ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」と銘打ったセレブレーションを世界の主要5カ国の都市(ドバイ、ミラノ、ニューヨーク、上海、東京)で展開、数々のカルチャーイベントやエキサイティングな新製品をリリースしています。また、6月には、記念すべき年のメインを飾るイベントがドイツ・ウェッツラーにあるライカ本社にて開催されました。さらに、世界各地のライカギャラリーでは傑出した写真家の作品を展示する写真展を開催しています。
ライカカメラ社について
ライカカメラ社はカメラ、レンズ、スポーツオプティクスを製造・販売するグローバルなプレミアムメーカーです。近年は成長戦略の一貫として事業領域を拡大しており、モバイルイメージング(スマートフォン)の分野にも進出しています。また、高品質な眼鏡レンズと腕時計の製造も手がけるほか、自社製プロジェクターによりホームシネマ市場に参入しています。本社はドイツ・ウェッツラーにあり、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンには第2工場を置いています。世界各地に独自の販売会社と約120のライカストアを構え、グローバルな販売ネットワークを構築しています。ライカは、革新技術と組み合わさった「最高水準の品質」「ドイツならではのクラフツマンシップ」「インダストリアルデザイン」の代名詞となっています。そのブランド力を活かした活動の一環として、世界各地に約30箇所のライカギャラリー設置、ライカアカデミーの開催、「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」や「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」といった国際的アワードの主催をはじめ写真文化の振興に取り組んでいます。
Leica Camera Japan
https://leica-camera.com
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