グラファー、ソフトウェア開発チームの生産性2,000%アップを図る研修事業「Graffer AI駆動開発プログラム」を開始
〜バイブコーディング、AIペアプログラミングなどの新手法を取り入れた、AIネイティブな開発組織づくりを支援〜
企業・行政機関における業務のデジタル変革を手掛ける株式会社グラファー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:石井大地、以下「当社」)は、企業のソフトウェア開発部門向けに、「バイブコーディング」や「AIペアプログラミング」といった新手法を取り入れた、AI前提の開発プロセスの装着に特化した新たな研修事業を開始します。

事業開始の背景
生成AI市場は急拡大しており、IDC Japanは国内の生成AI支出が2028年に8,028億円に達すると予測しています(2023–2028年CAGR 84.4%)(*1)。一方、利用の広がりを見ると、総務省の「情報通信白書」では日本企業の実務での生成AI利用経験は約55.2%にとどまるとされている一方、米・中・独はいずれも約9割となっており、日本企業において生成AI活用が諸外国に比べ遅れている現状があります (*2)。
ソフトウェア開発の分野では人材不足が恒常的に続いており、この課題を解決するためには開発に携わる人材の生産性向上が求められていますが、生成AIを活用した効率的なソフトウェア開発の方法論はいまだ確立されておらず、企業内においても、チームごと、個人ごとに取り組みの水準には大きなばらつきがあるのが実態です。
「Findy Team+ Award」を2年連続受賞し、開発生産性の高さで定評のある当社は、生成AIの本格普及以降、他社に先駆けてAIコーディングツールを全社導入し、日々開発手法をアップデートしてきました。また、企業における生成AI活用支援ソリューションである「Graffer AI Solution」の提供を通じ、日本の大企業のソフトウェア開発の現場で研修・コンサルティングを実施してきました。これらの活動から得た知見を踏まえ、ソフトウェア開発チームにAIを活用した開発プロセスを装着するためのプログラムを開発しました。
(*1)「IDC Worldwide AI and Generative AI Spending Guide 」
(*2) 総務省「令和7年版 情報通信白書の概要」
研修プログラムの特長
1.「開発チーム」を研修単位として、開発プロセスの構造変革を支援
AIを前提とした業務や組織の変革は、一足飛びに全社的な取り組みをするにはリスクが大きく、かといって個人単位の自主的な取り組みだけでは組織全体に効果が波及しません。本プログラムでは、数名から最大十数名程度の「チーム」を研修の理想的な単位と位置づけ、このチームの動き方を変えるために必要な知識とスキルセットを提供します。1つのチームにフォーカスしたプログラムの実施を通じ、個々の企業の組織文化や人材の状況に応じた変革ノウハウを確立し、これを企業内の他のチームへと広げてゆくことで効果を波及させやすくなります。
2. 開発に関わるプロセス全体にわたるノウハウを提供
進歩の激しい開発者向けのAIツールに関する情報収集の仕方、チームにおける生産性目標の設定、実際のツール選定や導入、変革の前提となるオペレーションや機材等の環境整備といった準備段階から、個々のメンバーが身につけるべきAIを活用した開発手法(バイブコーディングやAIペアプログラミングなど)の理解と実践、チーム内での業務分担の見直し、AIを活用する際に気を付けるべきガバナンスやセキュリティ、及び品質保証の観点など、開発プロセス全体にわたるノウハウを提供します。
3. AI活用を組織に広げるための人材開発戦略の視点の導入
AIの活用が当たり前となってゆく過程で、企業内での人材開発戦略の見直しは避けることができません。ソフトウェア開発チームにおける業務プロセスやチームマネジメントの変革と並行して、マネジメント側が、AIによる生産性向上に対するインセンティブや成果分配について考え、個社ごとの人材開発戦略を更新する必要が出てきます。チーム及び個人のAI活用の状況を把握するためのデータの収集・分析を行うことで、人事評価や表彰などを含む人材開発のための施策の企画・遂行を支援します。
当社の強みと実績
アワード受賞レベルの生産性を実現する実践的なAI活用ノウハウ
当社は2023年初頭より、生成AIを用いたコーディングツールの利用を全開発メンバーに原則義務付け、いち早くAIを活用した開発プロセスを実践し、スピードと品質の向上を両立してきました。当社は2023年及び、2024年の2年に渡り、ファインディ株式会社が主催する「Findy Team+ Award」を連続受賞しています。
行政機関・自治体のDXで培った確かな技術力
北九州市におけるマイナンバーカード問い合わせへのAIエージェント導入や、京都市・愛知県春日井市・大阪府寝屋川市でのAI自動音声応答サービス「Graffer Call」導入など、高い信頼性とセキュリティが求められる公共分野でAIを実用化してきた実績が、本事業の技術基盤となっています。
株式会社リコー様との開発組織の変革に向けた共同の取り組み開始
株式会社リコー様に対して、先行して本プログラムの提供を開始しております。ステップ1としてデジタルビジネスイノベーション本部の数百名の皆様に対してソフトウェア開発におけるAI活用についての講演を実施し、高い満足度をいただいております。今後はエンジニアの皆様の業務に対して、当社のプログラムを提供し、生産性向上に向けて取り組みを共に進めてまいります。
今後の展望
製造業や金融、情報通信など、ソフトウェア開発が競争力に直結する業種・業界における企業へのサービス提供を行って参ります。また、当社メンバーによる書籍出版や技術イベントでの講演等を通じ、日本中に「AI装着チーム」を増やすべく、社会全体への情報発信活動を行って参ります。
コメント
株式会社リコー リコーデジタルサービスBU デジタルビジネスイノベーション本部 本部長
橋本 泰成様
「『AIはもはや経営のアジェンダ』――石井代表の講演で耳にしたこの言葉に強く惹かれました。積極的にAIを導入している企業とそうでない企業の未来に大きな差が生じる段階に来ていることを改めて認識させられました。
私の部門は、お客様のDXに貢献するプロダクト/サービスを開発し、オンボーディングまで伴走支援しています。その際に、私たち自身がAI活用を実践して得た経験・ノウハウをお客様へ還元し、その積み上げを行うことが重要だと考えています。
実際に弊社のソフトウェア開発においても、エンジニアが自律的に業務でのAI活用を模索・試行し、成果を出し始めています。今後はこれを当たり前の組織文化に根付かせることができれば、今とは比較にならないスピード感でお客様へ価値を提供できると考えています。
その実現のためには、マネージャーの意識改革や開発現場でのリテラシー向上、そして何よりも具体的で有効な手法の獲得が不可欠です。進化し続けるグラファー様の研修プログラムに大いに期待しています。弊社エンジニアが新たな手法を身につけ、モチベーション高く開発に取り組む姿を想像すると、今から非常に楽しみです。」
株式会社グラファー 代表取締役 石井大地
「様々な企業において研修活動をするなかで、ソフトウェア開発におけるAI活用の取り組みは、個々の開発者個人の意欲・スキルに依存するところが多く、チームとしての生産性を抜本的に高めるような取り組みに至っていないケースが多いと感じています。たしかに生成AIの活用でプログラミングのスピードは向上していますが、組織全体での役割分担、業務分担、そして従業員に対する新たなスキル装着といった部分を改善することで、生産性を比較的に向上させることが可能です。バイブコーディングやAIを用いたプロトタイピングなどの新しい手法を取り入れつつ、組織としての取り組みの手法を改善することで、様々な企業がAIを当たり前に活用し、新たな価値を創造できる社会の実現に貢献していきます。」
【ウェビナー開催のご案内】
生産性2,000%アップを目指す『AI時代の開発チームの作り方・育て方』徹底解説セミナー
本プレスリリースの発表内容につきまして、より深くご理解いただくためのオンラインセミナー(ウェビナー)を開催いたします。
本セミナーでは、当社が実践し、「Findy Team+ Award」を2年連続で受賞した「AI前提の開発プロセス」の具体的な実現手法や、それを組織に定着させるためのノウハウを、事例を交えながら詳しく解説します。バイブコーディング、AIペアプログラミング、コーディングエージェント、自然言語駆動型開発など、AIを活用した新たな開発手法や開発ツールにも触れながら、単なるツールの使い方にとどまらない、ソフトウェア開発を加速させるための体系的な知見をご共有いたします。貴社の開発チームにAIを装着させる第一歩として、ぜひこの機会をご活用ください。
<このような方におすすめです>
AIを活用した開発組織の構築に関心のある経営層、CTO、VPoEの方 エンジニア組織の生産性を抜本的に向上させたい開発マネージャーの方 組織的なAI活用の展開に課題を感じている方
<開催概要>
日時: 2025年10月21日(火) 12:00~13:00
形式: オンライン開催(Zoomを予定)
参加費: 無料
登壇者: 株式会社グラファー 代表取締役 石井 大地
▼セミナー詳細・お申し込みはこちら
URL:https://graffer-aistudio.jp/news/20250930seminar
「Graffer AI Solution」について
当社は、生成AIの活用支援を通じて企業変革を実現する「Graffer AI Solution」を手掛けています。生成AI活用の伴走支援、生成AIに関する研修・人材育成、生成AIの活用を推進するプロダクト「Graffer AI Studio」の提供など、業務において生成AIを活用していくために欠かせないソリューションを包括的に提供しています。それぞれの企業ごとに様々なサービスを組み合わせて提案し、企業の新たな価値創出に貢献します。
URL:https://graffer-aistudio.jp/
「Graffer Call」について
「Graffer Call」は、AIとプッシュダイヤルを活用して、庁舎への受電応対業務、市民・事業者への発信業務を効率化するサービスです。問い合わせ内容を自動で仕分け、適切な担当課への転送だけではなく、問い合わせ内容に応じてホームページのURLをSMSで案内することで、効率的に市民の悩みを解決します。
URL:https://graffer.jp/governments/solution-call
株式会社グラファーについて
グラファーは、「プロダクトの力で 行動を変え 社会を変える」をミッションに掲げ、企業・行政機関における業務のデジタル変革を手掛けるスタートアップ企業です。生成AIの活用支援を通じて企業変革を実現する「Graffer AI Solution」や、市民と行政職員の利便性を追求したデジタル行政プラットフォームを提供しています。行政デジタルプラットフォームは全国200以上の自治体が導入しており、政令指定都市での導入率は70%です。2021年10月には経済産業省が主導するスタートアップ支援プログラムである「J-Startup2021」に選定されました。
企業情報
所在地:東京都渋谷区千駄ケ谷1-5-8
代表者:石井 大地
設立:2017年7月18日
資本金:1,544,977,927円(資本準備金含む)
URL:https://graffer.jp
報道に関するお問い合わせ先:pr@graffer.jp
本リリースの元記事
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