「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab」が日本空間デザイン賞で企業プロモーション空間部門の最高賞「金賞」を受賞

船場が企画・デザインから施工まで、空間をトータルプロデュース

株式会社船場

つくるだけではなく、資源を循環させながら空間づくりに取り組むグッドエシカルカンパニー、株式会社船場(本社:東京都港区/代表取締役社長:小田切 潤)が手掛けた、ヤマハ発動機株式会社の共創スペース「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab」が、日本最大級のデザインアワード「日本空間デザイン賞2025」(主催:一般社団法人 日本空間デザイン協会、一般社団法人 日本商環境デザイン協会)において、企業プロモーション空間部門の最高賞「金賞」およびヤングタレント賞を受賞しました。

再生のための共創を生み出しつづける場「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab」

ヤマハ発動機は、オートバイやボートをはじめとする自然の中で楽しむモビリティを開発し、豊かな自然の恵みのもとで企業活動を展開してきました。しかし近年、気候変動や生態系の変化など、地球が抱えきれないほどの負荷が顕在化しています。そこでヤマハ発動機は、自然環境の維持にとどまらず、自然・人間性・コミュニティをより良い状態へ再生(Regenerative)することを目指し、その象徴となる共創拠点として、2024年10月「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab」をオープンしました。

船場は、本施設において、家具什器の企画デザイン・設計・施工から、アートワークの企画・展示、ロゴデザイン、サイン制作まで、空間のトータルプロデュースを担当。ヤマハ発動機の廃材を再活用し、同社の企業姿勢を体現するとともに、訪れる人が共感し、集い、活動を生み出し続ける場として機能する空間を創り上げました。

評価されたのは“再生のための共創が生まれつづける場”というコンセプトの具現化力

船場はこのコンセプトを空間に落とし込むため、以下の3つのポイントを重視しました。

①ヤマハ発動機のプール廃材をアップサイクル
ヤマハ発動機がプール事業から撤退した際に発生したプール廃材に着目。耐久性に優れる一方でリサイクルが難しいFRP(繊維強化プラスチック)を、展示什器やテーブル、可動棚へとアップサイクル。環境課題と真正面から向き合うヤマハ発動機の姿勢を象徴する什器として再生しました。

②端材や廃材を用いたアートワークを制作
製品製造の過程で生じる端材や廃材を拾い上げ、偶然が生み出した不思議な造形や個性的な表情をもつアートワークを制作。これまでゴミとして見過ごしてきたものを改めて観察することによって、廃棄物に対する固定観念に気づき、新たな視座を得られる仕掛けとしました。

③家具・什器を廃棄物のアップサイクルで制作
運搬台車、廃棄物用ワゴン、FRP成型用の型枠、ボートハンドル、輸送時の梱包材など、ヤマハ発動機由来の廃棄物を様々な家具・什器へとアップサイクル。これに加えて、廃校の机や椅子、廃棄予定のポンプ車、工事現場のケーブルドラム、使用済みスノーボードなど、社会にあふれる不要となったものでも家具や什器を創りました。これにより、訪れる人がコンセプトを直感的に理解し、社会全体とのつながりも感じられる空間へと仕上げました。

今回の「日本空間デザイン賞2025」では、この空間の制作工程自体が、ヤマハ発動機と船場の“再生にむけた共創”そのものであることや、本施設空間は単に廃材がアップサイクルされて展示されているという場を超え、ヤマハ発動機の企業姿勢やレガシーを随所に感じられる空間であることを高く評価いただきました。

ヤマハ発動機と船場の共創はこれからも続いていきます。船場は、商業施設やオフィスにとどまらず、あらゆる空間をプロデュースし、未来へとつながる新たな挑戦を続けてまいります。今後の船場の取り組みにどうぞご期待ください。

船場担当プロデューサー EAST事業本部Project Management Division 荒毛 大輔

この度、「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab」が日本空間デザイン賞・企業プロモーション空間部門にて金賞を受賞できましたことを、大変光栄に存じます。本プロジェクトのテーマである「Regenerative」を、変化し続ける可変的な空間の中でどのように実現していくかは、プロジェクトを通しての大きな挑戦でした。そのような状況の中でも、ヤマハ発動機の「遊び」の精神を大切にしながら具現化できたことが、今回の受賞につながったと確信しております。ヤマハ発動機をはじめ、共創いただいた多くの皆さまに心より感謝申し上げます。今回の評価を励みに、今後も持続可能な未来を見据え、空間づくりを通じて新たな価値を創出してまいりたいと存じます。

船場担当デザイナー EAST事業本部 Design Direction Division 田口 裕都

ヤマハ発動機が販売する製品は嗜好品が多いと認識しています。マウンテンバイクで山を駆ける疾走感、船で海を渡る爽快感など、日常生活では感じられない、自然との「遊び」を教えてくれます。そんな楽しみを生み出す一方、製造過程では廃棄物や端材が発生し、使われた後の廃棄の問題もありました。そこに目を背けず、未来のために向き合われているヤマハ発動機の姿、想いに相当の覚悟を感じました。そして空間デザインでその想いに応えるべく、がむしゃらに取り組みました。細部までストーリーが宿るようアウトプットをしては客観視する、緻密な作業を繰り返しました。前例のないことばかりでしたが、本施設は結果的にどこを切り取ってもストーリーのある空間となりました。ヤマハ発動機と船場だからこそできた、未来への問いを投げかける空間になったと自負しています。

■ YAMAHA MOTOR Regenerative Lab 概要

来訪者との「共創」を模索しながら、新事業やイノベーションを生み出す拠点として2024年10月にオープン。今後イベントなどを通して、社外への情報発信や交流が行えるよう、多様な使い方を想定したワークショップエリア、社内外の来訪者が利用可能なコワーキングエリアのほか、展示用ギャラリーエリアや、来訪者との仲を深めるキッチンなどを設置しています。

運営会社:ヤマハ発動機株式会社(静岡県磐田市、代表取締役社長 設楽元文)
公開日:2024年10月25日
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい5丁目1番2号 横浜シンフォステージ ウエストタワー9階
船場担当業務:PM(プロジェクトマネジメント)・CM(コンストラクションマネジメント)、
内装設計・施工、造作什器設計・施工、アートワーク企画・展示、ロゴデザイ
ン・サイン制作
公式サイト:https://www.yamaha-motor.co.jp/regenerative-lab/

本施設に関するプレスリリースはこちらをご覧ください。
https://www.semba1008.co.jp/ja/release/news/press-20241107

株式会社船場について

「サクセスパートナー」を企業理念に、商業施設をはじめオフィスや教育、ヘルスケア、余暇施設等のさまざまな空間づくりにおいて、調査・企画・デザイン・設計・施工・メンテナンスまでをトータルでサポートしています。2021年よりビジョンに「Good Ethical Company」、ミッションに「未来にやさしい空間を」を掲げています。人や地域社会、自然環境へ“おもいやり”の視点を持ち、サプライチェーン全体で未来にやさしい空間の共創を目指すエシカルデザインを推進しています。

社名:株式会社船場 カブシキガイシャ センバ

所在地:〒105-0023東京都港区芝浦1‐2‐3シーバンスS館9階

上場:東京証券取引所スタンダード市場(コード番号:6540)

主な実績:サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場(設計、施工) / ISUMI Glamping

Resort & Spa SOLAS(マスタープラン・設計・施工)/ Tokyoシェアオフィス墨田

(プロダクション・設計・施工)/ 三井ショッピングパーク ららぽーと門真・三井

アウトレットパーク 大阪門真(調査企画・マスタープラン・設計・環境デザイン・

施工)

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会社概要

株式会社船場

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URL
https://www.semba1008.co.jp/
業種
建設業
本社所在地
東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館9F
電話番号
03-6865-1008
代表者名
小田切 潤
上場
東証スタンダード
資本金
4億1993万円
設立
1962年02月