複合商業施設「原宿クエスト」9/11(木)開業
―歴史と精神を継承し「Re: HARAJUKU CULTURE」をコンセプトに再始動―
NTT都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 池田 康)は、新築工事に着手しておりました「原宿クエスト建替え計画」(東京都渋谷区)について、2025年8月29日(金)に竣工し、9月11日(木)に一部店舗が開業することをお知らせします。なお、他店舗は11月以降順次開業を予定しております。
1988年の開業以来、原宿のカルチャーとともに歩んできた旧「原宿クエスト」は、時代の変化に寄り添いながら、街の個性とともに進化を続けてきました。今回の「原宿クエスト」の再始動では、これまでの歴史と精神を受け継ぎつつ、原宿の中心にふさわしい新たな複合商業施設として、街の魅力をより深く引き出す施設をめざします。世代や文化を超えて人々が集い、思いがけない刺激や発見に出会える場として、原宿の新たな魅力を描いていきます。

■原宿カルチャーとともに歩んだ「原宿クエスト」の軌跡と再始動
本計画地は、かつてNTTグループの前身である日本電信電話公社の総裁公邸が所在していた場所です。その場所に1988年「QUEST FOR NEW STANDARD」というコンセプトで誕生した旧「原宿クエスト」は、ベーシックで流行に左右されない価値を追求する場として、NTT都市開発が初めて手がけた多目的ホール併設の複合商業施設でした。海外ブランドの本格進出を支える先駆的な存在として、時代の変化に応じて柔軟に店舗構成を変えながら、原宿の街とともに歩み続けてきました。


このたび「原宿クエスト」はその名と、これまで培ってきた歴史と精神を受け継ぎながら、新たに「Re: HARAJUKU CULTURE」をコンセプトとして、都市構造や人の流れが大きく変化する現在の原宿において、個性あふれる世界の原宿カルチャーを追求する新たな複合商業施設として再始動します。
■ロゴデザインとビジュアルアイデンティティ
新たなロゴは、旧「原宿クエスト」のロゴを継承・進化させ、デジタルとフィジカルを自由に行き来する現代のライフスタイルをイメージしたデザインとしています。「Q」を構成する斜めに傾いた四角形は、建築の個性と世界へ開かれた窓を表現しています。ロゴデザインを手がけたのは、グラフィックアーティスト/アートディレクターの YOSHIROTTEN(ヨシロットン)氏。都市と自然、デジタルとフィジカルが交差する独自の世界観を、オリジナルフォントと図形の構成で表現しました。

■建築デザイン
本施設は、OMAの重松象平氏によるデザインで「デュアリティ(二面性)」を建築コンセプトに、原宿・表参道に併存する異なる街の個性をつなぐ空間として計画されました。地上6階・地下2階の高層棟と地上1階の低層棟で構成され、両棟の間に街の回遊性を高めるパサージュ(敷地内通路)を設けることで、都市に奥行きと新たなリズムをもたらしています。
表参道側には、垂直性と透明性を意識したアイコニックな外観を採用し、ガラス面に街路樹を映し出すことで、特徴的な個性を通りに可視化。ファサードが街のにぎわいと調和し、街との連続性を生み出しています。一方、表参道から続くパサージュの先には、小さな店舗や広場、アートスケープを配置し、住居地域に配慮したヒューマンスケールのファサードを採用することにより、街並みに自然に溶け込むやわらかな印象を形成しています。
また、パサージュ沿いや地下階には、地層をイメージした版築壁を設けており、透明感のあるガラス面と対比的な印象を与えています。壁面には、明治神宮の地層や植生を反映した素材を用いており、地域の自然環境と調和した緑豊かな空間を生み出しています。


■既存施設「ウィズ原宿」とともに原宿エリアの魅力を拡張
2020年にJR原宿駅前に開業した「ウィズ原宿」は、駅前から竹下通りへとつながる人の流れを生み出し、原宿エリアの回遊性と魅力を高める拠点として機能してきました。華やかな表通りと個性豊かな路面店が点在するエリアをゆるやかにつなぐことで、原宿の多様性を再認識する契機となっています。
このたび、新たに生まれ変わる「原宿クエスト」は、「ウィズ原宿」と連携し、街を歩く人々に思いがけない発見や心地よい刺激を届けることで、エリア全体の価値向上に貢献してまいります。

■カルチャーが交差する、刺激的な場へ
本施設は、個性あふれる世界の原宿カルチャーを追求する多様な店舗が集い、ここにしかないモノ・コト・人との出会いを創出する場として再始動します。訪れる人々が、さまざまなクリエイティブに触れることができる刺激的な商業施設をめざします。
工事期間中には「原宿クエスト」が形づくられていく過程を、フォトグラファーの土屋航氏がドキュメンタリーフォトとして記録しました。社会と街、そして建物がつながっていく様子を捉えたその写真には、完成へと向かう流れの中にある「動き」や「期待感」が映し出されています。
今後も、原宿独特のカルチャーやライフスタイルを体現する次世代アーティストとともに、多様な取り組みを予定しています。



■出店店舗
本施設には、個性豊かな店舗が集い、原宿らしいカルチャーとライフスタイルが交差する空間を構成します。9月11日(木)に1階から3階にかけて「NIKE HARAJUKU」が先行開業し、11月以降順次開業予定です。詳細は随時お知らせします。
<店舗一覧>


<9月開業>
1~3F NIKE HARAJUKU/株式会社ナイキジャパン
「NIKE HARAJUKU」は、スポーツとスタイル両方におけるコンシューマーのニーズをすべて満たすプロダクトやサービスを提供し、あらゆる年齢層のアスリート*(メンズ、ウィメンズ、キッズ)を対象に、ナイキとジョーダンの最新のスポーツパフォーマンス フットウェアとアパレル、そしてライフスタイル プロダクトを取り揃えています。
<11月以降開業予定>
6F Près de L'AS(プレ・ドゥ・ラス)/株式会社トランジットホールディングス
南青山の人気フレンチ「L’AS(ラス)」の新業態「Près de L’AS(プレ・ドゥ・ラス)」が誕生。兼子大輔シェフが監修し、よりカジュアルに楽しめるフレンチを展開します。平日は気軽なランチコース、ディナーは旬の食材を使ったフルコースを提供。スペシャリテ「フォアグラのクリスピーサンド」や多彩なペアリングも楽しめ、洗練された空間で特別なひとときを演出します。
5F 富錦樹台菜香檳(フージンツリー) 原宿クエスト店/株式会社FUJIN TREE JAPAN
フージンツリーは、「洗練された台湾料理をシャンパンと共にスタイリッシュに楽しめる店」として、2014年台北にオープン。以来、台湾政府が勧める「必ず食べるべきグルメ10選」に選出されたほか、「ミシュランガイド」台湾版においては、5年連続で一つ星を獲得するなど、台湾を代表するレストランのひとつとして人気を集めています。台湾から直輸入する素材をはじめ、新鮮な野菜やフルーツをふんだんに取り入れたヘルシーで優しい味わいの料理をバラエティ豊かにラインナップ。台湾の豊かな食文化を楽しめます。
5F 天ぷらひさご 原宿クエスト店/ひさごコーポレーション株式会社
創業100年を超える老舗天ぷら専門店。東京日比谷にて大正7年創業時からの変わらぬ伝統と技術を令和に受け継ぐ。季節の一皿とソムリエ厳選のワインでおもてなし。都会での喧噪を忘れ、上質なひと時をご提供します。
1F EW.Pharmacy Room106/株式会社edenworks
調剤薬局の調合をコンセプトにしたドライフラワーショップEW.Pharmacyが、mobilityをコンセプトに富ヶ谷から移転し「EW.Pharmacy Room106」として原宿クエストにオープン。お客様ひとりひとりにスタッフが付きカウンセリング。お好みの色味や花の種類などセレクトしたドライフラワーを様々なメソッドでその場でアレンジメントし、世界に⼀つだけのオーダーメイドパッケージを作ることができます。また、ウェディングブーケや誰かに贈るギフト、イベントノベルティなどの大量発注もご相談承ります。
1F SUNSPEL OMOTESANDO/SUNSPEL株式会社
1860年創業のサンスペルは、最高品質の天然素材を用いて、上質な日常着をつくり続ける英国のラグジュアリーブランドです。世界初のラグジュアリーTシャツを生み出し、英国にボクサーショーツを紹介したことでも知られ、リヴィエラポロシャツはジェームズ・ボンドのために仕立てられました。完璧なサンスペル体験ができるアジア初の直営店が誕生します。
1F FUKURIN Coffee & Beer 原宿/福鈴株式会社
あなたの冒険のお供に、ホっと出来るコーヒーや、一期一会の国産クラフトビールをご提供します。セレクトした、クラフツマンシップに溢れるドリンクを気軽にテイクアウトできる小さなカウンターです。晴れた日は表参道から風の抜ける気持ちの良い屋外席でお待ちしています。クリエイティブチームのMETACRAFTがプロデュース。
B1 The Tunnel/en one tokyo 株式会社
The Tunnelは食と音楽を融合させた複合的なプラットフォームレストランです。高速道路のトンネルをモチーフにした空間デザインと、防音システムを備えた設備により、音楽イベントの開催も可能となっており、多様なコンテンツを発信していくスペースです。
B1 The Hall/en one tokyo 株式会社
The Hallは、約300㎡・天高4mの大型のポップアップスペースです。ショップ・展示会、ブランド発表会、ギャラリー・アートショーなど多用途に対応可能となります。
<公式サイト・インスタグラム>
9月9日(火)より、公式サイトおよびインスタグラムを公開し、各店舗の詳細や最新情報を随時ご案内します。それまではティザーサイトとなります。
公式サイト :https://harajuku-quest.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/harajuku_quest/?hl=ja
■事業概要

所在地 |
渋谷区神宮前1丁目13-14 |
敷地面積 |
1,956.49㎡ |
延床面積 |
7,513.18㎡ |
構造 |
高層棟:S造、一部SRC、RC造 低層棟:RC造 |
規模 |
地下2階、地上6階、塔屋1階 |
用途 |
物販店舗、飲食店舗、サービス店舗、事務所、自動車車庫 |
事業主 |
NTT都市開発株式会社 H-QUEST特定目的会社(東京センチュリー株式会社とNTT都市開発株式会社が出資するSPC) |
設計・監理 |
株式会社NTTファシリティーズ |
デザインアーキテクト |
OMA / 重松 象平 |
施工 |
株式会社熊谷組 |
着工 |
2022年10月 |
竣工 |
2025年8月 |
開業 |
2025年9月11日 |
■位置図

【関連リリース】
・新生「原宿クエスト」着工 -表参道と奥原宿をつなぎ、都市の奥行きをつくりだす-
国内外で活躍するクリエイターが参画(2022年10月26日)
https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n26475.html
・原宿駅前プロジェクト「WITH HARAJUKU RESIDENCE(ウィズ原宿)」が竣工
全14店舗のショップ&レストラン、賃貸レジデンス「WITH HARAJUKU RESIDENCE」
(2020年3月30日)
https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n25077.html
【お問い合わせ先】
NTT都市開発株式会社 広報室 小張・阿部 nttud-pr@ntt-us.com
【参考】
■OMA重松象平氏 プロフィール
建築家。国際的建築設計事務所OMAのパートナーおよびニューヨーク事務所のディレクター
1973年福岡県久留米市生まれ。都市計画、複合超高層ビル、集合住宅から美術館などの文化施設に至るまで、多様な類型と規模のプロジェクトを世界各地で主導。代表作は、東京の虎ノ門ヒルズステーションタワー、ルイ・ヴィトンやディオールの世界巡回展、ニューヨークのティファニー本店やニュー・ミュージアムなど。2021年より九州大学人間環境学研究院教授およびBeCATディレクター。2023毎日デザイン賞受賞。

■YOSHIROTTEN(ヨシロットン)氏 プロフィール
グラフィックアーティスト/アートディレクター
ファインアートと商業美術、デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、複数の領域を往来するアーティスト。また、欧米ラグジュアリーブランドやミュージシャン、アンダーグラウンドクラブから現代美術フェアまで幅広いクライアントを持つアートディレクター・グラフィックデザイナー。代表を務めるクリエイティブ・スタジオ「YAR」では、広告・ロゴタイプ・内装/外装デザイン、映像など商業に於いて視覚芸術が関わるほぼ全ての範囲で膨大な量の仕事を手掛ける。
Webサイト:https://yoshirotten.com/

■土屋航氏 プロフィール
フォトグラファー
1983年、神奈川県出身。高校を卒業後渡米。アメリカの大学を卒業後にニューヨークで写真家としてのキャリアをスタートさせる。帰国後は東京を拠点に国内外のカルチャーおよびファッション誌を中心にファッションショーなどのドキュメンタリー撮影、ブランドのカタログ撮影などで活動。

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