【映画館でバレエを】バレエ『眠れる森の美女』8/22(金)公開!パリ・オペラ座の美しき新星ブルーエン・バティストーニにインタビュー /オーロラ姫を演じて『パリ・オペラ座 IN シネマ 2025』

東宝東和株式会社

 350年以上の歴史を誇り、世界最古にして最高の芸術の殿堂と称されるパリ・オペラ座。その舞台では、数々の名作が初演され、現在もなお世界中の観客を魅了し続けてる。この伝統と革新を受け継ぐパリ・オペラ座の最新パフォーマンスや不朽の名作を映画館で体験できる『パリ・オペラ座 IN シネマ 2025』。厳選された全3演目を、各1週間限定で全国の劇場にて公開。2025年7月4日(金)からオペラ『カルメン』が公開されて大好評を得た。続いてバレエ『眠れる森の美女』が8月22日(金)から、オペラ『蝶々夫人』9月12日(金)から開幕となる。

 まるでパリのオペラ・バスティーユの良席にいるかのような臨場感溢れる映像と、映画館ならではの迫力ある音響で、パリ・オペラ座の芸術を日本にいながら贅沢に堪能できる。

 8月22日(金)から公開されるのは、パリ・オペラ座バレエを代表する古典バレエの最高傑作、ルドルフ・ヌレエフ振付による豪華絢爛な『眠れる森の美女』。2025年4月に収録された最新の映像が劇場公開される。

 ロココ時代のフランス宮廷の栄光を舞台上に再現し贅を尽くしたゴージャスな舞台美術と、パステルカラーの繊細な色使いが美しい衣裳の数々、大人数のダンサーが舞台を埋め尽くす究極のグランド・バレエ。ヌレエフ自身が高度な技術の持ち主だったため、デジレ王子の振付も通常の『眠れる森の美女』よりもはるかに高難度となっており、2幕ではクラシック・バレエの超絶技巧を尽くした長いソロがある。オーロラ姫役は昨年エトワールに昇進したばかりの美しき新星ブルーエン・バティストーニ。気品にあふれる所作と丁寧な踊りが印象的だ。

 そんな彼女が、日本での『眠れる森の美女』公開にあたり、自分にとってのオーロラ像を語ってくれた。

―シネマではダンサーたちの繊細な表情の動きも見えるなどリアル舞台とは違った楽しみ方があります。通常の公演とは別に意識した点を教えてください。

ブルーエン:映画用の撮影の前に、近くからの撮影があるので、特に注意するように言われました。自分が踊っていないときも注意するよう、例えばソリストが近くを通る時にアップになる可能性もあるし、演技に注意をするよう様々な役のダンサーやコール・ド・バレエも言われましたので、皆で意識しました。

 また、2幕の幻の場面を私は抒情的な、いささか瞑想的な側面に集中して踊る傾向があり、遠くから見ると成立するのですが、クローズアップのある映像では、幻だからと言ってそのように胸に秘めた、内面に向かったものにしすぎず、顔が晴れやかな、幸せな感じに保つべきとの助言があり、そうするように心がけました。

―また、特に注目ポイントがあれば教えてください。

ブルーエン:私たちはリアルの公演のバージョンに忠実であるよう心がけました。撮影当日も、他の日同様に満席での公演でしたし、実際の公演をまるで近くから観ているように感じていただけるように意識して踊りました。

 あとは…皆様に寛容なお気持ちでご覧頂けると嬉しいです。ダンス芸術は必ずしもこんなに近い距離から、しかもこんなに高精細で見られるものではないので、いくらか震えたりしておりましたら、どうかお許しください。

 私たちは、撮影の入る公演、特に映画用の撮影は緊張します。やはり離れたところからよりも、シネマのようにすごく寄ってご覧になると、見えなかったような欠点も見えてしまったりしますので。

  

―21年にコリフェ(*)にあがって以降、毎年階級を上がってこられました。昇級ごとに心境が変わっていったかと思いますが、そのなかでも大きく変わった点があれば教えてください。

(※オペラ座の階級。下からカドリーユ→コリフェ→スジェ→プルミエ・ダンスール→エトワール〈最高位〉)

ブルーエン:確かにコリフェに昇進してからは大変早く階級が上がっていきました。とはいえ、その昇級の前年の間に訪れた数々の機会や役に見合う形で進んで行きました。そのため、準備をしないままある階級になってしまったと思ったことはありませんでした。その点良かったと思います。時には、階級が変わって、自分が正当にその階級にいると思えるようになるのにいくらか時間がかかることもあったりしますので。自分も少しはそう感じることもありましたが、昇級する前年中にその次の段階に相当するような機会を複数回もらっていたので、新しい階級に伴って少しずつ生じる責任などに対応する能力について安心感を持てたと思います。

 やはりメインの役を踊るようになった時にひとつの峠を越えるような、大きい変化がありました。コール・ド・バレエにいる時などは、最初は全幕ものの一部であるパ・ド・ドゥなどを担当することから始まります。すると、やはり体力的にも、3幕もの全幕もつのかどうか、未経験のうちは懸念がありました。どうやって他のダンサーは切り抜けるものなのだろうかと考えたりしました。

 私が初めて全幕踊ったのは、チリでゲストダンサーとして『白鳥の湖』を踊る機会を得た時でした。その時、よし、3幕を実際に踊った、踊れるぞと思い、他の全幕ものももっとできるという気持ちになれました。最初から最後まで主役を初めて担当したこの『白鳥の湖』がひとつの峠を越えた経験になり、自信がつきました。

―コリフェにあがるまでの3年間、そのときの自分にメッセージを贈るとしたらどのようなことを伝えますか?

ブルーエン:自分の積み重ねてきた練習に自信を持ち続けよう、例えある時点で、自分の能力が評価されなかったり、まだ認められないということがあったとしても、自分を変えなければならないという意味ではなく、もしかしたら少しずつ、その能力がそのうち認められるようになるかもしれない、と。

コール・ド・バレエの一員で、あまり沢山踊れないからといってその数年間が有用でないと思ってはいけない、と。

 その数年こそ、自分の技術を向上させていくことを可能にしてくれ、レッスンで練習し、すぐに舞台で踊るという目的がなくても様々なヴァリエーションを練習できたのです。

 この時間がなかったなら、その後、あれだけ早く昇級していくことができなかったと思います。本当にあの期間が、基礎を補うことを可能にしてくれ、稽古してきた内容を強固にすることができたのです。だからこそ、その後で、より負担の大きい担当を引き受けられるようになったのです。ですので、あの停滞しているように感じられた数年があったことが早い昇進の鍵となったと思います。

―今回の『眠れる森の美女』を通して、ご自身のダンサーとしての成長や新たな発見があれば、ぜひ聞かせてください。

ブルーエン:『白鳥の湖』がひとつの峠であったのと同じように、『眠れる森の美女』というのもダンサーにとってひとつの峠に例えられるのだと思います。オーロラ姫というのはあまりに伝説的で重要な役ですから。一度経験するとエトワールとして自信がつきます。

 また、学んだ点があるのですが、何というか・・・毎回ではないのですが、そんなにストレスとか、いくつかの細かい点などについてプレッシャーをそう感じずにこの役を踊れた回があり、また回によっては、ストレスやプレッシャーを感じた回もあり、古典の名作で、ヌレエフ版で、大変アカデミックな作品だからといって、自由に踊ることを、自分が喜びを感じるように踊ることを自分に禁じる必要はないことを改めて感じました。

 

 

(c) Agathe Poupeney OnP.

 実際の舞台に接しても観ることができない、ダンサーやオペラ歌手の細かい表情や華麗な衣裳、舞台美術をじっくりと観ることができるのも映画館でバレエやオペラを観る楽しみの一つ。パリ・オペラ座の世界最高の舞台をぜひ映画館で!

<バレエ『眠れる森の美女』作品情報>

【STORY】

 国王フロレスタン24世とお妃は、 生まれたばかりのオーロラ姫の洗礼式に妖精たちを招くが、邪悪な妖精カラボスは洗礼式に招かれなかったことに激怒する。洗礼式に招かざる客として割り込んだカラボスは、オーロラは糸紡ぎで指を刺して死ぬという呪いをかけた。善良なリラの精は、カラボスの呪いを和らげる贈り物を贈る。それは、オーロラは死なないが深い眠りに落ち、王子のキスによって目覚めるというもの。

 オーロラの16歳の誕生日に、4人の王子たちが求婚しにやってくる。禁止されている糸紡ぎを使っていた女性たちが捕まるが、お妃のとりなしで無罪放免となる。好奇心旺盛なオーロラは老婆に変装したカラボスに渡された糸紡ぎで指を刺してしまう。オーロラは100年の深い眠りに落ち、城全体も共に眠る。100年後、理想の花嫁を夢見ながら狩りに出かけたデジレ王子は、オーロラ姫の幻影を見て魅了される。王子はリラの精に導かれて深い森に隠れた城を見つけ、リラの精と共に邪魔をしようとしたカラボスを打ち負かす。王子はキスでオーロラを目覚めさせる。

 眠りから覚めた宮廷におとぎ話の登場人物たちが駆けつけて、ふたりの華麗な結婚式が開かれる。

 

《眠れる森の美女》

オーロラ姫:ブルーエン・バティストーニ

デジレ王子:ギヨーム・ディオップ

青い鳥:シェール・ワグマン

フロリナ姫:イネス・マッキントッシュ

リラの精:ファニー・ゴルス

カラボス:サラ・コラ・ダヤノヴァ

第1ヴァリエーション:アリス・カトネ

第2ヴァリエーション:パティントン・エリザベス・正子、オルタンス・ミエ=モーラン

第3ヴァリエーション:カミーユ・ボン

第4ヴァリエーション:エレオノール・ゲリノー

第5ヴァリエ―ション:クララ・ムーセーニュ

第6ヴァリエーション:エロイーズ・ブルドン

公爵:アルテュス・ラヴォー

白猫:エレオノール・ゲリノー

長靴を履いた猫:イザック・ロペス・ゴメス

パ・ド・サンク:セリア・ドルゥーイ、アンドレア・サーリ

振付:ルドルフ・ヌレエフ

(台本:シャルル・ペロー、原振付:マリウス・プティパに基づく)

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

指揮:ヴェロ・ペーン

舞台美術:エツィオ・フリジェリオ

衣裳デザイン:フランカ・スカルシャピノ

照明デザイン:ヴィニチオ・チェリ

                

8/22(金)~8/28(木)TOHOシネマズ 日本橋 ほか1週間限定公開

■公式サイト:https://tohotowa.co.jp/parisopera/ 

■公式X: https://x.com/CinemaOParisJp

■公式Instagram:https://www.instagram.com/cinemaoparisjp ■配給:東宝東和                 

                                

<料金:一般¥3,700円 学生¥2,500円(税込)>

<上映劇場>

*札幌シネマフロンティア(北海道)

*フォーラム仙台(宮城)

*TOHOシネマズ 流山おおたかの森(千葉)

*ユナイテッド・シネマ浦和(埼玉)

*TOHOシネマズ 日本橋(東京)

*イオンシアタス調布(東京)

*TOHOシネマズ ららぽーと横浜(神奈川)

*ミッドランドスクエアシネマ(愛知)

*大阪ステーションシティシネマ(大阪)

*イオンシネマ京都桂川(京都)

*TOHOシネマズ 西宮OS(兵庫)

*kino cinéma 天神(福岡)

■公式サイト:https://tohotowa.co.jp/parisopera/ 

■公式X: https://x.com/CinemaOParisJp

■公式Instagram:https://www.instagram.com/cinemaoparisjp

■配給:東宝東和

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区一番町18 川喜多メモリアルビル
電話番号
-
代表者名
山崎 敏
上場
未上場
資本金
-
設立
-