夜間中学に入学した不登校の生徒や、当事者たちが支援の「いま」を語る3週連続企画「不登校支援フォーラム2024」を11月6日よりオンライン開催

〜夜間中学、メタバースという不登校の子どもたちの新たな居場所や、官民連携の事例など、不登校支援の最前線とこれからについて考える〜

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)はさまざまな不登校支援に取り組んでいます。近年不登校の児童生徒数が増加の一途をたどっている状況を受けて、自治体・教育関係者、メディア関係者を対象に、不登校支援の当事者の方々をゲストにお招きし、カタリバの支援現場で起こっていることや、ゲストのみなさまの様々な視点から見えていることなどのお話、それを元に不登校支援のこれからの在り方について考えるイベントを3日間にわたりオンライン開催することになりましたのでお知らせします。

不登校・長期欠席の人数は約46万人。9年連続で過去最多を更新

近年、不登校や長期欠席の児童・生徒の数は年々増加し続け、文部科学省による調査では、令和4年度の不登校長期欠席の人数は約 46 万人(*1)。9年連続で過去最多を更新しています。

不登校の生徒児童が毎年のように過去最多を記録する一方で、実際に学校に行けなくなってしまった子どもたちの行き場所についてもまだ課題が山積みというのが実情です。令和4年度の調査(*1)によると約40%の子どもたちが学校内外の相談機関で相談を行った経験がなく、そのうちの半数の子どもたちが90日以上学校を欠席していることが分かっています。文部科学省がCOCOLOプランという支援方針を展開、各自治体が独自にメタバースを活用した支援をスタートさせるなど、さまざまな対策が取られていますが、全ての子どもたちに学びが届いているとは言い難い状況です。

2024年4月、政府は孤独・孤立対策を本格化し、不登校やひきこもりの問題に対しても一層の取り組みを進めています。不登校への支援は、子どもたちが安心して社会とのつながりを取り戻すために不可欠であり、将来的な孤独や孤立を防ぐための重要な対策としても位置づけられています。こうした状況下、社会全体が支援の必要性を理解し、幅広いサポートを提供していくことが重要です。

*1:文部科学省 令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果

https://www.mext.go.jp/content/20231004-mxt_jidou01-100002753_1.pdf

「不登校支援フォーラム2024」を11月6日より開催。3週連続でイベントを実施

カタリバは2015年から不登校の子どもたちへの支援事業を開始し、教育支援センターの運営、メタバースを活用した不登校支援、自治体への提言など、さまざまな形で不登校支援に取り組んできました。前述の状況を受けて、より多くの子どもたちが支援につながるためにはどうすればよいのか、自治体が取り組むべき支援とはどういうものかについて、現在カタリバが取り組む不登校支援の事例をもとにしながら、自治体・教育関係者、メディア関係者のみなさまと考えるイベントを3週連続で実施します。

さまざまな立場の方と一緒に、一人でも多くの子どもたちが社会的に自立し、学びにつながってゆくための方法を考えていく時間にしたいと考えています。


【イベント①】不登校支援の新たな選択肢。生徒や保護者の声から知る、夜間中学との協働と可能性

夜間中学とは、何らかの理由で義務教育を受けていない人や、日本で義務教育を修了していない外国籍の方々が利用している、夜間に授業を行う学校のことです。少人数で手厚い学習サポートを受けながら学べること、また起立性調節障害の子どもたちなどにとっては学びの時間が適していることから、不登校生徒・経験者が夜間中学で学び直すことは有効な施策なのではないかと考えられています。実際にカタリバがおこなった夜間中学と協働した不登校支援についてお話しし、夜間中学に通う当事者とその保護者、夜間中学の教員の声を聞きながら、活用の実態と可能性について考えていきます。

●日時: 2024年11月6日(水)15:00-16:30

●開催形式:オンライン(Zoom使用)

●対象:メディア関係者、その他教育関係者

●参加費:無料

●申し込み期日:2024年11月5日(月) 23:59締め切り

●一般の方のお申し込みフォーム:https://forms.gle/QiXRsG93zemr58Ea6

●メディアの方のお申込みフォーム:https://www.katariba.or.jp/report/

●ゲスト:

・中学校夜間学級(夜間中学) 副校長

・夜間中学に通う生徒と保護者

●イベント詳細ページ:https://www.katariba.or.jp/event/45978/

【イベント②】メタバースを活用した不登校支援で重要なポイントとは?3年間の取り組みの軌跡とみえてきた可能性

2021年からメタバースを活用した不登校支援に取り組む「room-K」。事業スタートから3年の月日が経つなかで、「既存の支援が行き届いていない子どもたち」の多様な実態、伴走支援を通した個別最適なアプローチの重要性、自治体と連携したオンラインとリアルを往還した支援の可能性などが見えてきました。これらを含めたメタバース支援において重要なポイントについて考えるイベントを開催します。新たに連携を希望される自治体のみなさまもぜひご参加ください。(連携する自治体の数には限りがございます。)

●日時: 2024年11月14日(木)18:30-20:00

●開催形式:オンライン(Zoom使用)

●対象:自治体関係者、教育関係者、メディア関係者

●参加費:無料

●申し込み期日:2024年11月13日(水) 23:59締め切り

●一般の方のお申し込みフォーム:https://forms.gle/1zNaHJsm1mTr5Qnx9

●メディアの方のお申込みフォーム:https://www.katariba.or.jp/report/

●ゲスト:

・入間市学校教育課 小椋 亮太氏

・春日井市学校教育課 仲野 高弘氏
●イベント詳細ページ:https://www.katariba.or.jp/event/45986/

【イベント③】官民連携での不登校支援最前線ー石川県加賀市・島根県雲南市の事例からー

2015年から島根県雲南市から委託を受けて、教育支援センターを運営してきたカタリバ。2023年からは石川県加賀市の不登校支援全体をどう形作っていくかについても検討し、加賀市と一体で不登校支援施策を進めています。雲南市はアウトリーチなども含めた教育支援センターの最前線事例、加賀市は校内教育支援センターの整備から展開をはじめた不登校支援について、行政の方々をゲストに招きお話していきます。

●日時: 2024年11月20日(水)15:00-17:00

●開催形式:オンライン(Zoom使用)

●対象:自治体関係者、教育関係者、メディア関係者

●参加費:無料

●申し込み期日:2024年11月19日(火) 23:59締め切り

●一般の方のお申し込みフォーム:https://forms.gle/wJXuvney8tzHmA5n7

●メディアの方のお申込みフォーム:https://www.katariba.or.jp/report/

●ゲスト:

・加賀市教育委員会教育長 島谷 千春氏

・島根県雲南市教育委員会 福島 勇樹氏

●イベント詳細ページ:https://www.katariba.or.jp/event/45981/

認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 :東京都中野区中野5丁目15番2号
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp

問い合わせ

取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。

https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 山本)

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会社概要

URL
https://www.katariba.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ203
電話番号
03-5327-5667
代表者名
今村久美
上場
未上場
資本金
-
設立
2001年11月