サステナブル・ラボ、マツキヨココカラ&カンパニーの統合報告書2025で非財務資本が財務パフォーマンスに与える影響を可視化

ESG経営の実効性を高めるデータ分析を提供

サステナブル・ラボ株式会社

CSRD/SSBJをはじめ、企業のESG情報開示を支援するプラットフォーム「TERRAST」や財務・非財務データ分析支援等を提供するサステナブル・ラボ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:平瀬錬司、以下「当社」)は、株式会社マツキヨココカラ&カンパニー(本社:東京都文京区、代表取締役社長:松本清雄、以下「マツキヨココカラ&カンパニー」)が発表した統合報告書2025において、AIと機械学習を活用したデータ分析により、非財務資本が財務パフォーマンスに与える影響を定量的に可視化しました。

背景

マツキヨココカラ&カンパニーは、人的資本をはじめとする非財務資本を強みとし、それらの強化・活用によって企業価値の向上を目指すとともに、ステークホルダー経営の実践を充実・強化すべくエンゲージメントを重視されています。昨年の統合報告書2024では、当社とともに非財務KPIと財務指標の相関分析を実施し、企業価値に影響を与える要素を特定しました。

今回の分析は、前回の分析を更に深堀し、マツキヨココカラ&カンパニーが2025年5月に新たに策定した中期経営計画で掲げた経営目標を、どのような道筋で、取り組みによって実現・達成していくのかということをステークホルダーの理解をより深めることを目的に実施しました。

分析結果と今後

分析では、小売業および「美と健康」を事業ドメインとする146社のデータを活用し、寄与度分析(SHAP分析)とシミュレーション分析(ICE plot分析)を通じて、非財務と財務の複雑な関係性を定量的に解明する技術を提供しました。

▶︎分析の結果

(1)「組織風土スコア」と「ROS(売上高経常利益率)」の強い相関関係を特定

分析の結果、マツキヨココカラ&カンパニーの従業員意識調査の評価項目である「組織風土スコア」の向上が、収益力向上を示す「ROS」にポジティブな影響を与えることが確認されました 。

(2)非財務資本から企業価値向上への「つながり」を可視化

非財務KPIから財務指標、そして企業価値向上へのつながりを、相関経路図として体系的に整理・可視化しました。これにより、価値創造のストーリーを明確にし、社内外のステークホルダーに対する説明力・説得力を高めることが可能となりました。また、中期経営計画実現への取り組みを推進していく中での経営判断や、既存の取り組みの見直し、新規施策の立案に活用できる基盤としても期待されています。

なお、一例として、先述の「従業員意識調査スコア向上」を起点とする企業価値向上までの一連の流れの一部を以下の図にてお示しいたします。

▶︎今後の展望

今回の分析結果は、マツキヨココカラ&カンパニーが推進する人的資本経営における「エンゲージメント向上」や「働きがい創出」といった非財務への取り組みが、実際に財務パフォーマンスにポジティブな影響を与えることを裏付ける重要な示唆となります。

当社は、今後も強みであるデータ分析技術を駆使し、非財務情報開示の強化やESG経営の高度化を目指す企業の取り組みを支援してまいります。

詳細はマツキヨココカラ&カンパニー「統合報告書2025」をご覧ください。

該当ページ:P25-28

https://www.matsukiyococokara.com/sustainability/integrated_report/

担当者よりコメント

関 政紀氏(マツキヨココカラ&カンパニー グループ管理統括 総務企画室 サステナビリティ専任部長)

弊社は、企業価値の向上に結びつく「収益力向上」「資本コスト低減」「成長力向上」の3つの観点で、定性(社会課題の解決への貢献)・定量(資本市場の期待への応え)の側面からマテリアリティとあるべき姿を設定しその達成に向け、ステークホルダー経営を推進しております。

今回の取り組みを通じて可視化された財務指標への直接的・間接的なつながりを考慮しながら、非財務KPIの一部見直しの検討や非財務を含む取り組みの推進により、企業価値の更なる向上を目指してまいります。

前田 大地(当社 サステナビリティ・ディレクター / デザイナー

マツキヨココカラ&カンパニーの挑戦的な取り組みに心から敬意を表するとともに、2024年に続き2年連続で本プロジェクトに参画できたことを大変光栄に思います。

本年は、昨年の相関分析を土台に、統計学に基づくAI・機械学習で非財務KPIと財務指標のつながりをより精緻に定量可視化しました。さらにシミュレーションを通じ、業績に最も貢献しうるKPIを推論し、経営の意思決定に資する示唆を提示できたと考えています。今後もデータ分析を深化させ、データドリブンなサステナブル経営の実装に貢献してまいります。

非財務指標と財務指標の相関分析にご興味のある企業は、下記お問い合わせページよりご連絡ください。https://www.terrast.biz/contact

サステナブル・ラボ株式会社

機関投資家・金融機関・プロファーム向け、国内最大級のESGデータ分析プラットフォーム「TERRAST」や、大手上場企業向け、ESGデータの開示・分析支援ソリューション「TERRAST powered by Uniqus」、中小企業/サプライヤー向け、ESGデータ集計・可視化ツール「TERRAST for Enterprise」、サステナブル企業名鑑「テラスTV」を提供する、ESGテックカンパニー。

また、最新のデータ分析手法とESG知見を用いた非財務・財務のコネクティビティ可視化・分析支援など、幅広く伴走支援ソリューションを提供。データサイエンス × サステナビリティ × 金融領域の知見を集結させ、データドリブンなESG経営支援を企業規模問わず提供することで、社会・環境貢献と経済をシームレスに接続することを目指しています。

TERRASTシリーズのサイト:https://www.terrast.biz/

会社名:サステナブル・ラボ株式会社

代表取締役:平瀬錬司

所在地:東京都千代田区大手町1丁目6-1 大手町ビル4階 FINOLAB内

事業内容:ESGに特化した非財務データプラットフォームの提供および非財務情報を含めた企業価値に係る研究開発

設立年月:2019年1月

公式HP:https://suslab.net

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会社概要

サステナブル・ラボ株式会社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1丁目6-1  大手町ビル 4 階 FINOLAB
電話番号
03-6869-3615
代表者名
平瀬錬司
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年01月